体重を 落としたい ゴルファーが 食事量を 減らしすぎると、 プレー中の エネルギー不足に つながる?
減量・ラウンド補給
まず答え
つながる可能性があります。18ホールは数時間の歩行とプレーが続くため、減量目的でも食事を極端に減らし、ラウンド前後や途中の補給まで削ると、疲労感や集中の維持に不利になることがあります。減量と「競技中に必要な燃料を抜くこと」は分けて考えます。
詳しい解説
体重を落とすには長期的には摂取エネルギーを調整する必要がありますが、ラウンド当日まで極端に食事を削ると、プレー中の負担に対して使えるエネルギーが足りなくなる可能性があります。
18ホールのゴルフは、見た目以上に長時間の活動です。ハンディキャップ5未満のゴルファー16人を同じコースで比較した研究では、1ラウンドは約200〜210分かかり、バッグを担ぐ、手押しカートを使う、歩きながらバッグを運ぶ電動トロリーを使う条件で推定活動エネルギー消費は平均約663〜756kcalでした。いずれもゴルファーが歩く条件の比較で、乗用カートに乗るラウンドの数値ではありません。個人差は大きいものの、数時間にわたって歩行とショットを繰り返す活動であることは確認できます。
ラウンド中の栄養摂取がプレーへ影響する研究もあります。男性ゴルファー20人の実験室での模擬ラウンドを用いた二重盲検クロスオーバー試験では、糖質とカフェインを含む飲料を摂った条件で、無エネルギーのプラセボより一部のパッティング成績と覚醒感が改善しました。また、競技ゴルファーを対象にした2024年の無作為化試験では、ラウンド中の糖質摂取量が多い群で血糖維持や疲労感に差が出ました。
これらの結果は、「減量中ならたくさん食べるべき」という意味ではありません。むしろ、1日の総摂取量を調整することと、4時間前後のラウンドに必要な水分・糖質などまで一律に削ることは別問題です。体重を落としたいからと朝食を極端に減らし、ラウンド中も何も取らず、終了後も強く制限する、といった方法では、疲労感や集中低下につながる可能性が高まります。
実践では、減量は数週間から数か月の単位で進め、ラウンド日に必要な補給までゼロにする方法は避ける方が合理的です。一方で、必要量は体格、歩行量、気温、ラウンド時間、普段の食事で大きく変わります。
なお、ここで挙げたゴルフ研究は小規模で、減量中のゴルファーを「十分に食べる群」と「極端に食事を減らす群」に分けて長期比較した研究ではありません。そのため、どの程度の食事制限から必ずプレーが悪化する、という固定値までは示せません。