3Dスイング解析の 「左肩内旋・外旋」って 何?
関節運動・肩
あとで読む保存した記事へ →
まず答え
左肩の内旋・外旋は、左上腕骨が肩関節で長軸まわりに内向き・外向きへ回る成分です。右打ちでは左腕がリード側です。胸郭の回旋や前腕の回内・回外とは別で、肩甲骨・鎖骨をどうモデル化するかでも数値が変わります。
詳しい解説
肩の内旋・外旋は、上腕骨が肩関節で自分の長軸まわりに回る運動です。右打ちでは左腕がリード側になります。見た目で胸や肩のラインが回っていても、それは胸郭回旋を含む全身運動で、左肩関節そのものの内外旋とは同じではありません。前腕の回内・回外とも別の関節運動です。
3D解析では、上腕と胸郭または肩甲骨に座標系を設定し、回転成分を分けて算出します。ところが肩甲骨と鎖骨もスイング中に動くため、肩を上腕―胸郭の単純な3自由度関節として扱うか、肩甲骨・鎖骨まで含めるかで結果が変わります。
Bourgainらの2018年研究では20人のゴルファーを対象に、単純な肩モデルと、鎖骨・肩甲骨を含むより生理学的なモデルを比較しました。複雑なモデルの方が実測マーカーをよりよく追跡し、算出される肩関節運動にも差が出ました。この研究は、肩の回旋角を読むときに解析モデルの定義が重要であることを示しています。
ゴルフの肩3D解析では、上腕の軸回旋として内外旋を示すことがありますが、数値の正負、ゼロ位置、回転順序はシステムで異なります。そのため、別の機器や研究の角度をそのまま横並びにしない方が安全です。
実用上は、①右打ち・左打ち、②左腕がリード側かトレイル側か、③上腕―胸郭か肩甲上腕関節か、④回転順序と正負定義、⑤どのスイング局面かを確認します。左肩内外旋を単独の理想値へ合わせず、胸郭回旋、肩甲帯、肘、前腕、手首、クラブ位置と同じ時点で読みます。