グリーンの 細菌性萎凋は、 見た 目だけで 診断できる?
芝病害・細菌性障害
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まず答え
できません。黄化、しおれ、芝の薄化は細菌性萎凋でも起こりますが、高温・乾燥、水分ストレス、植物成長調整剤の影響、真菌病害でも似た症状が出ます。疑わしい場合は、現場の見た目だけで決めず、専門検査で原因を確認する必要があります。
詳しい解説
細菌性萎凋は、グリーンで原因を取り違えやすい障害の一つです。USGAによると、ポアアニュアやベントグラスのパッティンググリーンで発生し、黄化、しおれ、芝密度の低下などが見られます。
難しいのは、これらの症状が細菌性萎凋だけに特有ではないことです。高温ストレス、乾燥や過湿などの水分ストレス、植物成長調整剤の効き過ぎ、さまざまな真菌病害でも似た黄化や薄化が起こります。そのため『黄色くなった』『散水しても戻らない』といった見た目だけでは確定できません。
USGAは、細菌性萎凋が疑われる場合や、一般的な真菌病害と考えて防除しても改善しない場合には、専門の診断機関へ試料を送ることを強く勧めています。原因が違えば対処も変わるためです。
特に注意が必要なのは、原因が分からないまま更新作業を強めることです。USGAは、ニードルタイン、バーチカルカット、目砂、施肥、刈込み、ローリングなどの作業が、感染芝へ追加ストレスを与えたり、細菌を別の場所へ運んだりする可能性があると説明しています。通常なら回復を助ける作業が、診断を誤ると逆効果になる場合があります。
また、USGAは現時点で確実な治療薬がある病害として扱っておらず、まず正確な診断と、管理可能なストレスを減らすことを重視しています。
したがって、原因不明の黄化や薄化が広がるときは『病名を見た目で当てる』より、症状の記録、直前の管理履歴、芝と根域の試料をそろえて検査するのが安全です。