ゴルフ百科事典

雨の後、コースの硬さや転がりは何で決まる?

降雨・排水・プレー性

あとで読む保存した記事へ →

まず答え

雨量だけでは決まりません。排水性、や根域の構造、有機物量、散水履歴、芝の状態などが、水がどれだけ早く抜けて表面が締まるかを左右します。同じ雨量でも、排水の良い場所と悪い場所では硬さやボールの転がりが大きく変わります。

詳しい解説

雨が降ると芝面や土壌に水が増え、一般に表面は軟らかくなりやすく、フェアウェイではボールのランが減り、グリーンではボールが止まりやすくなる方向へ働きます。ただし、降雨量だけから当日の硬さや転がりを決めつけることはできません。

降雨量だけでは、雨後の含水率や硬さ、乾く時刻は決まりません。表面からの浸透、根域中の移動、排水出口までを見て、表層有機物、締固め、地形、排水設備の状態を合わせて確認します。A・Bの硬さの固定順位を示す図ではありません。

大きな差を作るのが排水です。表面排水が良く、根域や暗渠へ余分な水が抜けやすい場所は、同じ雨を受けても回復が早くなります。反対に低い場所や排水不良部では水が残り、軟らかい状態が長く続きます。USGAは、コースのプレー性を保つうえで表面排水と地下排水の両方が重要だとしています。

も水分だけの単独指標ではありません。根域の材料、の性質、表面有機物、などが硬さに影響します。雨後に含水率が下がっても、厚い有機物層や排水の悪い根域では軟らかさが残ることがあります。

転がりも同様です。濡れた表面はボールとの抵抗が増え、グリーン速度が落ちやすくなります。フェアウェイでは軟らかい地面ほど着地後のランが減りやすく、クラブも地面へ入りやすくなります。一方、乾燥や排水が進むにつれて条件は変化するため、朝の状態を一日中そのまま当てはめるのは危険です。

したがって雨後のコース状態は、雨量だけではなく『どこに水が残っているか』『どれだけ早く抜けているか』『表面と根域がどの程度締まっているか』を分けて見るのが実用的です。