ゴルフ百科事典

早朝ラウンドで朝食を抜くと、後半の集中力や体力に影響する?

朝食・ラウンド補給

あとで読む保存した記事へ →

まず答え

影響する可能性があります。ただし、早朝ゴルフで朝食あり・なしを直接比べた研究は確認できません。ゴルフの無作為化試験では、ラウンド中の糖質補給で後半の集中維持や軽減が示され、他競技では朝食抜きで後の運動性能が低下した試験があります。

詳しい解説

早朝スタートだから朝食を抜いたら、必ず後半に崩れるとは言えません。今回確認した範囲では、早朝の18ホールを「朝食あり」と「朝食なし」に分けて直接比較したゴルフ研究は見つかりませんでした。

一方、競技ゴルファー11人を対象にした無作為化クロスオーバー試験では、全員が標準化した朝食を取ったうえで、ラウンド中に糖質を継続摂取した条件と摂取しない条件を比較しました。糖質摂取条件では、血糖変動の指標となる間質液中グルコースが高く保たれ、後半の主観的な疲労が抑えられ、主観的な集中も高く保たれました。別の競技ゴルファー29人の無作為化試験でも、ラウンド中の糖質摂取量が多い条件で間質液中グルコースの維持と主観的な疲労軽減が確認されています。これらは「朝食抜き」の試験ではありませんが、数時間続くゴルフでは途中のエネルギー補給が後半の状態に関係することを示します。

朝食そのものについては、ゴルフ以外の無作為化試験があります。普段朝食を食べる男性10人の試験では、朝食を食べた条件の方が、朝食を抜いた条件より同日後半の自転車運動で総仕事量が4.5%高くなりました。さらに訓練された自転車競技者11人の試験では、昼食で総エネルギーと栄養量を補っても、朝食を抜いた条件で夕方の20kmタイムトライアル平均出力が約3%低下しました。

したがって、早朝ラウンドで朝食を抜くことは、後半の疲労や集中維持に不利になる可能性があります。ただし、ゴルフで朝食抜き単独の影響を直接測った証拠ではないため、「朝食を抜けば必ずスコアが落ちる」とまでは言えません。普段朝食を取る人が早朝だけ完全に抜く場合は、食べられる範囲でスタート前に補給し、ラウンド中の糖質・水分も含めて後半のエネルギー切れを避ける、という考え方が安全です。胃腸の負担や必要量には個人差があるため、試合当日に初めて大きく変えず、練習ラウンドで自分に合う方法を確認します。