在来植物に 替えれば、 散水や 刈り込みなどの 管理作業は 必ず 減る?
環境・在来植生
まず答え
必ずではありません。地域と場所に合う在来植物が定着すれば、散水や定期的な刈り込みを大きく減らせる例がありますが、導入初期の散水・除草や、定着後の雑草・木本除去、プレー性を保つための刈り込みが必要になることもあります。
詳しい解説
在来植物や自然化した草地を使う大きな利点の一つは、プレーに直接使わない区域の管理投入を減らせることです。USGAが紹介するRivermont Golf Clubでは、管理芝25エーカーを在来草中心の区域へ転換し、定着後は補助散水を止め、通常の刈り込みも不要にしました。維持作業は主に小さな樹木や大型の広葉雑草の除去となり、年間の管理費削減も報告されています。
ただし、「在来植物に替える=すぐに管理不要」ではありません。USGAは、在来区域の新設には数年かけて成熟する場合があり、初期には播種、散水、雑草管理、密度調整などへ時間と資源が必要だと説明しています。土壌や気候に合わない植物を選ぶと、定着不良や病害、雑草侵入が起こり、期待したほど管理量が減らないこともあります。
定着後も目的によって作業量は変わります。見た目を均一に保つ、ボールを見つけやすくする、プレーの邪魔になる高密度の草を抑えるといった要求が強いコースでは、年数回の刈り込み、除草、木本植物の除去などが必要になります。USGAが紹介するShinnecock Hillsの自然区域でも、広い在来ラフを高い水準で維持するために計画的な刈り込みや植生管理へ多くの作業をかけています。
したがって判断は「在来種かどうか」だけではなく、①その土地の気候・土壌・日照に合うか、②プレー区域から十分に外れているか、③定着までの初期管理を確保できるか、④完成後にどの程度の見た目とプレー性を求めるか、で行います。条件が合えば水・刈り込み・肥料などを減らせますが、在来植物だから必ず管理作業が減るとは言えません。