スティンプメーターは、 持ち上げ方が 違うと 測定値も 変わる?
グリーンスピード・計測
まず答え
はい。器具を速く・高く持ち上げて球を強く送り出すと、同じグリーンでも転がり距離が長く出て、測定値を過大評価します。USGAの試験では、意図的に不適切な放出操作をすると従来のテープ測定は最大で約6フィート近い幅で変動しました。同じ場所・時刻・手順で、ゆっくり持ち上げ球が離れたら止めることが重要です。
詳しい解説
スティンプメーターの測定は、球が溝から離れる瞬間の操作まで含めて標準化しないと値がずれます。器具はゆっくり持ち上げ、球がノッチから離れたところで上げる動きを止め、重力で一定条件の初速を与える前提です。持ち上げる速度が速すぎたり、球が離れた後もさらに器具を上げたりすると、球へ余分な初速が加わり、実際より長く転がります。
USGAがGS3利用コースの測定データを調べた事例では、適正な操作なら球の出口回転速度は約13.7回転/秒になるところ、担当者の操作によってそれより速い放出が起き、従来のテープ測定値が大きく出ることが確認されました。さらにUSGAは、平坦な2地点で「遅い・適正・速い」放出操作を意図的に作り、それぞれ5回ずつ測定しました。従来のテープ測定では操作の違いだけで約6フィート近い幅が出た一方、GS3が減速度から算出した値はおおむね9フィート付近に保たれました。これは意図的に大きな操作差を作った試験で、通常の測定が毎回6フィートずれるという意味ではありません。
ただし、GS3を使えば手順を無視してよいという意味でもありません。測定地点、傾斜、表面水分、刈込み・ローリング直後かどうかでも値は変わります。USGAは、同じ測定地点を使い、可能なら表面管理から少なくとも約30分あけ、表面水分が少ない状態で、スティンプメーターをゆっくり持ち上げて球が離れたら止めることを勧めています。
したがって、日ごとのグリーンスピードを比較するなら「誰が測ったか」より「同じ操作手順で測れたか」を管理することが重要です。担当者が変わる場合は操作をそろえ、異常な数値が出たらグリーン状態だけでなく放出操作も確認します。