3Dスイング解析の 「骨盤並進」とは?
身体運動・3D解析
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まず答え
骨盤並進は、骨盤が向きを変える回転とは別に、骨盤全体の位置が前後・左右・上下へ移動することです。いわゆる「腰の横移動」も一部は含みますが、3D解析では座標軸ごとの位置変化として測ります。
詳しい解説
3Dスイング解析でいう骨盤並進は、骨盤セグメント全体の位置が空間内で移動することです。骨盤回旋のように向きが変わる運動とは別で、一般に目標方向、前後方向、上下方向などの座標軸ごとに変位を計算します。
たとえばバックスイングで骨盤がトレイル側へ移動しながら回る場合、3D解析では「回旋」と「並進」を別々に記録できます。見た目で腰が横へ動いたように見えても、カメラ角度や骨盤の回転が混ざるため、2D映像だけでは並進量を正確に分けにくい点に注意が必要です。
Chuらは低ハンデ女性16人のドライバーを12台の3Dモーションキャプチャで計測し、バックスイング中の骨盤並進を含む複数の運動学的変数とクラブヘッド速度の関係を解析しました。骨盤並進は研究で実際に独立した運動変数として扱われています。一方、この研究でも共通の一つの最適スイングがあるとは結論づけていません。
骨盤並進は身体重心の移動とも同じではありません。骨盤は身体の一セグメントで、全身の重心は胸郭・腕・脚など全身の配置で決まります。また足圧中心の移動とも別の量です。
実用上は、①どの方向の並進か、②アドレスからの変位か絶対位置か、③骨盤回旋や傾斜と分けているか、④身体重心や足圧中心と混同していないかを確認します。並進量だけを固定の理想値にせず、クラブ挙動と打球結果を同じ計測内で合わせて評価します。