ドライバーヘッド・フェース構造/可変厚
ドライバーのフェース設計では、コンピュータ解析で何を確かめているの?
主に、ボール衝突時にフェースがどこまでたわむか、力がどこに集中するか、打点ごとの反発やボール初速がどう変わるかを予測します。実物を作る前に設計案を絞れますが、解析だけで完成性能は確定せず、試作品と実測で確かめます。
ドライバーの設計では、ヘッドやボールを細かな領域に分けて計算する「有限要素解析」が使われます。フェースの厚さや形状、材料などを変えながら、インパクト時の変形、力の集中、接触のしかた、ボールの打ち出し速度などを仮想的に比べられます。
この方法の利点は、実物を何種類も作る前に候補を絞れることです。ゴルフクラブとボールの衝突を有限要素モデルで再現し、フェース形状を変えながらボールの打ち出し速度を比較した研究があります。また、ミズノと東京工業大学などによる研究では、クラブとボールの衝突解析を実験結果と照合し、解析結果が実験とよく一致する条件が示されています。
一方で、計算結果は材料の性質、ボールのモデル、打点や速度など、入力した条件に左右されます。コンピュータ解析は「完成品の性能を断定する道具」ではなく、多数の設計案から有望なものを探す道具です。最終的には試作品を作り、衝突試験や実打で反発、耐久性、打球音などを確認して設計を詰めます。
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