東向きと 西向きの ゴルフ遠征では、 時差ぼけの 出方は 同じ?
睡眠・時差ぼけ
まず答え
同じとは限りません。一般に東向きは体内時計を前へ進める必要があり、西向きの後ろへ遅らせる調整より時間がかかりやすいとされています。ただし症状の強さは時差の大きさ、到着時刻、光、睡眠、個人差でも変わります。
詳しい解説
東向きと西向きでは、体内時計に要求される調整方向が逆です。東向きでは現地の夜が早く来るため、普段より早く眠り、早く起きる方向へ体内時計を前進させる必要があります。西向きでは反対に、眠る時刻と起きる時刻を後ろへ遅らせる方向です。
人の体内時計は、一般に前進より後退の方が進めやすい傾向があります。Burgessらの2003年の実験は、東向き旅行前に睡眠時刻を前倒しし、朝の明るい光を組み合わせることで体内時計を前進させられるかを検証したもので、研究の背景としても東向きの位相前進は西向きの位相後退より再同調に時間がかかりやすいことが示されています。
実際の競技者を追った研究もあります。健康な男性トップアスリートを、西向きに6時間帯移動した13人と、東向きに8時間帯移動した6人で調べた研究では、到着初日はどちらの方向でも複数の生理指標と自覚症状が乱れました。自覚的な時差ぼけ症状は西向きで5〜6日、東向きで7日程度まで残りました。ただし、この研究は人数が少なく、東西で越えた時間帯数も同じではないため、東向きが常に何日長引くとまでは言えません。
症状の出方も完全には同じではありません。東向きでは現地の早い就寝時刻に眠れず、朝起きにくい形が起こりやすく、西向きでは現地の夕方から夜に眠気が強くなったり、早朝に目が覚めたりすることがあります。
ゴルフ遠征では『何時間寝たか』だけでなく、移動方向、越えた時間帯数、到着から初ラウンドまでの日数を一緒に記録します。同じ時差でも東向きと西向きで準備を同一にせず、東向きでは特に到着前後の睡眠時刻と光のタイミングを慎重に整える方が合理的です。