ゴルフ百科事典

ゴルフスイングの「腕クラブ分離」って何?

3Dスイング解析

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まず答え

腕クラブ分離は、腕側とクラブ側の向きの差を相対角度として見る考え方です。研究では近い測定として「手首コック角」が使われ、腕側のレバーに対するクラブの相対角度として定義されます。

詳しい解説

「腕クラブ分離」は、腕とクラブがスイング中に完全に一体で回るのではなく、両者の間にどの程度の相対角度があり、その角度がいつ増減するかを見る考え方です。研究分野でこの日本語名が統一された標準用語というわけではありませんが、近い計測量として手首コック角(wrist-cock angle)があります。

腕側とクラブ側の代表方向の相対角を説明する記号図です。θは図の二方向間で定義した角で、特定論文や計測器のコック角と数値・正負を一致させたものではありません。個別の手首3D関節角、実際の握り方、リリース時刻を示しません。

Madridらの2020年の研究では、ハンディキャップ3以下の熟練男性66人がドライバー、5番アイアン、ピッチングウェッジを打ち、光学式3D計測から身体とクラブの角運動を解析しました。この研究では、上側のレバー(腕側)に対する下側のレバー(クラブ)の相対角度を手首コック角として定義し、アドレス、最大コック、ダウンスイング、インパクトなどでその変化を測っています。

この角度は、左手首の掌屈・背屈や橈屈・尺屈と同じものではありません。手首関節の個別3次元角度ではなく、スイング面上で腕側とクラブ側が作る相対的な向きを表すためです。また、角度を長く保てば必ず速く振れるという単純な指標でもありません。同研究では、手首コック角とヘッドスピードの関連はクラブや局面によって一貫していませんでした。

GOLF DNAでは「腕クラブ分離」を、腕とクラブの相対運動を見るための概念として扱い、計測値を使う場合はその機器が何を腕側の基準とし、どの面・座標系で角度を定義しているかを確認します。単一の角度だけで良否を決めず、時刻、クラブ速度、、球筋と合わせて評価します。