ゴルフ百科事典

グリーンの「速さ」とボールの「減速」は、同じ意味?

グリーン/転がり測定

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まず答え

同じ意味ではありませんが、密接に関係します。従来のスティンプ値は、一定条件で転がしたボールが何フィート進んだかという距離です。一方、減速は転がっている間に速度がどれだけ低下するかを表します。減速が小さい面ほど、一般にボールは遠くまで転がります。

詳しい解説

グリーンの「速さ」と「減速」は、同じ現象を別の方法で見ていますが、同じ数値ではありません。

ボールの減速は、速さが時間あたりに減る程度です。図は平坦で一定減速という単純モデルで、青は橙の半分の減速を仮定しています。実際のグリーンの実測波形やGS3の換算手順ではなく、傾斜や凹凸の影響は省いています。

従来のUSGAでは、決められた位置からボールを重力で放し、グリーン上を転がった距離を測ります。その平均距離が、一般に『スティンプ○フィート』と呼ばれるです。つまり従来の数値は、ボールが止まるまでに進んだ距離を表します。

一方、ボールは転がっている間、芝との接触などによる抵抗を受けて徐々に減速します。抵抗が小さく減速が緩やかなら遠くまで転がり、減速が大きければ短い距離で止まります。このため減速度は、グリーンの転がり抵抗を考えるうえで重要な物理量です。

USGAのGS3ボールは、この減速の大きさを内部センサーで測り、従来のスティンプメーターで得られる距離に相当する数値へ換算します。GS3は実際の停止地点までの距離をテープで測っているわけではありません。それでも正しい手順で使えば、減速データから従来のスティンプ値と比較できるグリーンスピードを算出できます。

したがって『速さ=減速』ではありません。速さは実務上の転がり距離の指標、減速はその距離を生み出す途中の運動変化です。両者を分けて考えると、同じスティンプ値でも測定方法や転がり品質をどう評価するかが理解しやすくなります。