感覚・言語キュー
良い感覚を言葉にすると、再現性は上がる?
短い言葉が、良い感覚を呼び戻す合図になることはあります。ただし、動きを細かな身体ルールまで言語化しすぎると、慣れた動作の自動性を邪魔する場合があります。
良い感覚を短い言葉にして残すことは、再現の手掛かりになる場合があります。スポーツ全般の研究では、意図的なセルフトークがパフォーマンスを助ける傾向があり、とくに細かな動作や新しい課題で効果が大きいとするメタ分析があります。「ゆっくり」「目標へ出す」のような短い言葉が、注意を戻す合図として働くことがあります。
一方、ゴルフのパッティング研究では、比較的技能の高い参加者が自分の動作を細かく言葉で説明した後、再遂行が悪化した例があります。慣れて自動化した動きを「右肘をこうして、手首をこうして」と細かな身体ルールへ分解すると、普段は自動で行っている制御へ意識が入りすぎることがあります。
短いキューと詳細な技術説明は分けて考えます。良かった球の感覚を一つの短い言葉にし、時間を空けても、番手や目標を変えても同じ狙いを再現できるかを見ると、その言葉が有効なキューか判断しやすくなります。言葉を増やすほど動きがぎこちなくなるなら、説明を増やすより短くする方が合っている可能性があります。
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