遠征では、 競技の 何日前に 現地入りするかを 何で 決める?
移動・時差・現地入り
まず答え
固定の「何日前」ではなく、越える時間帯の数と方向、現地との時差、移動時間、練習ラウンドの日程、標高や気候、本人の時差への強さで決めます。特に東向きの長距離移動は睡眠や疲労への影響が残りやすいため、到着直後に競技を入れない余裕が重要です。
詳しい解説
遠征の現地入り日数には、ゴルフ共通の「必ず○日前」という固定値はありません。移動でどれだけ生活リズムと練習準備が崩れるかを見て決めます。
最初に見るのは時差です。複数の時間帯を短時間で越えると、睡眠と体内時計が現地時間にすぐ一致しないことがあります。東向きと西向きでも影響は同じではありません。2017年の競技選手を対象にした研究では、長距離移動後、とくに東向き移動で睡眠、疲労、主観的な時差症状、運動パフォーマンスへの影響が大きく、到着後72時間以内にも差が確認されました。
別のエリート選手の研究では、7時間帯を東向きに移動した後、睡眠時間と睡眠の質が低下し、時差症状が長く残る選手もいました。したがって、時差が大きい遠征ほど、到着翌日に重要な競技を置くより、現地で睡眠・食事・練習の時刻を合わせる日を確保する方が合理的です。
ゴルフでは、時差だけでなく練習ラウンドも考えます。初めてのコースなら、コース確認、グリーンの速さ、芝質、風、距離感を確認する時間が必要です。練習ラウンドの前に長距離移動の疲労を抜く日が必要なら、その分だけ現地入りを早めます。逆に国内の短距離移動で時差がなく、慣れたコースなら必要日数は短くできます。
標高や暑熱など、現地環境が普段と大きく違う場合も別の順応時間が必要になることがあります。また、過去に同じ方向・同じ程度の時差移動をした時、自分の睡眠や体調が何日で戻ったかは実用的な判断材料です。
したがって現地入り日は、①越える時間帯の数、②東向きか西向きか、③総移動時間、④練習ラウンドと公式練習の日程、⑤標高・気候差、⑥本人の過去の時差反応、を並べて決めます。「全員3日前」のような固定日数より、競技開始時に通常の睡眠と練習リズムへ戻せる余白を確保することが目的です。