ゴルフ百科事典

ゴルフの「速度能力」って何?ヘッドスピードそのもの?

身体能力・速度

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まず答え

ゴルフでいう速度能力は、クラブを高い速度までできる身体・動作能力を指す考え方です。実務ではドライバーなどのクラブヘッド速度が代表的な指標ですが、1球の最高値だけを身体能力そのものと同一視せず、複数球の速度、、や散らばりも分けて見ます。

詳しい解説

ゴルフの速度能力は、スイング中に身体とクラブを短時間で加速し、高いクラブヘッド速度を出せる能力として整理できます。測定ではドライバーの最大または平均クラブヘッド速度がよく使われますが、これは最終的な『出力』であり、筋力やパワーそのものと同じ指標ではありません。

PGAプロを対象にしたLewisらの研究では、スクワットジャンプなどの筋力・パワー指標とクラブヘッド速度に関連がみられました。近年のエリート男女ゴルファーの研究でも、ジャンプ、等尺性筋力、体幹回旋パワーなど複数の身体指標とドライバー速度に関連が報告されています。ただし、関連の強さは項目や男女で異なり、単一の身体テストだけで速度能力を決めることはできません。

また、12人の大学ゴルファーを対象にした研究では、8週間の筋力・パワートレーニング後にクラブヘッド速度が改善しました。これは速度が訓練可能であることを支持しますが、筋力だけ、パワーだけが原因だったと切り分ける研究ではありません。スイング技術、動作の順序、身体寸法、クラブ条件なども実際の速度に関わります。

実用上は、速度能力を見るときに同じクラブ・同じ計測条件で複数球を打ち、代表値と最高値を分けます。さらに打点やボール初速、散らばりも確認し、『速く振れたが当たらない』状態と『高い速度を実戦的に使える』状態を区別します。筋力やジャンプ力が高くても、それがクラブ速度へ転移しているかは別に確認する必要があります。