ゴルフ百科事典

ゴルフコースの「復元設計」とは?

コース設計史/復元

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まず答え

復元設計は、年月と改修で失われた歴史的なコースの設計意図や特徴を、古い図面・航空写真・地上写真・現地地形などの資料から読み直し、可能な範囲で取り戻す改修です。単に昔の形へ戻すだけでなく、現代の排水・芝管理・安全性などとの両立も必要です。

詳しい解説

ゴルフコースの復元設計は、古いコースを新品のように作り替えることではありません。長年の樹木成長、グリーン縮小、バンカー消失、芝管理や排水工事などで変わったコースについて、原設計者が意図した戦略、形、見通し、攻略線を資料から読み解き、失われた要素を取り戻す仕事です。

American Society of Golf Course Architects(ASGCA)は、復元を考える最初の段階で、できるだけ多くの歴史資料を集めることが重要だと説明しています。原図や施工図が残っていれば有力ですが、古い航空写真、地上写真、クラブ記録、長年のメンバーの記憶なども手掛かりになります。

実例では、Winged FootのWest Courseで1920年代の航空写真や地上写真を使い、縮小していたグリーンを本来の大きさへ広げました。Oakmontでも古い航空写真が、時間とともに樹木で閉ざされていた本来の開放的な景観や設計思想を再評価するきっかけになっています。

ただし、復元は『開場当時の状態を完全コピーすること』とは限りません。ASGCAは、現在のゴルフ場には排水、散水、、水使用量、安全性、プレー人口など昔とは異なる条件があるため、復元と改修を組み合わせる場合もあるとしています。元の戦略要素を戻しながら、地下の排水設備など見えない部分は現代化することもあります。

そのため復元設計を見るときは、単にバンカーの形が昔風かではなく、『何を歴史資料から確認し、どの設計意図を戻し、どこを現代条件に合わせて変えたか』を見ると内容を理解しやすくなります。