ゴルフ百科事典

ゴルフでいう「注意制御」って何?

メンタル・注意制御

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まず答え

は、今のショットに必要な情報へ注意を向け、不要な刺激から戻し、必要に応じて注意の向け先を切り替える働きです。単に長く集中することや、身体の一部を強く意識することとは別です。

詳しい解説

注意制御は、ショットに必要な情報を選び、注意を保ち、別の刺激へそれたときに戻す働きです。ゴルフでは、狙いを決める場面と実際に打つ場面で必要な情報が違うため、同じ対象だけを見続けることが注意制御ではありません。

例えばショット前は距離、風、ライ、危険域を確認し、実行へ入った後はターゲットや一つの短いキューへ注意を絞る、といった切り替えが考えられます。雑音や失敗への心配へ注意が移ったとき、必要な情報へ戻せることも含みます。

ゴルフのパッティングでは、視線を安定させる「クワイエットアイ」を使った注意訓練が研究されています。40人を対象にした2012年の実験では、クワイエットアイ訓練群は技術指導群よりとプレッシャー条件で正確にパットし、視線制御も安定していました。2024年の中国代表ジュニア22人の無作為化研究でも、2週間のクワイエットアイ訓練によってプレッシャー下のパット精度が改善しました。

一方で、注意を向ければ向けるほど良いわけではありません。2023年のパッティング研究では、身体動作そのものへ注意を向ける条件で成績低下がみられましたが、身体感覚への注意では同じ低下が確認されませんでした。注意制御では「集中の強さ」だけでなく、何へ注意を向けるかが重要です。

実用上は、①判断中に見る情報、②構えてから使うキュー、③注意がそれた時に戻す対象、を分けます。実行中に身体の複数部位、スコア、結果への不安を同時に処理しようとして崩れるなら、短い一つの対象へ戻す方が整理しやすくなります。

注意制御は、ずっと同じものへ集中する能力ではなく、課題に合わせて必要な情報へ注意を配分し直す能力として見るのが適切です。