芝の 根が 深いと、 なぜ乾燥に 強くなりやすい?
土壌・根域
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詳しい解説
根が深い芝は、利用できる土壌の体積が大きくなります。表層数センチが乾いていても、その下に水分が残っていれば、深い根はそこから水を吸収できます。USGAは、夏のストレスへ入る前に深く健全な根系を作ることが重要で、深い根はより大きな土壌水分の貯蔵域を利用できると説明しています。
反対に、根が表層だけに集中すると、表面が乾いたときに使える水の量が少なくなります。そのため、同じ気象条件でもしおれが早く出たり、頻繁な散水が必要になったりします。
根が浅くなる原因の一つが、表面だけが常に湿っている状態です。USGAの事例では、表層に有機物が多く、水分を強く保持する層ができると、根がその湿った上層へ集中し、下の砂質根域へ伸びにくくなることがあります。過湿で酸素が不足しても根は弱ります。
ただし『根が深ければ必ず乾燥に強い』とまでは言えません。芝種・品種には水利用効率や休眠性などの差があり、同じ根深でも乾燥への反応は異なります。USGAが紹介する近年の研究でも、乾燥耐性には深い根系や水利用特性など複数の形質が関係するとされています。
管理では、根を深くしたいからといって単純に水を減らすのではなく、根域全体の通気と排水を確保し、表面だけを常時過湿にしないことが基本です。刈高、暑熱、土壌層、塩類、有機物なども根の深さへ影響します。
深い根は乾燥耐性を支える重要な要素ですが、実際の耐性は『根が届く深さ』と『その深さに使える水があるか』、さらに芝自体の生理特性の組み合わせで決まります。