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低投入のパッティンググリーンでは、クリーピングベントグラスよりファインフェスクが向くことがある?

芝種選択・低投入管理

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まず答え

あります。ミネソタ州の低投入グリーン試験では、チューイングフェスクとスレンダークリーピングレッドフェスクが、年間窒素48.9〜97.7kg/haの条件でクリーピングベントグラスの代替候補になりました。主な利点はダラースポットが少なかったことです。ただし夏季病害で品質が落ちた種類もあり、地域を問わず優れるわけではありません。

詳しい解説

パッティンググリーンのは、転がり性能だけでなく、地域の気候と、どれだけ水・肥料・農薬を使えるかで選択肢が変わります。寒冷地ではクリーピングベントグラスが標準的ですが、投入量を抑えたい場合にファインフェスクが候補になることがあります。

Petrellaらはミネソタ州セントポールで、チューイングフェスク、スレンダークリーピングレッドフェスク、ストロングクリーピングレッドフェスク、ハードフェスクと、クリーピングベントグラス、コロニアルベントグラスを低投入グリーンとして比較しました。2017〜2018年に年間窒素量を0、48.9、97.7、195.3kg/haの4段階で管理し、芝品質や病害を評価しています。

2017年は、チューイングフェスクとスレンダークリーピングレッドフェスクがファインフェスク類の中で高い品質を保ち、低窒素条件では両より高い品質を示しました。大きな理由はダラースポットが少なかったことです。研究者は、北中部米国の低投入グリーンでは、この2群を年間窒素48.9〜97.7kg/ha程度で管理することがクリーピングベントグラスの代替候補になり得ると結論づけています。

一方、2018年にはサマーパッチの発生で一部のファインフェスクの品質が低下しました。同じファインフェスクでも種類・品種差があり、ストロングクリーピングレッドフェスクなどは病害反応が異なりました。つまり「フェスクなら少ない管理で必ず良いグリーンになる」という結果ではありません。

この研究はミネソタ州の冷涼な条件で行われています。高温多湿地域では病害や暑熱への反応が異なり、日本でも北海道・東北と関東以西を同じ基準で扱えません。芝種を選ぶときは、夏の高温、冬の低温、病害圧、日照、必要な、交通量、使用できる水・肥料・薬剤をまとめて判断します。

低投入を目指す場合も、単純に管理回数を減らすのではなく、その条件で少ない投入量でも品質を維持できる芝種・品種を選ぶことが重要です。