クラブヘッド・素材/タングステン重量配分
クラブヘッドにタングステンを入れるのはなぜ?
タングステンは非常に高密度で、小さな体積にまとまった重量を置けるためです。ヘッドの限られた空間で重量をヒール・トウ・ソール・後方などへ移し、重心位置や慣性モーメント(MOI)を調整するために使われます。
タングステンは、それ自体がボールを速くする材料というより、「限られた場所へ重量を置く」ために使われる材料です。密度が高いため、同じ重量を置くのに必要な体積を小さくでき、ヘッド形状を大きく変えずに重量配分を調整しやすくなります。
例えば、ヒールやトウなど中心から離れた位置へ重量を置くと、慣性モーメント(MOI)を高めて芯を外したときのヘッドの回転を抑える設計に使えます。ソール側へ置けば重心を低くする方向、後方へ置けば重心を深くする方向へ使えます。現行のTitleist T350でも、高密度タングステンを周辺へ配置して安定性と重心位置を調整する設計が採用されています。
また、軽く作ったボディで生まれた重量の余裕を、タングステンとして狙った位置へ置き直す考え方もあります。つまり重要なのは「タングステンが入っているか」だけではなく、何グラム相当の重量をどこへ配置したかです。
タングステンを使えば自動的に「やさしい」「高弾道」「低スピン」になるわけではありません。効果は重量の量と位置、ヘッド全体の質量、フェースやボディの構造によって変わります。素材名より、実際の重量配置と重心・MOIの設計を見るのが適切です。
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