ゴルフ百科事典

日陰が続くと、ゴルフ場の芝はなぜ弱りやすい?

芝草生理・日照/日陰

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まず答え

光が減ると光合成で作れるエネルギーが減り、芝の密度や根の生育、傷からの回復力が落ちやすくなるからです。日陰では葉が細長くなり、交通や病害への耐性も下がりやすくなります。必要な光量は・品種・季節で違うため、日陰なら一律に同じ対策ではなく日射条件を見て判断します。

詳しい解説

芝は光合成でエネルギーをつくるため、日射量が不足すると生育の土台そのものが弱くなります。

USGAは、日陰にある芝では光合成量が低下し、葉が光を求めて細長く伸び、根の量や深さが減りやすいと説明しています。根が弱ると乾燥や高温に耐える余力が小さくなり、プレーや管理機械で傷んだ芝の回復も遅くなります。

光不足が続くと光合成に使えるエネルギーが減り、根や密度、損傷からの回復に影響します。必要な光量や反応は芝種・品種・刈高などで異なり、この図から現場の状態を診断するものではありません。

日陰ではが下がることも問題です。葉や茎がまばらになると表面が薄くなり、裸地や泥が出やすくなります。また、樹木や建物による日陰は風通しも悪くなりやすく、葉が濡れている時間が長くなると病害リスクが高まることがあります。

ただし「何時間の日照があれば十分」という共通の数字はありません。芝種や品種で耐陰性が違い、同じ日照時間でも朝夕の弱い光と昼の直射日光では受け取る光エネルギーが異なります。そのため管理では、単なる日照時間だけでなく、一日に受け取る光の総量を測ることがあります。

対策は、必要に応じて枝の剪定や樹木管理で光と風を確保する、耐陰性の高い芝種・品種を選ぶ、日陰部分の交通や刈込みストレスを抑える、といった方法を組み合わせます。

日陰の芝が弱る主因は「暗いから見た目が悪い」ことではなく、光合成に使える光が不足し、回復に使えるエネルギーが足りなくなることです。