芝の 成長調整剤の 散布間隔を、 カレンダーの 日数ではなく 積算温度で 決めるのは なぜ?
植物成長調整・生育制御
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まず答え
気温で芝が植物成長調整剤(PGR)を代謝する速さが変わるからです。暑い時は効果が切れるまでが短く、涼しい時は長くなりやすいため、固定の「何日おき」より積算温度で再散布時期を合わせる方が、効き過ぎや効き切れを減らしやすくなります。
詳しい解説
植物成長調整剤は、散布してから一定の日数だけ同じ強さで効き続けるわけではありません。芝が薬剤を代謝する速さは気温の影響を受けるため、同じ7日間でも涼しい時期と暑い時期では効き方の進み方が変わります。
USGAは、PGRの再散布間隔はカレンダーではなく積算温度(GDD)モデルを基準にする考え方を示しています。低温時は積算温度がたまるのが遅いため再散布間隔が長くなり、高温時はPGRがより速く代謝されるため、同じ抑制を保つには再散布間隔が短くなることがあります。
積算温度を使う利点は、日付ではなく芝が実際に経験した温度の蓄積で薬効の進み方を見られることです。USGAは夏季管理でも、GDD計算と刈草量の観察を組み合わせることで、PGRを再散布する時期を判断し、芝の伸びをより安定させやすいとしています。
ただし、すべてのPGR・芝種・刈高に共通する一つのGDD値があるわけではありません。製品、芝種、管理条件で適切な基準は変わるため、製品ラベルと地域・コースの実測を優先します。積算温度は『毎週○曜日に散布する』という固定日程を、芝の生育速度に合わせて調整するための道具です。