芝の 色が 薄いと、 肥料不足と 判断していい?
芝草栄養/葉色・診断
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詳しい解説
芝の色は栄養状態を見る手掛かりにはなりますが、「薄い緑=肥料不足」とは限りません。USGAは、パッティンググリーンでは濃い緑色そのものより、健康に生育し、交通やボールマークから回復できる状態とプレー品質を優先すべきだとしています。
葉色が薄くなる原因は複数あります。窒素不足や鉄の利用不足で黄化することがありますが、気温が芝の適温から外れた時、日照が少ない場所、乾燥や過湿、病害、塩類、芝種・品種の違いでも色は変わります。USGAも、同じグリーン内で光、土壌水分、気温、芝の種類などによって色むらが生じると説明しています。
ここで色だけを見て窒素を増やすと、必要以上に葉が伸びることがあります。過剰な窒素は刈草量や有機物を増やし、グリーンの速さ・硬さを維持しにくくし、病害への感受性や管理負担を高める可能性があります。見た目は濃くなっても、プレー面や芝の健康が改善したとは限りません。
実際の判断では、まず葉色だけでなく生育量、刈草量、芝密度、根、乾湿、日照、病斑の有無を確認します。リンやカリウムなどは土壌分析で不足を確かめ、微量要素も必要性を確認してから補います。窒素は芝の生育と回復を見ながら必要量を与えます。
つまり、葉色は診断の入口であって結論ではありません。『緑を濃くするために肥料を足す』のではなく、なぜ色が変わったのかを切り分け、必要な養分だけを補うのが基本です。