グリーンの 有機物が 多いと、 なぜ病害リスクが 上がる?
サッチ・有機物/病害リスク
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まず答え
有機物そのものが病原体になるわけではありません。表層に有機物が過剰にたまると水を抱え込みやすく、通気が悪くなって根が弱り、湿った状態が長く続きます。こうした環境が病原体の活動条件と重なると、病害が出やすくなります。
詳しい解説
グリーンの表層に適量の有機物があること自体は悪くありません。芝面の安定性や弾力に役立ちます。問題になるのは、芝の生産量に対して目砂や更新が追いつかず、有機物が過剰に蓄積した時です。
USGAは、過剰な有機物がスポンジのように水を保持し、表面を軟らかく湿った状態にしやすいと説明しています。さらに、水分が多い表層では酸素の移動が妨げられ、根の発達が浅くなったり、芝が環境ストレスに弱くなったりします。弱った芝と長く湿った環境が重なると、病害が発生する条件が整いやすくなります。
USGAが紹介したOglebay Resortの事例では、過剰な有機物を土壌試験で追跡し、エアレーションと目砂を組み合わせて管理しました。水分管理がしやすくなり、治療的な殺菌剤散布も減ったと報告されています。ただし『有機物が多い=必ず病気になる』ではありません。病害の発生には病原体の存在、芝の感受性、温度や湿度など複数の条件が必要です。
したがって、病害が多い時に殺菌剤だけを見るのではなく、表層有機物、土壌水分、排水・通気、根の状態も確認します。有機物が過剰なら、芝の生育量に合わせた目砂や更新で表層環境を整えることが、病害が起こりにくい土台づくりにつながります。