グリーンの 刈込み頻度は、 何を 基準に 決める?
刈込み・頻度
詳しい解説
パッティンググリーンは低い刈高と均一な面が必要なため、生育期には高い頻度で刈られます。ただし「毎日必ず1回」が全国共通の正解ではありません。USGAは、グリーンの刈込み頻度は人員や予算だけでなく、芝種と天候でも変わり、一般には週5日以上、6〜7日行う例が多いとしています。
最も重要なのは、芝がどれだけ伸びているかです。気温や地温、窒素、水分、日照、植物成長調整剤によって生育速度は変わります。刈草量を継続して測ると、カレンダーより実際の成長を捉えやすくなります。生育が旺盛な時は、狙った刈高と表面品質を保つために高い頻度の刈込みが必要になる一方、低温でほとんど伸びていない時期は、同じ頻度で刈っても得られる効果が小さくなります。
芝のストレス状態も判断材料です。USGAは、高温や水分ストレスが強い時には、刈込みなどの機械交通そのものが芝へ負担になるため、通常どおりの頻度を固定せず、刈込みを休む、刈高を上げるなど負荷を下げる判断が必要になると説明しています。つまり「速いグリーンを作るために刈る回数を増やす」だけではなく、芝が回復できる範囲へ機械負荷を抑える必要があります。
また、狙うプレー性能によっても頻度は変わります。USGAは刈込みとローリングを組み合わせ、速度や芝質を測りながら、そのコースに合う管理方法を決めることを勧めています。芝種によっても違いがあり、ウルトラドワーフ・バミューダグラスでは生育期に毎日刈ることが基本となる例がありますが、これは他の芝種や季節へそのまま固定できるルールではありません。
したがって、刈込み頻度は「曜日」ではなく、①芝の生育速度・刈草量、②芝種と刈高、③気温・水分・ストレス、④必要な転がりと芝質、⑤ローリングなど他作業との組み合わせ、⑥人員と作業時間を合わせて決めます。生育が少ないのに機械負荷だけを増やすことや、芝が弱っているのに通常頻度を固定することは避けます。