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ギア/シャフト 調査・執筆 公開

ツアーAD歴代モデルを比較

DI・IZ・VF・UBの重量・硬さから、DJ〜EKの振り心地と球筋まで

DIの6Sは好きだけれど、以前より重く感じる。そんなときには、型番を替える前に同じDIの5Sや5R1も打っておきたい。DIの公表重量は6Sが65g、5Sが57g、5R1が55g。先端の支えを残しながら、切り返しのしなりを使いやすくする選択肢がある。

一方、5Sを振り回してしまうから5Xにするのか、6Sで重さを感じて下ろすのか。この二つも試す理由が違う。2010年のDJから2026年のEKまでの歴代比較に、重量・フレックスを変えた原試打を加えた。型番の違いと、同じ型番の中で選べる違いを順に見ていく。

市販ウッド用TOUR ADの国内仕様を中心に比較。感触・球筋は出典の試打者によるもので、メーカー設計とGOLF DNAの打ち比べ提案を区別した。数値表は保存済みの2026年国内公式カタログとEK国内発表資料に基づく。

DI・PTを起点に、DJからEKまでの17モデルをたどる

ツアーADは、先を走らせてつかまえるモデルと、先を支えて押すモデルを作り分けてきた。DJの戻りが好きだった人と、BBの動きの小ささが好きだった人では、新しい一本に残したい感触も変わる。

この記事ではDJ〜EKの年次モデル17本に加え、PT・DI、軽量のSL・SL II・Lia、M9003、限定の高弾性モデルを扱う。クアトロテック・MD・EVは2010年以前のモデルとして併記した。対象はドライバーに使う市販ウッド用で、メーカー専用の純正、試作プロトタイプ、UT・アイアン専用品は別に確認する。

DJからEKまで。2010〜2026年の発売順をたどる

年次の主力17モデル|国内発売年。硬さや優劣の順ではない
国内発売年モデル違いを読む入口
2010DJ先側の動きで、DIよりつかまりと高さを足す
2011BB先から中間を支え、手元で間を作る
2012GTBBに近い間を残し、先側の動きを増やす
2013MT中間を支え、切り返しと当たり際の両方でしなる
2014MJMTより手元を支えながら、大きくしなって弾く
2015GPグリップ下から中間でしなり、先側を支える
2016TP先の支えと、静かな戻りのスピード感
2017IZ中間のしなりと、先端の支えを両立
2018VR手元の支えから、一体感を持って加速
2019XC手元でしならせ、中間から先の動きを抑える
2020HD先を支えながら、戻る速さも残す
2021UB中間から先を支え、粘って押す
2022CQ中間から先を走らせ、つかまりと高さを出す
2023VF中元でタメを作り、先側は強く支える
2024GC極端に動かさず、素直な戻りと手応えを狙う
2025FI先の支えを強め、高い打ち出しと弾きを狙う
2026EK手元を支え、中間から先の走りを使う

PTは2000年代から、DIは2009年から続く基準になるモデル。DJより前の発売でも、現在の型番と比べる機会は多い。LiaやM9003は、年次モデルとは並行して展開されたシリーズだ。

表は国内発売年で揃えた。FIは2026年モデルとして2025年に発売、EKは2027年モデルとして2026年9月に発売されている。シャフトのモデル年と店頭に並び始めた年には、このずれがある。

型番を選ぶ早見表。切り返しと当たり際のどこを変えたいか

主要9モデルの設計と原試打から選ぶ比較候補
モデル振り心地で比べたいところ球筋で確かめたいところ
PT大きく跳ねず、全体の戻りを感じられるか自分のタイミングでつかまり、高さが揃うか
GCPTに近い素直さの中に、しっかりした手応えがあるかつかまりを少し抑えても、右へ残りすぎないか
DI切り返しでしならせて、先の支えで押せるか手で返しすぎず、狙った方向に打ち出せるか
IZ中間のしなりを感じながら、当たり際を支えられるかDIで右に残る球や高さ不足が変わるか
UB中間から先が勝手に走らず、押し続けられるか左への大きな球を抑えつつ、キャリーを保てるか
VF中元でタメを作ったあと、先が遅れずついてくるか高さ・スピンを抑えても、右への抜けが増えないか
CQ手元の支えに対して、中間から先が走るか右へ残る球をつかまえられるか。左のミスはどうか
FI切り返しの間から、全体が弾いて戻る感触があるか高く打ち出しても吹けず、強い球にできるか
EK手元を支点に、中間から先の広い範囲が戻るか走りが高さ・つかまりになるか、低い球になるか

同じ中調子でも、DIの握り側から続くしなりと、UBの中間から先の支えでは、手に返ってくる感触が違う。まず型番の動きを比べ、次にその型番の中で重量・硬さを選ぶと試打を絞りやすい。

5S・5X・6S・6X。軽さを残すか、重さで間を取るか

5Sで振り抜けるが動きが大きい人は、同じ型番の5Xを比べられる。5Sだと軽すぎて急いで下ろす人は6Sも候補になる。フレックスの記号を上げることと、重さを加えることでは、変えたい感触が異なる。以下は原試打と仕様から考えたGOLF DNAの提案だ。

最初に打ち比べる組み合わせ
今の感触比べる仕様振り心地と球で確かめること
5Sの軽さは合うが、先の戻りを合わせにいく同じ型番の5S/5X振り抜きやすさを残し、打ち出しやつかまり方が落ち着くか
5Xだと軽く急いで下ろしてしまう同じ型番の5X/6S重さを感じて間ができるか。続けても初速・キャリーを保てるか
6Sが重く感じるが、その型番の当たりは好き同じ型番の5S/5X軽くしたときにヘッドの位置と、先端の支えが残るか
6Sの重量は良いが、強く振るとたわみが多い同じ型番の6S/6X戻りを待つ手加減が減るか。右へ低い球が増えないか
DI 5Sでも切り返しで硬さが残るDI 5S/5R1/5R2しなりを感じやすくなり、普段のテンポで球が上がるか

Xにしても同じ重量とは限らない。DI 5Sは57g、5Xは60g。UB 6Sは65g、6Xは66g。記号だけで一律の硬さ順位を作るより、型番・重量・硬さ・組み上がり長さを揃えて試したい。

5S・5X・6S・6Xの公表重量とトルクを比べる

DIの5Xは60gで、「5なら50g台」という呼び方からは外れる。5Xと6Sの重量差はDI・IZが5g、UB・VF・GCが6g、EKが7g。軽く硬くするか、重く軟らかくするかを考える前に、この実重量を見ておきたい。

国内公式資料の数値。1168mm・未カット、セルは重量g/トルク°
モデル5S5X6S6X
DI57g/4.7°60g/4.6°65g/3.3°67g/3.3°
IZ56g/4.4°58g/4.4°63g/3.2°65g/3.2°
UB57g/4.4°59g/4.4°65g/3.2°66g/3.2°
VF56g/4.3°59g/4.3°65g/3.3°67g/3.3°
GC56g/4.5°59g/4.4°65g/3.1°67g/3.1°
EK56g/4.4°59g/4.4°66g/3.2°68g/3.2°

DIの5R2は54g、5R1は55g、6SRは64g。IZの5R2は52g、5R1は54g、6SRは62g。SやXだけでなく、同じ型番の軽量・軟らかい仕様にも選択肢がある。

2026年国内カタログにはVF・GC・FI、EKの国内発表資料にはEKの6TX・7TXも掲載されている。TXを海外専用と決めつけず、購入する型番の国内資料で確認したい。これらのTXとS・Xを揃えた原試打の結果までは本稿に含めていない。

PT|振り方を変えずに打ちたいときの基準

PTは、大きな走りを待たず、自分のタイミングでヘッドを戻したい人の基準になる。メーカーは、シャフト全体の素直な戻りによって打ち出しとスピンを安定させる設計を説明している。

まさ氏がPT 6SをPRGR RS-F 2017に装着した試打では、しなりは控えめで先端の支えがあり、球もスピンの少ない方向だった。PTの5Sは54g、6Sは63g。重い6Sで動きを感じにくいなら、5Sで無理なく振れるかを先に比べたい。

DI|切り返しでしならせ、当たり際で押す

TOUR AD DIのオレンジとBLACK、いずれも6Sの実物写真
TOUR AD DI 6SのオレンジとBLACK。正規米国代理店Pro’s Choiceの公式製品画像。

DIは、握り側から中間でしなりを作り、先端の支えでボールを押す感触を比べたいモデル。まさ氏の使用レビューでも、厚い当たりと左へ巻きにくい感触が語られている。

DIを軽く・軟らかくした原試打。吉田朋広氏、SIM2 MAX・45.75インチ
仕様/国内公表重量試打で感じた動き報告された球・当たり
5R1/55gSより握り側をしならせやすく、スムーズに下ろせる中弾道。先端の支えを残して自分で当てやすい
5R2/54g握り側から先側までしなりが続き、ヘッド位置を追いやすいDIらしい厚い当たり。高さ・スピンの比較数値は未掲載

吉田朋広氏は2025年、SIM2 MAX・45.75インチでDI 5R1と5R2を試した。5R1は握り側をしならせやすく、中弾道でDIらしい落ち着きが残ったという。5R2では握り側から先端寄りまでしなりが続き、ヘッド位置を感じながら当てやすかった。

DI 6Sから5R1へ替えると、公表重量は65gから55gへ10g減る。硬さも変わるので、軽量化の効果だけを切り出した試打ではないが、DIの先端の支えが好きな人が同じ型番を使い続ける選択肢にはなる。5Sで硬さが残るなら、R1やR2まで打ってみたい。

5Xは60g、6Sは65gで差は5g。5Sの軽さでは手が先に出る人が6Sを、5Sの振り抜きやすさを残しつつ動きを抑えたい人が5Xを比べる、というのがGOLF DNAの試打提案だ。どちらもDIでも、軽くしたXが重いSと同じ間で振れるとは決めずに打つ。

DJ|DIの間を残して、先でつかまえたい

TOUR AD DJ-6 Sの正規米国代理店製品画像
TOUR AD DJ。正規米国代理店Pro’s Choiceの公式製品画像。表示スペックは6S。

マーク金井氏はニッケント・リボルバー4DXでDJの6SR・6S・7Sを比較した。6SRと6Sは切り返しでしなってから戻る間があり、DIよりヘッドが上向きに動き、フェースが返りやすかったという。手元で待ち、当たり際の先の動きでつかまえる感触だ。

7Sではしなりが小さくなり、戻る速さも6Sより落ち着いて感じられた。DJの先の戻りを使いたくて重くすると、その動きを感じにくくなる場合がある。昔使っていたDJを探すなら、6Sだったのか7Sだったのか、長さも一緒に思い出したい。

BB|手元では待てる。先はあまり動かしたくない

BBは、先端から中間を支えながら、切り返しでは握り側をしならせるモデルだ。DJのように当たり際のつかまりを足すより、先が静かなまま振り抜く感触を残す。

BBで右へ残る球が多かった人は、先側の動きを少し増やしたGTが比較相手になる。現在のVFやUBと比べる場合も、低い球になるかだけで選ばず、握り側をしならせてからヘッドが追いつくまでの間を確かめたい。手持ちのBBの長さや先端カット量も揃えて比べる。

GT|BBでは右へ残る人に、先側の動きを少し足す

TOUR AD GT-6 Sの正規米国代理店製品画像
TOUR AD GT。正規米国代理店Pro’s Choiceの公式製品画像。表示スペックは6S。

マーク金井氏はR11の同じヘッドでGTの6SR・6S・7Sを打っている。握り側にしなりがあり、先はBBより少し動いてつかまりが増えた。6Sの球筋はニュートラルという評価だった。

7Sでは6Sより全体のしなりを小さく感じ、打ち出しも低めになった。BBの間は好きだが少し戻しにくい、という人ならGTの6Sが比較候補。GTの7Sを借りて硬く感じただけで、6Sまで同じ感触だとは判断しないほうがよい。

MT|切り返しで待って、当たり際でもう一度戻る

MTは中間を硬めにし、握り側と先側にしなりを残したモデル。切り返しで一度しならせ、当たる直前にもう一度戻る感触を使う。

マーク金井氏のグローレでの6S・6SR試打でも、握り側のしなりと当たり際の先の戻りを感じ、ドローを打ちやすかった。戻りが急すぎず、合わせやすいという評価だった。

MTの二段階の動きでタイミングを取っていた人は、動きの小さい新作にすると自分だけ先に下りてしまうことがある。重量を増やしてしなりを消す前に、元のMTでどの動きを待っていたのかを残して比べたい。

MJ|MTより手元を支え、しなりは大きく使う

MJはMTより握り側の支えを増やしながら、全体では大きなしなりを使うモデル。中間を支点に、手元と先側が動いて戻ってくる。

マーク金井氏はJ715 B3の10.5度、45.75インチで6Sと6SRを試した。握り側の支えがあっても戻る量は大きく、高いドローを打ちやすかったという。MTの試打とはヘッドと長さが異なるので、モデル間の飛距離は横並びにしない。

当たり際の戻りを使いたい人には、その動きが振り切るきっかけになる。自分でも強く手を返す人は、戻りが重なって左の球が増えないかを確かめたい。

GP|手元から中間でしならせ、先の動きは控えめに

GPはグリップ内を支え、グリップ下から中間でしなりを作る設計。MJの大きな戻りより、当たり際の先の動きを抑えたい人が比べるモデルだ。

マーク金井氏は6SをグローレFの表示10度、45.5インチで試打。握り側と中間の間にしなりがあり、先側はあまり動かず、球筋はニュートラルと感じている。GPで低く右へ出る球が増えるなら、先の硬さを使う前に下ろす間を失っていないか、重量・硬さも比べたい。

TP|DIの先の支えに、戻りのスピード感を足す

TPは先端を支えつつ、しなり戻る速さを持たせる狙いのモデル。DIの押す感触が好きで、もう少し早くヘッドが戻ってほしいときに比較できる。

公式カタログは長めの組み立ても踏まえ、戻りと先端剛性を説明している。手持ちのTPからDI・IZ・FIへ替える場合は、まず近い完成長で打つ。長さを伸ばした候補だけが飛んだときに、その差をシャフトの型番だけの効果にはできない。

IZ|DIの先の支えは欲しいが、もう少し動きを感じたい

TOUR AD IZの5Sと6Sの実物写真
TOUR AD IZ 5S・6S。正規米国代理店Pro’s Choiceの公式製品画像。

IZは中間にしなりを感じやすくし、先端で当たり際を支える設計。まさ氏の試打ではDIほど握り側のしなりを強く意識せず、全体の動きがつながる感触だったという。

マーク金井氏はIZ 6SをM2の9.5度、45.25インチで試している。ワッグルでは硬めでも、切り返すと握り側がしなり、戻りはゆっくり。先側は大きく走らず、ストレートを打つつもりで振ると軽いフェードになった。

国内カタログでは5Sが56g、5Xが58g、6Sが63g、6Xが65g。5Xと6Sの差は5gで、5Sから5Xへも2g増す。GOLF DNAの提案は、6Sの戻り方は好きだが重い人が5Sと5Xを続けて打ち、軽くしても下ろす間が残るかを確かめること。

5Sでつかまりが増えすぎるなら5X、5Xだと自分だけ早く下りるなら6S、と比べられる。これは原試打と仕様から組んだ試し方で、5S・5X・6S・6Xを同じ条件で打った球筋の順位を示したものではない。

VR|切り返しの支えから、ヘッドを一体で走らせる

VRは握り側を支え、切り返してからクラブ全体を加速させる感触を狙うモデルだ。

まさ氏はVR 6SをTour B XD-3の9.5度、45インチで打ち、GC2による5球平均を掲載した。握り側の支えとインパクトへ向かう加速があり、球は高いドローだったという。国内カタログは中調子表記だが、本人には先寄りの走りも感じられた。

VRのつかまりがちょうどよい人がCQやEKへ替えるなら、軽く振った球と強く振った球の両方を見る。先の戻りが自分の手の返しと重なると、欲しかった高さより左の曲がりが増えることがある。

XC|手元でタメを作り、中間から先は走らせすぎない

XCは、切り返しで握り側をしならせ、中間から先を支えて当たり際の動きを抑える中元調子。メーカーは低スピンの強い球を狙う方向に位置づけている。

まさ氏はUBの試打で、XCよりつかまりと高さを得やすかったと報告している。XCの先が静かな感触は好きだが戻しにくい人なら、UBが比べる相手になる。年式を新しくするためだけでなく、今のXCで出る低い右球が変わるかを確かめたい。

HD|先の支えは欲しいが、戻りを遅くしたくない

HDは、中間から先を支えながら戻る速さも残す設計。XCで当たり際は安心できるのに、ヘッドが戻り切らないと感じる人が比べるモデルだ。

まさ氏はHD 6SをRS5-Fの9.5度、45.25インチで試し、スカイトラックの4球平均を掲載している。先端の支えと、ほどよく動きを感じられる振り味を評価した。つかまりには本人の表現にも幅があるので、同氏の感触を「HDなら必ずドロー」と言い換えない。

UB|中間から先の余計な動きを減らして、強く押す

TOUR AD UBの6Sと7Sの実物写真
TOUR AD UB 6S・7S。正規米国代理店Pro’s Choiceの公式製品画像。4R2は写真とは別の重量・硬さ。

UBは、先端だけでなく中間から先にも支えを感じたいモデル。まさ氏の原試打には粘って押す感触と低スピンのフェード寄りの球が報告され、XCよりつかまりと高さを得やすかったという。

重量を落としたUBにも実打例がある。吉田氏は2021年、最も軽く軟らかい4R2をSIM2 MAX-D・45.75インチで試し、切り返しから滑らかに動き、ヘッドをコントロールしやすいと感じている。公表重量は45gで、UB 6Sの65gとは20g違う。

4R2でも先端はしっかりした感触で、スピンを抑えやすかったという。一方、握り側の支えは残り、軽く軟らかいシャフトを求める人には硬く感じる場合もあると同氏は述べている。UBの動きの小ささが好きで6Sが重くなった人は、5や4も候補に残せる。

5Sは57g、5Xは59g、6Sは65g、6Xは66g。5Xから6Sへは6g増えるが、6Sから6Xへは1g増。GOLF DNAとしては、重さで間を取りたいのか、今の重量帯でたわみを抑えたいのかで、比較する順を変えたい。

CQ|ヘッドを走らせて、つかまりと高さを足す

TOUR AD CQ-4 Sの国内公式製品画像
TOUR AD CQ。国内公式写真の表示はCQ-4 S。原試打で参照するのは5S。

CQは、握り側を支えつつ中間から先を戻してヘッドを走らせる先中調子。石井建嗣氏は5SをG440 MAXで試し、先の走りと高いドローを報告している。45.5インチ、スリーブ込みヘッド重量202gで、掲載された弾道は3球だった。

CQ 5Sの公表重量は56g、5Xは58g、6Sは64g、6Xは65g。5Sで軽く振り抜けるが当たり際の動きが大きいなら5X、軽さで急いでしまうなら6Sを比べる、というのがGOLF DNAの提案だ。候補を替えて右の球が減っても、左の大きなミスが増えていないかまで見たい。

VF|タメは作りたい。戻るのが遅いのは困る

TOUR AD VF-4 Sの国内公式製品画像
TOUR AD VF。国内公式写真の表示はVF-4 S。本文の原試打は5Sと6X。

VFは、中元のしなりで切り返しの間を作り、先側を強く支えるモデル。公式の位置づけは低弾道側だが、実際にはヘッドとの組み合わせでも球は変わる。

2023年のゴルフダイジェストの企画では、永井延宏氏が愛用するUB 6Sを、同じヘッドのVF 6Sへ交換した。本人には切り返しで握り側を待たせ、体を先に回しやすい感触があり、球はUBより高く、スピンは少なくなった。続けて4S・5Sも打ち、軽量でも頼りなさが少ないと評価している。

6Xでは別の実打例がある。堀口宜篤氏がパラダイム Ai SMOKEの複数ヘッドと組み合わせた企画では、つかまりの良いMAX Dなら6Xでもドローを打ちやすかった。VFを6Xにすれば左へ行かない、という選び方では、この結果を説明できない。

国内公表重量は5S 56g、5X 59g、6S 65g、6X 67g。5Xは「50g台」でも59gあり、5Sより3g増える。5Xと6Sを比べる際は、軽いほうの振り抜きと、重いほうの切り返しの間を同じヘッドで確かめたい。

VFの重量違いで確かめられたこと
原試打感触・球筋比較できる範囲
永井延宏氏/UB 6S→VF 6S切り返しで体を先行させやすく、VFで高打ち出し・低スピンになった同じヘッド内のモデル比較
同企画/VF 4S・5Sも試打軽量でも握り側で間を作れ、先端に支えを感じた各重量の弾道数値を一巡した表は未掲載
堀口宜篤氏/VF 6XMAX Dではつかまる球を打ちやすかった6Xのままヘッドを替えた比較。S対Xの効果ではない

GC|5Sは合わせやすく、4Sではつかまりが増えた試打も

TOUR AD GC 6-Sの正規米国代理店製品画像
TOUR AD GC 6-S。正規米国代理店Pro’s Choiceの製品画像。仕様表の数値は国内資料を使用。

GCはPTに近い素直な動きを狙い、先端側の形状とAD SHIELDによって当たり際を支えたモデル。鶴原弘高氏の5Sの試打では、中間の広い範囲がしなり、PTよりつかまりは控えめだった。

GDOのシオさんはG430 SFT・10.5度で5Sを試し、インパクトのタイミングを合わせやすかったという。4Sも安定していたが、続けて打って振れてくるとつかまりが増え、本人は5Sか5R1を好んだ。軽くした結果が、いつも方向安定になるわけではなかった。

同企画のコウタロウ氏は6X・6S・5Xを試し、重量感と硬さで振り感が大きく変わったと述べている。掲載の6XデータはG430 MAX 10K・10.5度、シオさんの5SデータはG430 SFT・10.5度で、二人の数値差をフレックスの差としては扱えない。

GCの5Sは56g、5Xは59g、6Sは65g、6Xは67g。まさ氏の6S試打では硬さとストレート〜フェード寄りの球が報告されている。同じGCでも、シオさんの5Sでの合わせやすさまで否定する結果ではなく、重量・硬さと打ち手を添えて参照したい。

FI|先を支えながら、高く打ち出す弾き感

TOUR AD FI 6-Sの正規米国代理店製品画像
TOUR AD FI 6-S。正規米国代理店の製品画像。画像の「2026」はモデル年で、国内発売は2025年。

FIは、先端を補強しながら高い打ち出しを狙う設計。鶴原氏の5Sの試打では、切り返しで間があり、その後シャフト全体が弾いて戻る感触があった。打ち方に応じて、強いフェードと高いドローが出たという。

まさ氏は6SをST-Z230の9.5度で試し、先端がしっかりしていても高さを出しやすいと評価した。さらに吉田氏はFIとDIを同じ5Sで比較。両方57gでも、FIは握り側から中間が締まり、DIは滑らかにしなって下ろしやすいと感じている。

この5S同士の比較でも、型番の違いは残った。DIの握り側が動きすぎるならFIを、FIで張りが強すぎるならDIを打つ、という比較ができる。重さを同じにしてからモデルを比べると、ただ軽いから振りやすいという感想に埋もれにくい。

EK|手元で支え、中間から先を走らせる新しい選択肢

TOUR AD EK 6-Sの正規米国代理店製品画像
TOUR AD EK 6-S。正規米国代理店の製品画像。2027年モデルとして2026年9月に国内発売。

EKは、握り側の支えに対し、中間から先を動かしてスピードとつかまりを得る狙いで登場した。3D SPEED TORNADOとAD SHIELDを使い、先端も支える設計だ。

小野耕平氏はQi4D・10.5度、Pro V1x、GCQuadで5Sと6Sを比較した。5Sは握り側が動いてタイミングを取りやすく、球はスピン少なめのハイドロー。6Sではしっかり感が増し、つかまりが少し抑えられてドロー〜ストレートになったという。本人は6Sを好んだ。

一方、まさ氏が6SをAi SMOKEトリプルダイヤモンド9度で打った試打では、握り側の張りが強く、低い低スピンの球になった。同じ6Sでも打ち手とヘッドが変わるので、小野氏の結果だけから「EK 6Sなら誰でも高くつかまる」とは決められない。

EK 5Sと6S。小野耕平氏の同一企画内の比較
仕様/国内公表重量切り返しと球筋5球平均の一例
5S/56g握り側の動きで合わせやすく、高いドローキャリー234yd/スピン2,592rpm
6S/66gしっかり感が増し、つかまりは少し控えめキャリー237yd/スピン2,126rpm

各7球から上下の2球を除いた5球平均。公表重量差は10gあるが、重くすれば全員が3yd伸びるという意味ではない。本人が抑えめの速さを意識して振った試打で、6Sでも振り切れていた例として読める。

EK・FI・GCの試打結果が、記事によって違う理由

原試打の条件を分けて読む
出典仕様とヘッド参照する結果・感触
鶴原弘高氏・3本の比較EK・FI・GCすべて5S/Qi4D 10.5度/Pro V1 RCT/FlightScope Range Gen2同じヘッドと仕様表示で、戻り方を比較。EKは高め、FIは弾き、GCは素直さを評価
まさ氏・EK6S/Ai SMOKEトリプルダイヤモンド9度/Pro V1x RCT/TrackMan4/10球打ち出し13.4度、スピン1,798rpm。張りを強く感じた試打
まさ氏・FI6S/ミズノST-Z230 9.5度/TrackMan4高さを出しやすい感触を参照。整合しない振動数・曲がり幅の数値は使わない
まさ氏・GC6S/Ai SMOKEトリプルダイヤモンド/45.5インチ/TrackMan4やや硬い感触、ストレートからフェード寄りの本人評価

鶴原氏の5S比較は、EK・FI・GCをQi4Dの10.5度、Pro V1 RCT、FlightScope Range Gen2で揃えたもの。3モデルの戻り方を同じ企画の中で追える。

まさ氏の6S試打はモデルごとにヘッドやロフトが異なる。EKの低スピン例ではランが伸びても、キャリーが同じだけ増えたわけではなかった。コースで池を越える距離が欲しい人は、総距離とキャリーを両方見て選びたい。

SL・SL II・Lia|軽量モデルも歴代の一部として比べる

軽量3系統。通常の5S・6Sと硬さの記号を直接比べない
モデル国内資料での仕様例狙う感触と球筋
SLSL-4 RR2:45g/RR1:47g全体をしならせ、軽く振って先の戻りを使う
SL IISLII-4 RR2・RR1:49gつかまりを助け、軽い力で高さを出す狙い
LiaLight R:37g/Light S:39gさらに軽い重量で、頼りなさを抑えた振り抜きを狙う

SLはSL-4 RR2が45g、RR1が47g。2013年に登場したSL IIはSLII-4のRR2・RR1が49gで、名前だけで同じ重量の小改良とは捉えられない。ピンクとブルーは色違いになる。

SL IIの正規代理店資料は、中間から先を動かし、高い打ち出しを助ける設計を説明している。重い手元系モデルを軽くした振り味を想像するより、先の戻りを使って球が浮くかを比べたい。Liaまで含めた同一ヘッドの3本比較は確認できていないため、ここは公表設計と仕様を示した。

Lia|40g台より軽いところにもツアーADはある

Liaのウッド用はLight Rが37g、Light Sが39g。メーカーはAD SHIELDで頼りなさを抑え、ウッドからアイアンまで振り感をつなげる狙いを説明している。

通常モデルの4や5でも重さを持て余す人には、さらに軽い比較候補になる。Light SとDI・FIのSを同じ硬さとして揃えず、クラブ全体の重さと長さを確認し、続けて振ったときにも打点とキャリーを保てるかを試したい。

M9003と9003・P9003|同じ番号でも、同じしなりではない

9003系の識別。海外資料の仕様は国内表へ移さない
モデル参照資料にある設計比べたい感触
9003米国資料では手元・中間・先の3部位を硬めに配分全体の動きが小さい仕様を振り切れるか
P9003同じ米国資料で80g・Xの仕様を掲載重量も含めて支えを強く感じる仕様を使う理由があるか
M9003国内では元調子。中間から先に支え、手元でしなりを作る先は動かさず、手元で待って押したいか

2015年登場のM9003は、国内では元調子で、中間から先を支え、握り側でしなりを作る。公表重量は6Sが68g、7Sが76gで、同じSでもPTやDIとは重量感が異なる。

9003・P9003はそれ以前のモデル。米国資料には9003の全体を硬めにした配分と、P9003の80g・Xが掲載されている。中古では数字の9003だけで注文せず、頭のMやPまで確かめたい。M9003の握り側のしなりを求めていたのに、別の9003を買う取り違えを避けられる。

PT高弾性・DI高弾性・DI BLACK|設計違いと色違いを分ける

限定仕様と色違いの履歴
時期モデル・追加内容通常品との関係
2021年PT系HIGH MODULUSを数量限定発売通常PTを高弾性素材でアレンジ。色違いだけではない
2023年PT HIGH MODULUSを再販売再販を新しい年次モデルとは数えない
2023年12月22日DI HIGH MODULUS RELOADED発売通常DIを高弾性化した限定仕様
2025年1月23日通常DIのBLACKカラーを国内追加オレンジDIに対する色の追加
2025年4月25日DI HIGH MODULUS RELOADED再販売2023年仕様の再販。2025年の新設計とは扱わない

PTのHIGH MODULUSは、通常PTの素直さを残しながら高弾性素材へ変更した限定品。発売記事では全長の高弾性カーボンと、先端のT1100Gが説明されている。通常PTとの同条件の原試打は確認できていないため、設計変更までを示した。

DI HIGH MODULUS RELOADEDも全長・バイアス・先端の素材を変更し、ねじれを抑えた強い球を狙う。2023年公式資料ではDIHM 6Sが63gで、通常DI 6Sの65gより軽い。素材の高弾性化をそのまま増量や一段上のフレックスには読み替えられない。

通常DIのBLACKはオレンジに対するカラー追加で、高弾性版とは別の名称だ。2025年のDI HIGH MODULUS RELOADEDも2023年仕様の再販として発表されている。黒いDIを選ぶときには、HIGH MODULUS RELOADEDの表記があるかまで確認したい。

DIより前のクアトロテック・MD・EVも見分けておく

2010年より前の世代。中古で見る名前を、後のモデルへ読み替えない
モデル正規代理店資料の設計説明球筋を比べる入口
QUATTRO TECH4軸織物を用い、先側は高い打ち出しを狙うつかまりと高さを助ける動きが欲しいか
QUATTROTECH MDクアトロテック系から、先端側の4軸材料配置を変える元のクアトロテックより球を抑える狙いが合うか
EV手元の支えと、先側の動きを使う全体をしならせて戻す感触が好きか

手持ちのシャフトがDJより前なら、クアトロテック・MD・EVの名前も確認したい。正規代理店資料は、クアトロテックに4軸織物による高い打ち出し、MDに先端側の材料配置変更、EVに握り側の支えと先側の動きを説明している。

これらは現在のCQやEKと同じ設計の旧型として扱わず、当時のモデル名で比較する。昔のクラブの長さやヘッドまで変わっている場合は、飛距離の記憶だけでシャフトの効果を切り出さないようにしたい。

昔の一本から比べるなら、この違いを残す

手持ちの旧モデルから選ぶ比較候補。GOLF DNAの提案
好きだったモデル・感触最初に残す条件比較相手の例
DJの切り返しとつかまり手元で待てて、先側が戻ること手持ちDJとCQまたはEK
BBの先が動かない安心感手元はしなるが、当たり際が静かなこと手持ちBBとUBまたはVF
GTの間とほどよいつかまりBBより戻しやすいが、走り過ぎないこと手持ちGTとIZまたはGC
MTの二段階の動き切り返しと当たり際の両方でしなりを感じることまず手持ちMTとMJ。次にCQなど
MJの大きなしなりと高い球しなりを小さくし過ぎないこと手持ちMJとCQまたはEK
GP・TPの先の支え戻りの速さと、手で返さず押せること手持ちGP/TPとDI・FIなど
VRの一体感のある加速手元の支えと、先の助けの両方手持ちVRとCQまたはEK
XC・HDの使い慣れた間当たり際の静かさだけでなく、戻りの時刻手持ちモデルとVF・GCなど

表はGOLF DNAが考えた打ち比べ候補。手元に旧モデルがあるなら、その一本を持ち込むと、残したい感触を比べやすい。まず近い重量と完成長に揃え、候補だけを重くして振り心地の差を作らないようにしたい。

当時の原試打にある重量・硬さ違い
モデル同じ企画で打った仕様とヘッド感触・球の違い
DJ6SR・6S・7S/リボルバー4DX6SR・6Sに大きめのしなりと戻り。7Sはしなりが小さく、戻りも穏やか
GT6SR・6S・7S/R116Sはほどよいつかまり。7Sでしなりと打ち出しが抑えられた
MT6SR・6S/グローレ切り返しのしなりと、当たり際の先の戻りを評価
MJ6SR・6S/J715 B3・10.5度・45.75インチ握り側に支えがあってもしなりは大きく、高いドローを打ちやすい

5Sから6Sへは7〜10gほど増える。Sのままでも重量感は変わる

国内公表値|長さ1168mm・カット前のシャフト単体
モデル5S重量5Sトルク6S重量6Sトルク6Sの調子
PT54g5.8°63g3.5°中
GC56g4.5°65g3.1°中
DI57g4.7°65g3.3°中
IZ56g4.4°63g3.2°中
UB57g4.4°65g3.2°中
VF56g4.3°65g3.3°中元
CQ56g4.5°64g3.4°先中
FI57g4.5°66g3.2°中
EK56g4.4°66g3.2°中

PTは5Sの54gから6Sの63gへ9g増、IZは56gから63gへ7g増、EKは56gから66gへ10g増。同じ5S→6Sでも、増える重さはモデルによって違う。

表は1168mmの未カットシャフト単体の国内公表値。完成クラブではカット量、スリーブ、ヘッド、グリップで重量とバランスが変わる。トルクはねじれの指標で、曲げたときの硬さや左へ行きにくさの順位を示す数字ではない。

米国仕様には小数付き重量など国内と異なる表記がある。EK 6Sは国内66g、米国66.5gとされるため、本稿の数値表は国内資料に揃えた。またGCの国内4系は先中調子で、6Sの中調子という表記を全重量帯へ広げていない。

いまの不満から、最初に比べる2本を選ぶ

現在の不満から選ぶ試打候補。GOLF DNAの提案
いまの不満最初の候補当日に見ること
純正は悪くないが、市販との違いを知りたい今の純正とPTまたはGC同じヘッドで打点・左右が良くなる点があるか
DIで右へ残り、球も低いDIとIZ、またはFI戻りが間に合うか。高さとスピンの両方を確認
切り返しの間は欲しいが、先が動きすぎるDIとUBまたはVF押して振り切れるか。右の抜けが増えないか
右へ残る球を、手で強く返している今のシャフトとCQまたはEK普段の力でつかまるか。左の大きな球も残す
PTは素直だが、左が少し気になるPTとGCつかまりを抑えても、右ばかりにならないか
シャフトが重くて最後まで振れない現状より軽い4・5系、またはLia総重量と長さも確認。軽くして打点が散らないか
旧モデルに大きな不満がない今のモデルを基準として残す最新の型番へ替える理由が実際にあるか
DI 6Sの先の支えは好きだが重い同じDIの5S、必要なら5R1・5R2軽くしてもヘッド位置と当たりの厚さが残るか
5Sの軽さは好きだが、当たり際の動きが多い同じモデルの5Xと6S軽さを残すか、重さで間を取るかを比べる

まず現在のシャフトを打ち、その不満から2本を比べる。ヒールの当たりが減って右ミスが小さくなったのか、芯でも打ち出す方向が変わったのか。打点も記録すると、シャフトを替えて起きた変化を追いやすい。

6Sが重いからと一気に5Xへ替えるより、5Sも打ってみる。5Sと5Xなら同じ重量番号の硬さ違い、5Sと6SならSの中で重量帯を変えた差を感じやすい。軽量化とフレックス変更を一度に行う前に、この順で比べたい。

DIの色違い、純正TOUR AD、UT用を混ぜない

通常DI BLACKとDI HIGH MODULUS RELOADEDは、写真の色に加え正式な名前で識別する。再販された限定品にも、初回と同じ仕様として出たものがある。

メーカー専用の「TOUR AD for ○○」は別に型番を確認する。一方、メーカーのカスタム注文で市販品が装着されるクラブもあるので、新品に最初から挿さっていたかだけでは判断できない。

DI HB・VF HBなどのUT用、FのFW専用品、アイアン用は別設計。FWに同じウッド用を使うときも、完成長、重量、先端カットを工房と確認する。中古の5Xと新品の6Sを比べる場合は、先端を詰めた履歴があるかも揃えて見たい。

試打では、一番飛んだ球より悪い球の出方を見る

  • トップでしなりを感じ、急がずに下ろせるか。
  • インパクトまでにヘッドが追いつくか。手で強く返す動きが増えていないか。
  • 打点と、球が最初に飛び出す方向を一緒に残す。
  • スピンが減ったとき、キャリーが足りているか。
  • 左右の端、短いミス、コースで使えない球の数まで比べる。

同じヘッドとロフト、できるだけ近い完成長で、今の一本→候補→今の一本と戻って打つ。DIなら5S→5X→6S→5Sと比べると、軽さを残して締めたいのか、重さで間を取りたいのかを確かめやすい。

強く振った一球に加え、少し抑えた球も残す。5Xで最大飛距離が出ても、普段の力では右へ低く抜ける球が増えるなら、その硬さを扱えているとは言いにくい。ラウンド後半まで同じテンポで打ち出せるか、キャリーと左右の大きなミスを一緒に見たい。

原試打の条件と、比較できる範囲

重量・硬さの違いを同じ企画で追える例は、DIの5R1/5R2〈吉田氏、SIM2 MAX・45.75インチ〉、EKの5S/6S〈小野氏、Qi4D・10.5度、Pro V1x、GCQuad〉など。GCではシオさんが4S・5R1・5Sを試している。ヘッドや長さが記載されていない比較には、別の記事の条件を補っていない。

5Xと6Sの選択表は、公式仕様と確認できた原試打をもとにしたGOLF DNAの打ち比べ提案。DI・IZ・UB・VFの全仕様を同じヘッドで実測し、硬さや飛距離を順位づけしたものではない。軽くすれば何ヤード増える、Xなら左へ曲がらない、といった結果は作っていない。

よくある疑問

新しいEKが一番飛ぶ?

小野耕平氏のEK試打では6Sを好み、まさ氏の6Sでは低スピンでキャリーが落ちる例もあった。ヘッドや打ち手が異なるため、新しい型番から順に飛距離を並べることはできない。

中調子が多いのに、なぜ振り心地が違う?

握り側・中間・先端への硬さの配分が異なる。吉田氏のFIとDIの比較は同じ57g・5Sでも、FIには張り、DIには滑らかなしなりを感じた。

最初はどれを試す?

まず今の純正や使用中の一本を打ち、不満から2本を選ぶ。先の走りを足すならCQ、握り側のしなりを比べるならDIなど、近い重量と完成長で試したい。

DIとIZは何が違う?

DIは握り側からのしなりと先端の押す感触、IZは中間のしなりと穏やかな戻りを比べたい。IZ 6Sのマーク金井氏の試打では、切り返しで手元がしなり、先側は大きく動かず軽いフェードになった。

UBとVFはどちらが左へ行かない?

永井延宏氏の同一ヘッド・6S比較ではVFで打ち出しが高く、スピンが少なくなった。VF 6Xでもつかまりの良いヘッドではドローの実打例があるため、型番だけで左ミスの順位にはできない。

CQとEKはどちらもつかまり系?

CQは先中調子で先側の走りを使う。EKも中間から先を動かす狙いだが、握り側の支えが異なる。小野氏のEKでは5Sが高いドロー、6Sはつかまりが少し抑えられた。

FIは先が硬いから球が低い?

メーカーは先端を補強しつつ高い打ち出しを狙っている。原試打にも高さを出しやすい評価がある。FIとDIは同じ5Sでも張りの感じ方が異なるので、普段のタイミングで上がるかを比べたい。

同じ6Sなら重さも硬さも同じ?

国内公表重量はPT・IZが63g、DI・UB・VF・GCが65g、FI・EKが66g。硬さの配分も違い、完成クラブではカット量やヘッド重量も影響する。

DI BLACKはオレンジDIより硬い?

通常DIのBLACKはカラー追加。高弾性のDI HIGH MODULUS RELOADEDは別の仕様なので、色に加えて型番の全文を確認したい。

LiaのLight Sは通常のSと同じ?

Light Sは公表39gの軽量モデル。DIなどのSと同じ硬さと揃えず、クラブ全体の重量・長さ・打点を含めて比較する。

BBやMTなどの旧モデルは替えたほうがいい?

今の球と振り心地に不満がなければ、発売年だけで替える必要はない。中古を買い足すときは、重量・硬さに加え完成長と先端カット歴も確認する。

メーカー純正のTOUR ADも同じ比較で選べる?

専用設計のTOUR AD for ○○は型番を別に確認する。メーカーのカスタム注文で市販TOUR ADが装着されている場合もある。

DJとGTは、どちらも先が走る?

DJはDIより先の助けを足し、GTはBBより先側を少し動かすモデル。当時の原試打では両方とも7Sで6Sよりしなりが小さく感じられており、重量違いまで含めて比べたい。

MTとMJは何が違う?

MJはMTより握り側を支えながら、大きなしなりと戻りを使う。マーク金井氏のMJ 6S・6SR試打には、高いドローを打ちやすい評価があった。

M9003は9003・P9003の色違い?

それぞれ別のモデル。M9003は中間から先を支え、握り側でしならせる元調子。旧9003・P9003は異なる硬さの配分や重量で案内されている。

DIの2023年高弾性版と2025年の再販は別の世代?

2025年の公式発表は2023年仕様の再販としている。通常DIのBLACKカラー追加とも別の出来事だ。

5Xと6Sは、どちらが振りやすい?

DIなら5Xは60g、6Sは65g。5Sの軽さを残して動きを抑えたいなら5X、重さで切り返しの間を取りたいなら6Sを比べる。これは試打提案で、全員に共通する硬さや球筋の順位ではない。

DIのR1とR2はどちらが軟らかい?

R2のほうが軟らかい側。DI 5R1は55g、5R2は54g。吉田氏は5R1で握り側のしなりと中弾道、5R2では先側まで続くしなりと厚い当たりを評価した。

UBは4R2でもハード?

吉田氏のSIM2 MAX-Dでの試打では、4R2は滑らかに切り返せた一方、先端の支えと握り側の硬さは残っていた。公表45gでも、ただ軟らかく先が走る仕様とは想像しないほうがよい。

6TXは海外仕様しかない?

2026年国内カタログにはVF・GC・FI、EKの国内発表資料にはEKの6TX・7TXも掲載されている。型番ごとに国内の展開を確認したい。

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