ゴルフ百科事典

小径のソリッドタインを2〜3回通せば、大径タイン1回と同じくらい砂を入れられる?

エアレーション・更新作業

あとで読む保存した記事へ →

まず答え

条件次第では可能です。USGAの2026年の実験では、0.375インチの小径ソリッドタインを2回または3回通した処理で、0.625インチの大径タイン1回と同等、場合によっては大径2回と同程度の砂を根域へ取り込めました。ただし、すべてのグリーンで大径タインを置き換えられるという結果ではありません。

詳しい解説

エアレーションは、穴を開けること自体より、どれだけ根域へ砂を取り込み、有機物管理と表面回復を両立できるかが重要です。大きな穴は一度に多くの砂を入れやすい一方、プレー面への乱れと回復時間も大きくなりやすいため、小さな穴を複数回通す方法が代替案になります。

一回の表面介入面積は、穴の大きさと数の両方で変わります。図は面積の違いだけを示し、除去する量や砂の取込量、複数回施工の効果が必ず同じになることを示すものではありません。

USGAが2026年に公表した実験では、0.375インチの小径ソリッドタインと0.625インチの大径ソリッドタインを使い、1回、2回、3回の処理を比較しました。小径タインを2回または3回通した処理は、大径タイン1回と同等の砂量を取り込め、条件によっては大径タイン2回と統計的な差がない水準まで砂を取り込めました。

同じ試験では、有機物の蓄積について小径複数回と大径処理の間に明確な統計差が出なかった一方、無処理区では有機物が増えました。研究者は、小径タインを複数回通す方法が、必要な砂量を入れながら一時的な表面の乱れを小さくする選択肢になり得るとしています。小径の穴は大径より早く回復する傾向も観察されましたが、この回復速度は同試験では定量評価されていません。

ただし、この結果は「今後は大径タイン不要」という意味ではありません。USGAも、複数回の小径タイン処理は従来の有機物管理計画や生育期のを置き換えるものではなく、各コースの有機物量、根域、芝の回復力、必要な砂量に合わせて使うべきだとしています。

実務では、タイン径や回数だけで決めず、実際に入った砂量、表層有機物、穴の回復日数、プレーへの影響を記録し、自コースで必要な更新強度を満たせるかを確認します。