ゴルフ百科事典

ゴルフでいう「競技不安」って何?

メンタル・競技不安

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まず答え

は、試合や重要な1打を前にしたときに生じる、心配などの認知反応と、心拍上昇・力みなどの身体反応を含む一時的な状態です。強さだけでなく、本人がその反応を「邪魔」と感じるか「役立つ」と感じるかでも意味が変わります。

詳しい解説

競技不安は、競技場面で結果や評価を意識したときに生じる不安反応です。ゴルフでは、スコアがかかった終盤、予選通過がかかるパット、人に見られている状況などで高まり得ます。

スポーツ心理学では、競技不安を一つの感情だけでなく、考えと身体反応に分けて測ることがあります。認知的不安は「外したらどうしよう」「失敗したくない」といった心配や考え、は心拍上昇、発汗、筋緊張などの覚醒反応です。さらに、その反応を本人がパフォーマンスに有利と捉えるか、不利と捉えるかも別に評価されます。

経験のある男性ゴルファー12人を対象にした2007年のパッティング研究では、競技条件を変えて不安を操作し、不安の強さだけでなく『その不安を役立つ/邪魔と感じる方向性』も測定しました。認知的不安の強さは成績と負の関係を示しましたが、方向性は強さより成績を説明する割合が大きい結果でした。つまり、同じ程度に緊張していても、その受け止め方まで含めて見る必要があります。

別の実験では、男女58人のパッティングで競技圧を高めると、自己申告の不安・努力感・心拍・筋活動などが増え、成績は低下しました。一方、50人の熟練ゴルファーを対象にした別研究では、競技圧で不安や心拍が増えてもパット精度は改善しました。競技不安が高いことだけで、必ず失敗すると決められない理由です。

実用上は、競技不安を『緊張している/していない』だけで見ず、①頭の中の心配、②身体反応、③本人がその反応を邪魔と感じるか、④実際の・開始方向・距離・が崩れているか、を分けます。緊張感があっても普段の判断と動作を保てるなら、反応をゼロにする必要はありません。

競技不安は、競技場面で変動する心理・身体状態を表す言葉であり、単独でミスの原因を確定する診断名ではありません。