同じ テンポの まま パットの 距離を 変えるなら、 ストロークの 長さと 速さは どう 関係する?
パッティング・距離感
まず答え
距離が長くなるほど、まずストローク幅を大きくし、結果としてインパクト時のパターヘッド速度を上げるのが基本です。ただし「同じテンポ」が全距離で同じ所要時間を意味するわけではありません。上級者の実測でも、振り幅が最も大きな調整要素ですが、ストローク時間も少し変わっています。
詳しい解説
パットの距離は、インパクト時のパターヘッド速度に強く関係します。長い距離へ転がすには、短いパットより高いヘッド速度が必要です。その速度を作る方法として、ストローク幅を大きくすることが主要な調整になります。
MathersとGrealyは、エリートゴルファー6人が1〜4mのパットを打つ際のストローク幅、ストローク時間、インパクト速度などを測定しました。全員でストローク幅が距離調整の主要変数になりましたが、振り幅だけを変えていたわけではなく、ストローク時間も距離に応じて系統的に変わっていました。つまり、熟練者でも「距離は振り幅だけ、時間は完全固定」という単純な形ではありませんでした。
Craigらの研究でも、パット距離に応じてクラブヘッド運動を空間的に拡大・縮小する考え方が示されています。さらに別の上級者研究では、距離が変わるとスイング振幅とインパクト速度が変化し、ゴルファーごとに距離調整の仕方には個人差がありました。
ここでいう「テンポ」は区別が必要です。計測上のテンポは、バックスイング時間を、切り返しからインパクトまでの前進ストローク時間で割った比率です。フォローの所要時間とは分けます。この時間比や全体のリズムを大きく崩さず、長いパットほどストローク幅を広げることはできます。しかし、全距離をまったく同じ秒数で振る必要がある、という意味ではありません。実測では時間側も少し変わる選手がいます。
実用上は、距離を増やすときに手で急加速するより、まず振り幅を自然に大きくして、インパクト速度が上がる形を基準にします。そのうえで自分のリズムが極端に速くなったり遅くなったりしていないかを確認します。距離ごとに「何センチ引く」と固定するより、同じリズム感の中で振り幅と結果の転がりを対応づける方が実戦的です。