サッチが 多い グリーンは、 水持ちが 良いから 有利?
サッチ・表層有機物/水分
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まず答え
いいえ。サッチや表層有機物は水を抱えやすいため、一見すると「水持ち」は増えますが、増えすぎると表面近くが長く湿り、通気低下、浅根化、軟化、病害リスクにつながります。必要なのは保水を最大化することではなく、砂と有機物のバランスを保つことです。
詳しい解説
サッチや表層有機物には水を保持する力があります。USGAは、過剰な有機物をスポンジのように水を抱える層として説明しており、雨や散水の後に表面付近の水分が高い状態を長引かせることがあるとしています。
問題は、水を持てること自体ではなく、水が表面近くに偏って残ることです。過剰な有機物で孔隙が詰まり、表層が慢性的に湿ると、根域の酸素が不足しやすくなります。根は浅くなり、グリーンは軟らかく、足跡や深いボールマークが残りやすくなります。病害やスキャルピングなどのリスクも高まります。
一方で、有機物をゼロにすればよいわけでもありません。適量の有機物は表面の弾力や交通耐性に役立ちます。管理の狙いは「できるだけ乾かす」「有機物を全部なくす」ではなく、砂と有機物が均一に混ざり、水と空気の両方を確保できる状態を保つことです。
そのため実務では、表層有機物量や含水率、硬さ、根の状態などを確認し、必要に応じて目砂やエアレーション、散水量を調整します。サッチが多いことによる高い保水性は、必ずしも芝にとって良い保水ではありません。