時差ぼけが ある 日は、 普段と 同じ ラウンド前ルーティンで いい?
コンディショニング・時差ぼけ
詳しい解説
時差ぼけがある日に、スイング練習やストレッチなど慣れたラウンド前ルーティンを全部変える必要はありません。むしろ、考えることを増やさないために普段の基本構造を残す方が実行しやすい場合があります。ただし、開始時刻や準備量まで自宅と同じ感覚で固定すると、目的地の現地時間と身体のリズムがずれたままになることがあります。
時差ぼけは、複数の時間帯を短時間で移動したあと、体内時計と目的地の明暗・生活時刻が一致していない状態です。スポーツ選手を対象とした2021年の無作為化研究では、東向きに8時間帯を移動した20人に光曝露と睡眠衛生を組み合わせた介入を行ったところ、介入群では旅行後の睡眠時間が長く、ジャンプのパワーや短距離走の一部指標も対照群より良い変化を示しました。ゴルフそのものの研究ではありませんが、旅行後は睡眠と光の扱いが競技準備に関係することを示す一次データです。
一方、競技者の時差ぼけ管理に関する専門家合意では、移動方向、越えた時間帯、到着から競技までの日数、個人差によって症状が変わるため、画一的な対応は勧めていません。光、睡眠、食事、運動などを現地時間へ合わせて調整する考え方が基本です。
ラウンド当日は、いつものストレッチ、パッティング、ショット練習などの順序は大きく変えず、現地のスタート時刻から逆算して行います。強い眠気やだるさがあるなら、球数を増やして無理に調子を作ろうとせず、身体を温める時間を確保しつつ練習量は控えめにします。新しい技術修正や大量の打ち込みを加えるより、普段の確認項目を少なく保つ方が安全です。
なお、時差ぼけ対策として薬剤やサプリメントを自己判断で追加する話は、ラウンド前ルーティンとは別に扱うべきです。ここでのポイントは「普段の型は残すが、体内時計がずれている日の開始時刻と負荷まで固定しない」です。