芝の 「真菌病害」って 何?
病害・診断
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まず答え
病原性の真菌が芝の葉・茎・冠部・根などへ感染して組織を傷める病害です。病原体ごとに好む温度や湿度、侵す部位が異なり、同じ黄変や枯れでも原因が真菌とは限りません。
詳しい解説
芝の真菌病害は、病原性の真菌が芝へ感染し、葉や茎、冠部、ほふく茎、根などに障害を起こす病気の総称です。代表例にはダラースポット、炭疽病、テイクオールルートロットなどがあり、病原体によって侵す部位や症状は異なります。
発病には病原体が存在するだけでは足りません。感受性のある芝と、病原体が活動しやすい温度・湿度・葉の濡れ・土壌水分などの条件が重なると症状が出やすくなります。たとえばNC Stateの炭疽病資料では、低刈り、乾燥、低肥沃度、過度の交通、排水不良、有機物蓄積などのストレスが発病を助長すると説明されています。
一方、芝が黄ばんだり薄くなったりしたからといって、すべて真菌病害とは限りません。高温、乾燥、過湿、薬害、栄養障害などの非感染性要因でも似た症状が出ます。また、ピシウム類のように日常的には『菌』と扱われることがあっても、分類上は真菌とは別の卵菌に属する病原体もあります。
そのため診断では、見た目だけで『カビの病気』と決めず、芝種、発生時期、気象、土壌条件、症状が出ている部位を確認し、必要なら顕微鏡観察や診断機関の検査を使います。病名が違えば有効な管理法も変わるため、原因を分けて考えることが重要です。