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高温の夜が続くと、ベントなど寒地型のグリーン芝はなぜ弱りやすい?

芝草生理/高温・夜温

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まず答え

夜は光合成で糖を作れない一方、呼吸は続きます。夜温が高いと呼吸によるエネルギー消費が大きくなり、日中に作った糖の蓄えが減りやすくなります。高温が続くと根の生育や回復力も落ち、芝が薄くなったり病害や乾燥など他のストレスにも弱くなります。

詳しい解説

寒地型芝にとって、真夏は昼の暑さだけでなく「夜に十分冷えないこと」も大きな負担になります。

寒地型芝では高温による呼吸消費の増加や光合成との不均衡が、炭水化物の余力と根の維持に関わります。図は供給と消費の有無を整理したもので、糖の貯蔵量、矢印の流量、全炭素収支、境界温度を数値化していません。

芝は光のある昼間に光合成で糖を作り、その糖を呼吸によって成長、根の維持、傷んだ組織の修復などに使います。夜になると光合成は止まりますが、呼吸は止まりません。しかも温度が高いほど呼吸による消費が増えるため、暑い夜が続くと日中に作った糖を貯めにくくなります。

USGAは、寒地型芝では高温時に呼吸が光合成を上回り、炭水化物を消耗して根が弱ることを夏の衰退要因として説明しています。特にポアアニュアやクリーピングベントグラスでは、夜間の高い気温や地温が続くと根量や芝品質が低下しやすく、夜間の温度を下げることが根の維持に有効だった研究も紹介されています。

そのため真夏の管理では、昼の最高気温だけでなく夜温や地温も見ます。風通しを確保する、必要以上に根域を濡らし続けない、刈込みやなど機械的ストレスを減らすといった対策は、芝が使うエネルギーを抑え、回復余力を残すために行われます。どの温度から急に弱るかは・品種、根域、水分、日射などで変わるため、一律の境界温度だけで判断はしません。