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ギア/シャフト 調査・執筆 公開

ハザーダス歴代比較

初代・SMOKE・RDX・G4・G5、色ごとの振り心地と球筋

ハザーダスの黒を振ったら、しならないし球も上がらなかった。だからハザーダスは全部合わない――そう判断する前に、色と世代をもう一度見たい。Blackの動きの小ささを好む人もいれば、Blueの中間の戻りや、Yellowのヘッドの感じ方が合う人もいる。

初代、SMOKE、RDX、G4、G5。同じBlackでも、重さと当たり際の感触はずっと同じではない。今の一本から何を変えたいのかを軸に、歴代と色の違いを追っていく。

ドライバーに使うウッド用を中心に比較。国内公式仕様、海外展開、試打者本人の感想を区別。GOLF DNA自身の全モデル実打ではありません。写真の仕様と表の代表仕様が異なる場合はキャプションに表示しています。

ハザーダスは、全部が「しならない黒」ではない

切り返してからインパクトまで、シャフトが余計な動きをしない。その感触を求めるならBlack系は分かりやすい。一方、同じHZRDUSでも、Blue RDXは中間がたわんで戻る感触があり、Red RDXは打ち出しと動きを増やしたい側にある。名前だけ見て、全部をハードヒッター専用と片づけると選択肢を落としてしまう。

最初に確かめたいのは、今のシャフトで何に困っているかだ。切り返しで暴れるのか、しなりを感じられず力むのか、球が低くてキャリーが足りないのか。同じ「合わない」でも、Blackの世代を替える話と、BlackからBlueやRedへ替える話では、変えるものが違う。

初代からG5まで。黒の世代と、色の枝分かれを分ける

Blackの主な世代と、同時期に見比べたい系統
区分Blackの流れ別に確認する色・派生
初代期HZRDUS BLACKYELLOW/RED、銀色外装の旧T1100
SMOKE期HZRDUS SMOKE BLACKSMOKE YELLOW/SMOKE GREEN
RDX期HZRDUS SMOKE BLACK RDXSMOKE BLUE RDX/RED RDX/GREEN RDX
第4世代HZRDUS G4/GEN4 BLACKRED CB、SILVERなど。Blackの色違いとは扱わない
第5世代・現在の別系統HZRDUS G5/GEN5 BLACK米国G5 YELLOW Handcrafted、現行T1100 Handcrafted

BLACK → SMOKE BLACK → SMOKE BLACK RDX → G4 BLACK → G5 BLACKが、黒を追うときの主な順番になる。ただし、すべての色が毎世代そろうわけではない。RDXのBlueはYellow系と同じくカウンターバランスを使うが、名前を変えただけの同一品としては扱わない。

同じ時期の別系統として、SMOKE iM10のMid/Lowもある。こちらも緑の文字が入るが、SMOKE GREENの省略名ではない。

T1100は特に注意したい。昔の銀色のT1100と、現在米国公式に載る4D-Optimized Carbon採用のT1100 Handcraftedは、同じ名前が入っていても別に確認する必要がある。後半で分けている。

色ごとの振り心地と球筋を先に見る

設計と試打者の感触から見る入口。高さや左右の固定順位ではありません。
系統振っている間に感じやすい違い球筋を比べるときの見どころ
Black中間から先が大きく動きにくく、戻りを待つ感触が少ない低スピンを狙う。低くなりすぎてキャリーを失わないか
Yellow先の安定感に、手元側へ寄った重さの感じ方が加わるヘッドの感じ方が変わって、打ち出しや打点がどう動くか
Blue RDX手元と先の間で中間が動く。Blackより戻りが分かりやすい低スピン系でも、しなりを使って高さを出せるか
Red/Red RDXBlackより動きを感じたい側。Red RDXは先端を軟らかめに設計高さとスピンを補えるか。強く振ったときの左右も確認
Green/Green RDX強く振っても動きが増えにくい。RDXは旧Greenよりわずかな動きを感じた試打もある低い打ち出し・少ないスピンが必要か。右へのミスも見る
T1100旧作は一体感、現行Handcraftedは超高剛性設計を別に確認低弾道・低スピンを追う系統。旧作の感触を現行へ移さない

YellowやBlueを「高弾道の色」と覚えるのは少し違う。どちらも低スピンを狙う系統にあり、重心位置や中間の動きによって、打つ人の振り方が変わる。その結果、Blackより高く飛ぶ人もいる、という順番で考えたい。

初代BLACK|先が勝手に戻ってくる感触を減らしたい

初代HZRDUS BLACKの実物製品写真
初代HZRDUS BLACK。写真は65・6.5表記の仕様。写真:トゥルーテンパー日本公式。

初代Blackを打ったMatt Saternus氏は、全体の安定感に加え、振りすぎを誘わない程度の小さな動きを感じている。何をしても一切しならない棒という評価ではない。ただ、先端が大きく走ってフェースを返す感触を期待するモデルでもない。

同氏の試打ではスピンが少なく、打ち出しは低い十数度を保った。ここが「低スピン=地をはう低い球」にならない例でもある。フェースを開いて当てれば右へ出て、よいスイングなら狙った方向へ飛ぶという評価で、シャフトに左への修正を任せたい人より、自分で振った結果をそのまま受け取りたい人が比べやすい。

初代YELLOW|黒と似た張りでも、ヘッドの感じ方が変わる

初代HZRDUS YELLOWの実物製品写真
初代HZRDUS YELLOW。写真は65・6.5表記の仕様。写真:トゥルーテンパー日本公式。

初代Yellowは手元側に重量を寄せたカウンターバランス。Saternus氏は、Blackに近い張りと先端の安定感を感じながら、ヘッド側の重さの感じ方が軽くなったと報告している。クラブ全体が軽くなるわけではない。手に持ったとき、重さをどこで受けるかが変わる。

同氏はYellowで入射角が上向きになり、打ち出しとスピンが増え、Blackより精度を落とした。低スピン設計なのに高さが出たのは、シャフトを替えてスイングとの関係が変わった結果だ。重いヘッドを扱いやすくしたい人の候補になる一方、ヘッドの重さを頼りにタイミングを取る人は、どこにあるか分からなくならないかを確かめたい。

初代RED|黒の先端の落ち着きを残し、しなり戻りを感じる

初代HZRDUS REDの実物製品写真
初代HZRDUS RED。写真は65・6.5表記の仕様。写真:トゥルーテンパー日本公式。

初代Redの原試打でSaternus氏が感じたのは、Blackに近い先端の落ち着きと、中間の戻りだった。手元から先まで一緒に強く張る感触を少しほどき、振り下ろしの途中でシャフトの動きをつかみたいときに、Blackと比べる意味がある。

同氏はBlackとの比較で打ち出しとスピンが少し増え、精度は保てたと報告している。Redだから大きく左へ巻く、という結果ではなかった。Blackを使うと力を入れないと戻ってこない気がする人は、同じ重量帯・近い長さのRedで、力みを減らしてもタイミングが合うかを見たい。

旧T1100|銀色の外装。低スピンでも、ただ硬いだけの感触ではない

初代群のT1100は、銀色の外装に黄緑の文字が入るモデル。Saternus氏は大きなキックを感じず、クラブがひとかたまりで動くような感触だったと報告している。全体に強さがありながら、手に刺さるような硬さではなかったという。

球はかなり低い打ち出しと少ないスピン。強く振っても、途中から急に先が緩む感触はなかった。打ち出しとスピンがもともと少ない人に、名前の強さだけで勧めたいモデルではない。Blackでもまだ動きが気になる、十分な高さは自分で出せる、という条件で試す意味が出てくる。

SMOKE BLACK|黒の安定感を残し、感触のきつさを和らげた世代

SMOKE BLACKの原試打では、初代よりトルクを持たせることで感触が滑らかになった一方、長さ方向の剛性は高めたと説明されている。しなりが増えて走るタイプへの変更ではない。Saternus氏は、大きな戻りは感じず、強く振っても落ち着いていたと評価した。

同氏にとっての違いは、力を抜いた8割ほどのスイングでも打ちやすくなったこと。弾道は低く平らで、スピンも少なく、自身には低すぎる場面もあった。初代Blackの方向性は好きでも、毎回強く振りたくなる人には、感触の違いを確かめる価値がある。

SMOKE YELLOW|手元側の重さと、中間の動きを使う

HZRDUS SMOKE YELLOWの実物製品写真
HZRDUS SMOKE YELLOW。写真は60・6.5 TX表記の仕様。写真:トゥルーテンパー日本公式。

SMOKE YELLOWはカウンターバランスを継承する。Saternus氏は6.5 TXでも中間の戻りを感じ、SMOKE GREENよりヘッド側が軽く感じられたと記している。同じヘッド・長さで約2ポイントのスイングウェイト差があったというが、この数値をすべての組み上げへ当てはめることはできない。

PING G410 Plusを使った比較では、Greenより普段の中高弾道に戻り、左右への打ち分けもしやすかったという。Yellowは「Blackより軟らかいもの」というより、先を落ち着かせながら中間の動きと重心位置を替える選択肢。ヘッドを重くしてまでバランスを元に戻す前に、素の組み上がりで振ってみたい。

SMOKE GREEN|通称Hulk。振りにいっても動きが増えにくい

HZRDUS SMOKE GREENの実物製品写真
HZRDUS SMOKE GREEN。写真は60・6.0表記の仕様。写真:トゥルーテンパー日本公式。

SMOKE GREENを打ったSaternus氏は、どれだけ強く振ってもしなり戻りがはっきり増えず、クラブとつながったまま振れる感触を評価した。Black以上に、動いてタイミングを教えてくれる感触は少ない。硬いものを無理に曲げようとすると、かえって力む可能性がある。

原試打では低く前へ伸び、左右の曲がりも小さかった。一方で、本人はドローを打ちにくかったとも記している。左を嫌う人には気になる特徴だが、すでに右へ抜けてキャリーが足りない人には、解決と逆へ進むこともある。緑の派手なPVD外装だけで判別せず、SMOKEとRDXの表記も見る。

BLACK RDX|中間を動かして飛ばすより、振った結果を揃える

HZRDUS SMOKE BLACK RDXの実物製品写真
HZRDUS SMOKE BLACK RDX。写真は60・6.0表記の仕様。写真:トゥルーテンパー日本公式。

RDXではHexcel社のHexTowカーボンを採用。BLACK RDXの国内公式は、強いスイングでも安定する低弾道・低スピンの設計を説明している。Saternus氏も、切り返しが強くなっても感触が変わりにくく、目立ったキックを感じなかった。

同氏は低く曲がりの少ない球を評価したものの、自分には打ち出しとスピンが少なすぎて、飛距離を最適化できなかったとも書いている。強い球が出ることと、その人にとって一番飛ぶことは別だ。Blackが合うかは、全力で振った一球より、普段のスイングでも必要なキャリーが残るかで見たい。

BLUE RDX|手元と先は落ち着き、中間が戻る

国内版HZRDUS SMOKE BLUE RDXの実物製品写真
国内版HZRDUS SMOKE BLUE RDX。写真は70・6.0表記の仕様。写真:トゥルーテンパー日本公式。

Blue RDXは、Black RDXより中間を軟らかくし、手元と先端のしっかり感を残したカウンターバランス。切り返しで全体が一緒に緩むというより、間の部分がたわんで戻ってくる。Blackではしなりを探してしまうが、先が大きく走るものも苦手、という人が比べやすい位置にある。

Saternus氏は、手の中の重さを感じる一方でヘッドが軽く感じられ、インパクトへ向かう戻りも明確だったと報告した。本人の試打ではBlack RDXより打ち出しと飛距離が増え、予測しやすさは少し落ちた。Blueなら万人に高く飛ぶという意味ではなく、低スピン系の設計でも、振る人との組み合わせで高さが変わる例だ。

国内の通常版と、PVD加工・USAフラッグのUS版は公表表を分けたい。通常版70・6.0のトルクは3.3、US版70・6.0は3.2。US版にはTXや80も載る。同じBlue RDXと書かれていても、重量・硬さ・外装・商品コードを揃えて比較する。写真の地色が黒くてもBlueである点にも注意。

RED RDX|打ち出しを足したい。ただし、動きが合うかは別

HZRDUS SMOKE RED RDXの実物製品写真
HZRDUS SMOKE RED RDX。写真は60・6.0表記の仕様。写真:トゥルーテンパー日本公式。

国内公式は手元と中間をしっかりさせ、先端を軟らかめにした中弾道・中スピンのモデルと説明する。一方、Saternus氏が強く感じたのは中間の戻りだった。設計上の軟らかい場所と、振っている人がキックを感じる場所は、いつも同じ言葉にはならない。

同氏は滑らかに振れたときには高めの打ち出しと中程度のスピン、小さなドローが出たが、強く振りにいくと動きが気になり、結果が揃わないこともあった。球が上がる一本を探すなら候補になる。ただ、Redに替えれば自然にスライスが直る、とまでは言えない。50・60・70の重さも一緒に変えず、まず戻りのタイミングが合うかを見る。

GREEN RDX|旧Greenよりわずかな動き。それでも低く強い系統

HZRDUS SMOKE GREEN RDXの実物製品写真
HZRDUS SMOKE GREEN RDX。写真は65・6.5表記の仕様。写真:トゥルーテンパー日本公式。

Green RDXの原試打でSaternus氏が感じたのは、旧Greenより滑らかになり、中間に小さなキックがあること。ただし、シャフト全体の中で軟らかいと評価したのではなく、Green同士を比べた感想だ。軽く合わせても強く振っても、その小さな動きは大きく変わらなかった。

球は低くスピンが少なく、本人は小さなプッシュやフェードが多かった。ドローも打てたが工夫が必要だったという。旧Greenの振りやすい後継と決めつけず、必要な高さと右へのミスを残さずに打てるかを見たい。Green RDXの写真にある「65」という表記も、他色の60クラスと比較するときに見落としやすい。

SMOKE iM10|緑の文字でも、MidとLowは別に選ぶ

iM10は、緑のアクセントがあるSMOKE系。SMOKE GREENやGREEN RDXとは分け、さらにMidとLowを確認したい。Saternus氏はMidで手元寄りの上側3分の1に動きを感じ、強く切り返さなくてもシャフトを使いやすかったと報告している。球は中程度の高さとスピンで、本人にはキャリーを確保しやすかった。

Lowは手元から先まで張りが強く、原試打では低い打ち出し・少ないスピンになった。ただし、同氏が打ったのはMidが6.5、LowがTX。結果の差をMid/Lowという設計差だけに帰すことはできない。今の純正iM10が合っている人は、緑の文字を見てGreen系へ買い替えず、Mid/Lowと硬さを先に特定したい。

G4 BLACK|黒の動きは小さいまま、当たり際の感触が変わった

HZRDUS G4 BLACKの実物製品写真
HZRDUS G4 BLACK。写真は80・6.5表記の仕様。写真:トゥルーテンパー日本公式。

第4世代のBlackはDual Torsional Designを採用する。Saternus氏がまず違いを感じたのは、打った瞬間に余分な振動が少なく、フェースに当たった感覚がはっきり伝わることだった。しなり戻りが大きくなって、急に球をつかまえるモデルへ変わったわけではない。

同氏は手元と先が硬く、中間も強いBlackの性格を感じながら、それまでより力いっぱい振ることを要求されにくかったと評価した。球は引き続き低弾道・低スピン。黒の方向性は好きだが、硬さを意識して振り急いでしまう人には、感触を確かめる候補になる。

G4は日本公式では販売終了製品のページに移っている。中古や旧在庫を検討するとき、G5より前だから劣ると考える必要はない。今のヘッド・長さで、切り返しから当たり際まで気持ちよく振れるかを比べたい。

G5 BLACK|中間のねじれを抑え、先端の強さを継承

HZRDUS G5 BLACKの実物製品写真
HZRDUS G5 BLACK。写真は60・6.0表記の仕様。写真:トゥルーテンパー日本公式。

国内現行のG5は、中間部に4Dカーボンを配置してねじれ抵抗を高め、非常に硬い先端で低い打ち出しと少ないスピンを狙う。Blackの「自分で振った動きを崩されにくくしたい」という方向を続けた第5世代だ。

G4から試すなら、最初に重量差を揃えたい。国内公表値ではG4の60・6.0が60g、G5の60・6.0は65g。同じ「60の6.0」でも5g重くなる。切り返しが落ち着いたり、逆に後半で振り切りにくくなったりしたとき、素材の進化だけで説明できない。

今回確認できた根拠だけでは、G5がG4より何ヤード飛ぶ、誰にも滑らかに感じる、といった結論は出せない。試すときは中間の粘りや戻りの合う瞬間、力を抜いた球の高さに注目したい。メーカーの設計変更と、打って確かめたい感触を分けておく。

G5 YELLOW Handcrafted|Yellow系を今選ぶときの海外モデル

米国公式のG5 Yellow Handcraftedは、カウンターバランスに、硬い手元と先端、応答する中間部を組み合わせる。中間には4D Optimized Carbonを使う。重いヘッドと組み合わせながら、シャフトの戻りを感じたい人へ向けた設計だ。

初代YellowやSMOKE YELLOWでヘッドの感じ方が好きだった人には、確認したい現行系統。ただし、昔のYellowの試打結果をG5へそのまま移すことはできない。国内G5 Blackの表へ混ぜず、海外モデルとして重量・フレックス・流通を確認する。ここでは新旧の実測飛距離差は作らない。

現行T1100 Handcrafted|昔の銀色T1100と、同じものとして買わない

現在の米国公式は、T1100 HandcraftedをGreen系の新しいモデルとして説明する。サンディエゴの研究開発拠点で手作業により製造し、全長の見える織物に4D-Optimized Carbonを使った超高剛性設計。旧T1100の銀色外装と、名前だけで同一扱いしない方がいい。

旧作を打った人が「T1100なのに感触が違う」と感じても、まず確認するのは正式名称と世代だ。現行の60・6.0は米国公表65g、トルク2.4。数字から「G5 Blackより必ず左に行かない」とは決めず、打ち出しとスピンが足りるかまで確かめる。旧作の滑らかだったという原試打は、この現行品の実打評価ではない。

RED CB|赤いRDXの続きとしてではなく、軽量・重心設計から見る

G4期のRed CBは、軽量でカウンターバランスを採用した別の選択肢。タイトリスト公式は、先端が動き、中〜高めの打ち出しと中程度のスピンを狙うモデルとして紹介している。Red RDXという文字がないから古い、と考えるモデルではない。

Bill Bush氏の60クラスの試打では、極端に強い切り返しをしなくても負荷をかけて戻せる感触があり、G4 Blackより高さとスピンが増えた。本人はその安定感を40・50へ広げないよう区切っている。軽量な純正Red CBが合っている人は、名前を見てBlackへ格上げするより、今の重量と高さを基準にしたい。

SILVER、T800、純正採用。ロゴの横にある文字まで見る

HZRDUSは市販シャフトだけでなく、クラブメーカーの採用品にも広く見かける。たとえばCallawayの公式中古製品仕様は、G4 Silver 60を中弾道・中スピンとして掲載している。Blackと同じG4だから同じ低い球、と決めることはできない。

T800、SILVER、RED CBなどの表示を、BLACKやT1100の省略だと読まないこと。純正か市販かだけで良し悪しをつけず、正式なモデル名、重量、硬さ、長さを特定してから比較する。今回、SilverやT800の各仕様を同条件で打った根拠は揃わないため、他色との振り心地の順位には加えていない。

黒を買い替えるなら、何が変わるのか

原試打の感触とメーカーの変更点を分けたBlack比較
モデル確認できた変化買い替え時に見るところ
初代BLACK小さな動きを残した安定感。原試打では低スピンでも高さが出たしなりを探して力んでいないか
SMOKE BLACK初代より滑らかな感触。原試打では8割のスイングがしやすかった先の動きを増やさず、感触だけ替えたいか
BLACK RDXHexTow採用。原試打では強く切り返しても動きが小さい高さとスピンを落としすぎていないか
G4 BLACKDual Torsional Design。原試打では当たり際の余分な振動が少ないフルスイングを要求される感じが減るか
G5 BLACK中間に4Dカーボン。国内60・6.0はG4より5g重い重量差を含めてタイミングと打点を比べる

新しくなるほど球が一直線に低くなり、硬さも順に増す、という並べ方はしていない。G4の感触が楽でもBlackの設計は残るし、G5の重量増が、その人には負担になることもある。今のBlackで困っていない部分まで変える必要はない。

「赤が高い、黒が低い」だけでは決まらない

MyGolfSpyが2017年に初代Black・Yellow・Red・T1100を比較したテストでは、Blackの平均打ち出しがRedをわずかに上回り、Yellowが最も低かった。一方、最高到達点はRedが高かった。メーカーが狙う弾道と、複数人が打って出た順番がそのまま一致したわけではない。

このテストは同じ10.5度ヘッド、Bridgestone B330-RX、GC2+HMTを使い、中央付近の打点へ絞って外れ値も除いている。それでも色の順番は単純にならなかった。低スピンのBlackが合う人も、動きのあるRedで余計に左右へ散る人もいる。知りたいのは色の順位より、自分の普段の球がどう変わるかだ。

同じ60クラスでも重さが違う。6.0前後の代表仕様

日本公式の公表値。カット前重量。US版は区別。旧モデルは販売当時の表。
モデル/公表クラスフレックス重量トルク公表調子
初代BLACK 656.062g3.2元
初代YELLOW 656.063g3.3元
初代RED 656.066g3.2中
SMOKE YELLOW 606.0 TS64g3.5元
SMOKE GREEN 606.061g3.3元
BLACK RDX 606.058g3.5元
BLUE RDX 60/通常版6.064g3.4元
BLUE RDX 60/US版6.064g3.4元
RED RDX 606.060g3.5中
GREEN RDX 606.061g2.8元
G4 BLACK 606.060g3.5元
G5 BLACK 606.065g3.2元

BLACK RDXの60・6.0は58g、BLUE RDXの60・6.0は64g。同じ60クラスの色比較でも6g違う。シャフトに表示されるクラス名を実重量だと思わず、戻り方と一緒に重さも見たい。写真も一律6.0ではなく、仕様表示をキャプションに記している。

G5 BLACKの60・70・80と、5.5・6.0・6.5

国内G5 BLACKのカット前仕様。米国表とトルクを混ぜない。
クラスフレックス重量トルク
605.565g3.5
606.065g3.2
606.566g3.0
705.571g3.4
706.072g3.1
706.574g2.9
806.080g3.0
806.581g2.8

60・5.5と60・6.0は同じ65g。振った重さを大きく変えず、負荷のかかり方を比べる入口になる。一方、60・6.0から70・6.0は65gから72gへ増える。重さが落ち着きを作るか、後半に振り切れなくなるかは、打って分けたい。

国内公式の参考振動数は、60・70とも5.5が255、6.0が265、6.5が275CPM。条件は45インチ、ヘッド201g、グリップ50g、仮止め測定だ。これを他社のS・Xへ換算したり、スリーブや完成長が違う中古品へそのまま当てはめたりしない。米国にはTX表もあるが、国内8仕様とは分ける。

YellowやBlueで、ヘッドを重くしすぎない

カウンターバランスを試すと、同じ総重量でもヘッド側の重さの感じ方が変わる。そこで元のスイングウェイトに合わせようとヘッドへ鉛を足すと、シャフトの重心だけでなく、ヘッド重量と総重量まで変わる。振り心地が変わった理由を切り分けにくくなる。

最初は同じヘッド・同じ長さ・同じグリップで比べたい。ヘッドが軽く感じて振りやすいのか、位置がつかめず打点がばらつくのか。YellowやBlueの重心設計が合うと分かってから、必要に応じてヘッド重量を調整する順番が分かりやすい。

今の不満から、比べる候補を2本に絞る

以下は編集上の試打候補。適合や球筋の保証ではありません。
今の悩み先に並べる候補比較する理由
Blackの方向性は好きだが、毎回力みやすい今のBlackとSMOKE BLACK/G4 BLACK低スピン系を保ち、感触と普段の振りやすさを比べる
Blackではしなりが分からない。先が暴れるものも苦手今のBlackとBLUE RDX中間の戻りとカウンターバランスが合うかを見る
低すぎてキャリー不足。もう少し動きがほしい今の一本とRED RDX/RED CB高さを足す方向。ただし重量・重心設計は別に揃える
強く振ると先の動きが気になる。高さとスピンは足りているBLACK系とGREEN RDX動きを減らす方向が必要か、右へ抜けないかを見る
Yellow系でヘッドが軽く感じられるのが好き今のYellowとBLUE RDX/海外G5 YELLOW中間の動きと重心位置を一緒に確認する
G4からG5へ買い替えたいG4とG5の近い重量・硬さ同じ60・6.0でも5g差。世代の効果と重量差を混ぜない

右へ抜ける球に困っているなら、単に硬い色へ替えるのは遠回りになることもある。逆に、左を嫌うだけで軟らかい色を全部外す必要もない。戻りが合って振り急がずに済むなら、動くモデルの方が打点も向きも揃うことがある。まずは二本を同じ条件で打って、その人の変化を見たい。

中古で見るのは、色より正式名称と仕様表示

  • BLACK、SMOKE BLACK、SMOKE BLACK RDX、G4、G5まで名称を読む。
  • 黒い外装に黄色や赤のロゴが入る初代もある。地色だけでBlackにしない。
  • 6.0だけでなく60/65/70などのクラス、TX・TS、US版の表示も確認する。
  • Handcrafted/Small Batchの印だけで、全世代共通の別設計や品質差とは決めない。
  • 完成長、スリーブ、先端カット歴を確認する。FWから抜いたものをドライバー用へ付ける場合は特に注意。
  • T1100は旧銀色モデルと現行Handcraftedを分ける。T800やEvenFlow T1100も同一名ではない。

写真を見れば、初代YellowもRedも黒い地色の仕様があると分かる。出品名に「ハザーダス黒」とだけ書いてあっても、それだけでは比較対象を特定できない。仕様の菱形表示と、SMOKE/RDX/G4/G5などの文字が読める写真を揃えたい。

試すなら、全力の一球より「普段の振り方」を残す

今のシャフトで基準の球を打ち、候補を少し打ったら、もう一度元へ戻す。ヘッド、ロフト、長さ、グリップを揃え、最初は重量帯かフレックスのどちらか一つを動かす。ハザーダスをしならせようとして、いつもより強く切り返した球だけを採用しない。

見るのは打ち出しとスピンに加え、打点、左右の外れ方、普段の力加減でのキャリーだ。BlackやGreenで低い強い球が一発出ても、軽く振ったとき右へ抜け、キャリーが足りなくなるなら考え直したい。RedやBlueも、気持ちよく戻った一球だけでなく、タイミングがずれた球を含めて比べる。

記事で使った試打の条件と、言える範囲

GOLF DNA自身の実打ではなく、以下の本人試打を参照。未記載項目を補っていません。
資料確認できた条件比較の限界
Plugged In Golf/Matt Saternus各世代の本人試打。SMOKE YELLOWはPING G410 Plus、RDX記事はBlack/Blue比較を掲載記事ごとにヘッド・重量・長さ・球・球数がすべて揃わない。別記事の数値差を世代差にしない
Driving Range Heroes/Bill BushRed CB G4の60クラスを試打しG4 Blackとの変化を説明40・50の実打ではない。本文で未確認のヘッド・球・球数を補わない
MyGolfSpy/2017年初代4種同じ10.5度ヘッド、B330-RX、GC2+HMT。中央付近の打点を選び外れ値を除去打者差と選別条件がある。現行G5や他世代の飛距離順位へ拡張しない

新しいG5 Black、G5 Yellow、現行T1100 Handcraftedは、今回の資料だけで旧作との同条件実測比較はできない。そこはメーカーの設計説明と試すポイントを記し、打っていない感触を実体験のようには書いていない。

よくある疑問

ハザーダスの黒は全部同じ?

初代BLACK、SMOKE BLACK、BLACK RDX、G4、G5は別世代です。黒の安定感を受け継ぎながら、材料・感触・重量が変わります。G4の60・6.0は60g、G5は65gです。

BlackとBlue RDXはどちらが振りやすい?

Blue RDXはBlackより中間を動かし、カウンターバランスを使います。しなり戻りを感じたい人には比較候補ですが、ヘッドが軽く感じてタイミングを取りにくくなる人もいます。

Redならスライスが直る?

そうは言えません。動きと高さを増やす方向でも、戻りが合わなければ左右に散ります。初代RedとRed RDX、Red CBも分けて比べます。

Yellowは高弾道用?

低スピンを狙い、カウンターバランスを採用する系統です。重心位置で振り方が変わり、Blackより高さが出た試打もありますが、全員に同じ変化は起きません。

GreenとGreen RDXは同じ?

別モデルです。原試打ではRDXの方が滑らかで小さな中間の動きを感じたと報告されています。どちらも低い打ち出し・低スピンの方向ですが、硬さの印象だけで選ばない方がよいでしょう。

Hulkとはどのモデル?

主にSMOKE GREENを指す呼び名です。中古ではRDXの有無やフレックスまで確認します。緑の外装だけで同じ仕様とは判断しません。

T1100は昔と今で同じ?

旧銀色モデルと、現行米国の4D-Optimized Carbon採用T1100 Handcraftedを分けます。旧作の試打評価を現行品の感触として読み替えないでください。

6.0は他社のSと同じ?

メーカーやモデルをまたぐ共通規格ではありません。5.5・6.0・6.5を同一モデル内で比べ、総重量・長さ・先端カットも確認します。

60と書いてあれば60g?

重量クラスの表示です。BLACK RDX 60・6.0は国内公表58g、G5 BLACK 60・6.0は65g。完成クラブの重さでもありません。

Blue RDXの通常版とUS版は一緒?

設計説明には共通点がありますが、国内公式は別表で掲載しています。PVD・USAフラッグ、TXの有無、商品コードや公表仕様まで特定して比べます。

純正のHZRDUSは交換した方がいい?

今の球と振り心地に不満がなければ、名称だけで交換する必要はありません。SilverやRed CBなどをBlackと混同せず、まず今の正式仕様を基準にします。

G4からG5なら同じ重量と硬さで買えばよい?

クラス名が同じでも重量が違います。国内60・6.0は5g差。G5が自動的に振りやすくなる、飛距離が伸びるとは限りません。

カウンターバランスならヘッドへ鉛を足すべき?

最初から足す必要はありません。同じヘッドと長さで振り心地と打点を比べ、必要な調整だけ後から行う方が変化の理由を確認しやすくなります。

アイアン用のProject Xと振り心地は同じ?

同じブランドでも別の設計・用途です。アイアンの6.0が合うという理由だけで、HZRDUSの6.0も合うとは判断しません。

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