エリート男女では、 ダウンスイング中に リード腕の ピーク速度へ 達する 時刻は 違う?
腕速度・ダウンスイング時間と男女差
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まず答え
今回確認したエリート20人(男女各10人)の研究では、女性は男性よりダウンスイング開始からリード腕のピーク速度までの絶対時間が長い結果でした。ただし、ダウンスイング全体に占める相対時刻は男女とも約29%で、単純に「女性は腕を遅く使う」とは言えません。
詳しい解説
「ピーク速度へ達する時刻」を比べるときは、実時間とダウンスイング全体に対する割合を分けて見る必要があります。
Parkerらの研究では、国際レベルで競技するエリートゴルファー20人(女性10人、男性10人)のドライバーショットを計測しました。その結果、女性群は男性群より、ダウンスイング開始からリード腕がピーク速度に達するまでの時間が長く、この差には強い証拠がありました。女性群ではダウンスイング全体の時間も長い傾向が確認されています。
一方で、ピーク速度に達した時刻をダウンスイング全体の長さで割って比べると、男女とも約29%でした。つまり、この研究では「ダウンスイング開始から何秒後か」という絶対時間には差がありましたが、「ダウンスイングのどのあたりでピークになるか」という相対的な位置はほぼ同じでした。
そのため、動画や3D計測で男女のタイミングを比べるとき、ミリ秒だけを見て早い・遅いと判断すると誤解しやすくなります。まず本人のダウンスイング時間で正規化し、その中でピークがどこにあるかを見る方が実態に近いです。
ただし、対象は男女各10人のエリート選手で、横断比較です。性別だけで理想の腕のタイミングを固定したり、ピーク時刻を意図的に変えればヘッドスピードが上がると結論づけたりはできません。個人のスイング時間、体格、速度の出し方を含めて評価する必要があります。