ゴルフ百科事典

2階打席から打つと、1階よりキャリーが長く見えるのはなぜ?

練習場・打席高さ

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まず答え

主な理由は、2階では着地点が打ち出し位置より低くなるためです。同じ初速・・スピンでも、地面へ落ちるまでの時間が長くなり、実際の着地点は平地でのキャリーより先になりやすくなります。そのため2階から見た着地点を、そのまま平地の番手距離にしない方が安全です。

詳しい解説

2階打席では、ボールを打つ位置がレンジの着地点より高くなります。ボールが同じ初速・打ち出し角・スピンで飛んだとしても、1階のように打ち出し位置と着地点の高さがほぼ同じ場合より、地面へ到達するまでに余分な落下時間ができます。その間もボールは前へ進むため、地面に落ちる位置は遠くなりやすくなります。

高い打席では、打ち出し高さを再び横切った後も地面に届くまで飛ぶため、着地点が遠くなりやすくなります。TrackmanのCarryは打ち出し地点と同じ高さを再び横切る点までの直線距離です。図の軌道は空気力を省いた放物線の説明例で、実際の差や万人共通の補正ヤード数を計算するものではありません。

ここで「キャリー」という言葉の基準に注意が必要です。Trackmanの公式定義ではCarryは、ボールを打ち出した地点と同じ高さを弾道が再び横切る地点までの直線距離です。つまり、打席より低い地面へ実際に落ちる地点とは別の基準です。2階打席から実際の着地点だけを目で見ると、Trackmanが平地基準で示すCarryより長く見えることがあります。

差の大きさは一定ではありません。打席の高さだけでなく、、打ち出し角、スピン、風、空気条件、レンジの地面の高低差によって変わります。低い球と高い球でも、着地点が低くなったときに増える飛行時間は同じではありません。そのため「2階なら必ず○ヤード足す」と固定補正するのは適切ではありません。

番手ごとの本来のキャリーを確認したい場合は、実際の落下地点を目測するだけでなく、打ち出し地点と同じ高さを基準にした計測値、または高さ差を扱える弾道計測システムの値を使います。施設によっては複数階の打席を前提に計測・補正するシステムもあるため、画面に表示される距離が「実際の着地点まで」なのか「平地換算のキャリー」なのかを確認すると混乱しにくくなります。

要するに、2階打席で球が遠くへ落ちることと、自分のクラブ性能そのものが伸びたことは同じではありません。平地で使う番手距離を作るときは、高さ差を除いたキャリーを基準にします。