公表資料・ロストボール業界調査 · 2026年10月30日公開
ロストボール回収・再生・販売の業界調査
国内事業者、複数年の企業開示、商流と採算。池浸漬、材料劣化、傷付き球の弾道、長期土中埋没の調査を加えた詳報。
調査対象と、今回追えた範囲
国内のロストボール回収、買取、洗浄、選別、卸売、小売を調べた。中古レンジ球、洗浄返却、雑貨加工も含め、会社の公表資料、沿革、商品カタログ、上場親会社の年次資料を照合した。確認日は2026年10月30日。
規模を把握する手掛かりは、国内各社の年間球数、Acushnetの取得対価と取扱量、具体的な買取例と売価である。企業の公表、第三者媒体の取材、編集部の計算を区別して掲載する。GDによる電話取材・現地調査や独自の打球実験は行っていない。
回収から販売までの全体図
回収契約から洗浄へ
ゴルフ場 → 契約 → 専門業者が回収 → 洗浄・検品。
状態で振り分ける
コース用に再販/練習用途/雑貨などの別用途・処分。
国内市場の統計と、卸・小売の重複
新品用品の市場調査には、ロストボールを含まないものがある。矢野経済研究所のゴルフ用品市場の対象定義は、中古品を除外し、ロストボールもその例に挙げる。この総額にロスト球の売上が入っていると説明するのは誤りになる。
また、1球が回収業者から卸へ、卸から店舗へ、店舗から購入者へと動くたびに売上が立つ。業者売上を集めるなら取引段階を統一しなければならず、最終購入者が支払った市場を出すなら、途中の卸売を重ねて足してはいけない。
発生量にも時間のずれがある。池の回収日は球が落ちた日とは違い、前年以前の球も混ざる。家庭の不要球にも購入・紛失時点の違うものが入る。紛失、回収、商品化、販売を一つの「年間球数」にまとめると、どの段階が増えたのかが消えてしまう。
「市場規模」を作る前に、数える対象を決める
紛失した球
その場で見つからなかった球。後でプレーヤーが拾うものもある。
業者が回収した球
池の在庫をまとめて回収すれば、過去年の紛失球も混ざる。
選別して販売可能な球
回収数から傷・割れなどを除く。用途ごとに条件が変わる。
売れた球と最終売上
在庫を除き、一定期間に購入者へ売れた分を数える。
需要の背景:国内延べ利用者の10年
NGKが2024年度の利用者について公表した資料には、2015〜2024年度の延べ利用者が載る。2015年度8,775万人から2018年度8,488万人へ減少し、2019年度8,597万人、2020年度8,135万人となった。その後2022年度9,129万人まで増え、2024年度は8,750万人に下がっている。
丸め値から計算すると、2024年度は2022年度比で約4.15%減、2019年度比で約1.78%増。2020年度の落ち込みから回復した後、直近2年度はプレー量が減っている。中古球の需要を考える際にも、プレー量が増え続けている前提は置けない。
この統計は同じ人の複数回来場を含み、実人数ではない。年度は利用税の納入時点で集計され、2024年度のプレー実行月は2024年3月〜2025年2月。図ではNGKの年度名を維持した。中古球の販売球数や売上への換算は行っていない。
資料 [23]
国内のプレー需要は2022年度を境に減少
| 年度 | 延べ利用者数 |
|---|---|
| 2015 | 8,775万人 |
| 2016 | 8,578万人 |
| 2017 | 8,554万人 |
| 2018 | 8,488万人 |
| 2019 | 8,597万人 |
| 2020 | 8,135万人 |
| 2021 | 8,969万人 |
| 2022 | 9,129万人 |
| 2023 | 8,968万人 |
| 2024 | 8,750万人 |
企業を並べると、卸・回収・通販の兼業が多い
公表内容から比較できる事業者を表にした。国内では、回収だけを専門にするというより、買取・卸・小売や練習場向けの納品を組み合わせる例が多い。回収する会社とネットで売る店が、必ず別会社とは限らない。
数量が出ている会社も、売上高が分かるわけではない。グリーンズの年間320万球は対象年の記載がなく、REGOLFの100万球超は3年累計。表には数値の期間と単位を添え、売上順位にはしていない。
資料 [4] [6] [7] [5] [1] [3] [17]
社名のある事業者から規模と役割を確かめる
| 事業者 | 主な仕事 | 確認できたこと | 数字の読み方 |
|---|---|---|---|
| I GOLF | 回収・卸・個人買取・通販・レンジ球 | 1967年創業。2021年自動洗浄導入 | 年間約200万球再販は2025年ALBA取材。売上は未確認 |
| グリーンズ | 買取・選別・卸売 | 公式サイトの年間販売実績320万球 | 対象年が記載されていない |
| ECO Ball | 池・OB回収、卸、水草除去 | 有資格者のチーム作業を案内 | 全国の活動実績表示はあるが年間球数を確認できず |
| Yell | 回収・買取・卸売 | 1996年に事業開始、2002年に会社設立 | 資本金1,000万円は年間売上ではない |
| ワイズグロー | 池・OB回収、球納品、練習場球の洗浄返却 | 販売だけでなく保守業務も扱う | 年間数量・売上は確認できず |
| REGOLF | 個人買取・卸・通販・OB回収 | 2022年9月〜2025年9月に累計100万球超買取 | 年間販売数への換算はしない |
| PG Golf(米) | 回収業者の組織化、加工、卸・EC | 2026年資料で年間5,500万球超 | 親会社はAcushnet。中古事業だけの売上は分離されていない |
国内の継続事業:I GOLFとYellの沿革
I GOLFの沿革では、1967年にロストボール卸売業を始め、1997年に中古レンジ球卸、2010年に楽天市場へ出店、2019年にLOST BUYKINGを開設した。2021年には工場の自動洗浄システム導入、2023年に商品ブランド展開、2024年にシミュレーター用の印刷へ進む。設備・調達・販売の各段階で事業を足している。
Yellは1996年にボールリサイクルを始め、2002年に会社を設立したと公表する。2009年に岐阜、2010年に姫路の拠点を開いた。代表的な大手の数字だけでなく、こうした地域の回収・卸の継続が国内の供給を支えている。
沿革から分かるのは、どの仕事をいつ始めたかまでだ。自動洗浄を入れて何球増産できたか、選別人数がどれだけ減ったかは非公表だった。
卸売の老舗が、通販・個人買取・機械化へ
- 1967年
I GOLFの前身が創業
国内卸売の長い歴史。最近できた回収ビジネスではない。
- 2010年
I GOLFが楽天市場へ出店
沿革に記載。ゴルフ場・店舗への卸にネット直販が加わる。
- 2018年
AcushnetがPG事業持分80%を取得
取得対価1,440万米ドル。新品メーカーが中古市場にも入る。
- 2019年
I GOLFが個人向け買取サイトを開設
家庭に眠る球を集める経路が加わる。
- 2021年
I GOLFが自動洗浄システムを導入
同社沿革の記載。設備投資額や生産性の実測値は非開示。
- 2022年
PG Golfの残る持分をAcushnetが取得
取得対価500万米ドル。PGの水再利用設備も2022年導入と後年資料に記載。
- 2022年9月〜2025年9月
REGOLFが累計100万球超を買取
3年間の累計。毎年100万球の意味ではない。
- 2023〜2024年
I GOLFが商品ブランド・印刷用途を拡大
2023年TheLost展開、2024年シミュレーター用マーキングプリント開始。
- 2025年
ゼビオが練習場用品のリユース事業を発表
年間100万球・マット4,000枚規模を想定。実績達成値ではない。
- 2026年
PGの公表処理規模は5,500万球超に
2024・2025年資料の5,000万球超から記載が変わった。
- 2026年4月
I GOLFがTheLostへ商品を統合
中古球にも商品シリーズと包装による売り分けが進む。
ゴルフ場との契約は、球代・作業費・清掃範囲で読む
ECO Ballはゴルフ場での回収と買取を案内し、PG Golfも回収球に対するコースへの支払いを説明する。ゴルフ場側は、使わない場所にたまる球を引き取ってもらい、代金を受け取れる場合がある。
ゴルフテーラーの無料池回収は、コース側の回収作業料を不要とする案内である。球1個あたりの支払いを保証した価格表ではない。REGOLFの解説には、作業料が発生する方式と回収球を買う方式が併記される。回収作業の一般的な価格として1万〜10万円ほど、潜水作業に池1か所1万〜3万円ほどという幅を示すが、同社の説明値であり全国平均ではない。
編集部の整理では、契約比較には作業範囲、回収回数、球の計数・査定方法、球代、作業料、清掃・廃棄費の負担が要る。球代を多く見せても清掃費が別に大きければ、コースの手取りは下がる。無料回収でも、作業時間や清掃範囲がコースの希望と合うかが残る。
「回収代を払う」のは、どちらか
球の買取
業者 → ゴルフ場回収球に値を付けて買い取る。PG GolfやECO Ballなどに案内がある。
無料回収
コースの作業料0円ゴルフテーラーが池回収を無料と案内。球の買取代金まで約束する表示ではない。
作業の受託
ゴルフ場 → 業者清掃範囲や作業人員などで費用が生じる契約もある。
回収箱・寄付
売却代金 → 支援先来場者が不要球を寄付する静岡の取り組み。池の回収契約とは入口が違う。
コースの実例:ザ・レイクスでは月約2,600球を回収
ALBAの2025年9月30日の取材記事は、茨城県のカントリークラブ ザ・レイクスで、15か所の池から月平均約2,600球、年間3万1,200球を回収していると伝える。27ホールのうち22ホールに池が絡むコースの事例である。
この年間数は月平均の12倍と一致するが、コースへの買取代金や、洗浄後に各ランクへ回った数量までは載っていない。池の多さが異なる全国のコースに、この数字を掛けて回収総量にはしない。球数は確認できたが、コース側の年間収入までは分からなかった。
資料 [32]
回収のほかに、清掃や球の納品を請け負う
個人買取:最高額より、混合した荷物の内訳を見る
REGOLFの公開する4,578球・10万1,250円の事例は、球数と単価ごとの内訳が一致した。120円112球、50円907球、20円1,096球、10円1,645球、5円818球で合計を再現できる。平均22.1166…円、120円区分の球数構成比2.4464…%となる。
20円以下の区分は3,559球で全体の77.74%を占める。最高額が受取額全体を代表しないことが、この一件では確かめられる。モデルや査定日の内訳は公開されていないため、今送る荷物も同じ平均になるとはいえない。
同ページの別例は、見出しの1,108球に対して内訳の合計が1,115球だった。平均単価の計算からは除外し、この不一致を元数値のページに記録した。
資料 [3]
最高120円でも、4,578球の平均は22.12円
| 査定単価 | 球数 | 査定金額 |
|---|---|---|
| 120円 | 112球 | 13,440円 |
| 50円 | 907球 | 45,350円 |
| 20円 | 1,096球 | 21,920円 |
| 10円 | 1,645球 | 16,450円 |
| 5円 | 818球 | 4,090円 |
| 計 | 4,578球 | 101,250円 |
最低500球という条件と、査定対象外の扱い
LOST BUYKINGは最低500球からの直接・宅配買取を案内する。球手箱は、おおむね500球以上の荷物を指定便の着払いで受け付け、500球未満には自己負担発送、または査定額から500円を引く方式を示している。数量がまとまらないと、送料が査定額に占める割合は大きくなる。
REGOLFは約500球からとし、同窓口ではレンジ球を買取不可としている。対象外の球だけを送った場合は、着払い返送の案内がある。I GOLFやワイズグローに中古レンジ球の事業があるからといって、別の会社の個人買取でも同じ球を受け付けるわけではない。
対象ブランド・年式、傷や変色の許容、査定を断った場合の返送、対象外品の処分、地域条件、支払時期も買取規定で確認する。特に返送料と対象外品の処理は、売り手の支出に関わる。
選別は、外観と商品構成をそろえる仕事
銘柄・世代・色・傷・ロゴを細かくそろえると、1袋の商品として説明はしやすくなる。その一方で、仕分ける在庫の種類が増え、決めた数量をそろえるまで売れない球も出る。混合商品は仕分け条件を緩められるが、購入者はモデルを統一できないことを受け入れる必要がある。
球手箱は自社のランク定義で、Aには企業ロゴや名前、マーカー入りを混ぜないと説明し、ABではロゴ・ネームの有無で価格を分ける。I GOLFは商品群ごとに中心となる銘柄や外観の区分を変える。単に泥を洗い落とすだけでは、こうした区分はできない。
公表されているのは、傷や変色、ロゴ、年式などの選別基準だ。今回確認した販売説明には、各球のスピンや飛距離を全数測定する保証は見当たらなかった。
店が違えば、同じA表示でも中身はそろわない
| 確認する表示 | 買う側が確かめたいこと | 事業者側で起こる作業 |
|---|---|---|
| 銘柄と年式 | 同じPro V1でも何年モデルか、年式混合か | 印字・サイドスタンプの識別、在庫分割 |
| 傷・変色 | 許容する傷の写真や程度が示されているか | 傷、こすれ、ツヤ、変色を選別 |
| ロゴとマーク | 企業ロゴ、名前、マジック書きを含むか | 同じ球でも別ランク・別単価に分ける |
| 加工履歴 | 洗浄品か、再塗装・再印字品か | 仕入れと表示の管理 |
| 不良時の対応 | 誤銘柄・割れ・大きな傷をどう扱うか | 再検品、交換、返金、送料負担 |
参考売価:30球1,100円から6球1,870円まで
採用した価格は、調査日にI GOLFの販売ページからリンクされていたVol.8カタログの税込参考売価。5商品の入り数から1球あたりへ換算した。卸先の仕入れ価格や小売店での実際の成約価格は、この表からは分からない。
同カタログでは、Pro V1をまとめた商品でも傷やこすれなどを含む低い外観区分がある。ブランドをそろえること、状態をそろえること、現行年式にそろえることは、それぞれ値付けの条件になる。「新品の高級球」と「安い混合中古球」の差だけで節約率を示すと、商品の条件が大きく変わってしまう。
旧ファイル名の2026年カタログも公開されており、一部の参考売価は現行リンクのVol.8と異なっていた。両資料の改定日を確定できなかったため、年ごとの値上がり率には使わなかった。現行価格表はVol.8に統一し、採用ページと型番をデータに保存した。
資料 [2]
同じ中古球でも、参考売価は1球約37〜312円
| 商品例 | 税込参考売価 | 1球換算 |
|---|---|---|
| グレー30P・傷などあり | 30球 1,100円 | 36.67円 |
| オレンジ20P・低価格銘柄中心 | 20球 1,100円 | 55.00円 |
| どっさりV1 20P・傷などあり | 20球 2,200円 | 110.00円 |
| グリーン20P・中価格銘柄中心 | 20球 2,530円 | 126.50円 |
| ブラック6P・上級銘柄中心 | 6球 1,870円 | 311.67円 |
仕入れから販売までにかかる費用
REGOLFの平均約22円は、価格帯の混ざる4,578球の買取例。I GOLFの約312円は、上級銘柄中心の6球パックの税込参考売価だ。会社も球の構成も取引段階も違い、差額の約290円は同じ球を売買した粗利益を示さない。
粗利益を計算するには、同じロットに払った額と、ランクごとに何球をいくらで売ったかが要る。営業利益まで見るなら、人件費、設備、店舗・倉庫、販促費などもかかる。実額の開示がないため、次の2図では販売可能率と在庫を動かす仮定計算を置いた。
販売価格から引かれる費用
仕入れ
コースや売り手に払う球代。回収権の契約条件も影響する。
回収・移動
作業員、潜水、陸上の支援、車、移動時間、搬出。
洗浄・選別
水・設備・人手。銘柄や年式を細かくそろえるほど仕分けが増える。
販売できない球
低価格品への振り替え、長期在庫、廃棄・処分。
商品化・販売
包装、保管、出荷、送料、決済やモールの費用。
販売後
説明と違う商品への問い合わせ、再検品、交換・返金。
採算の試算①:回収後に売れる割合
1万球の回収・処理に総額20万円を使ったと仮定する。販売可能率が50%なら5,000球へ費用を配賦し、1球40円。70%なら約28.57円、90%なら約22.22円になる。回収球数が同じでも、売り物にできる割合が変われば原価は変わる。
この計算は販売単価を置いていない。売れる割合が高くても、安い球ばかりなら売上が伸びない場合があるし、多少回収量が少なくても人気銘柄が多ければ売上が上がる場合がある。個数の歩留まりと、値段を付けた後の売上は別に記録したい。
20万円と販売可能率50・70・90%は説明用の仮定。販売費・送料・税を含まず、売れない球の売却収入は0円とした。
売れる割合が下がると、1球あたりの原価が上がる
| 1万球から販売に回せる球 | 回収・処理費用を20万円と仮定 | 1球に配賦する費用 |
|---|---|---|
| 5,000球 | 200,000円 | 40.00円 |
| 7,000球 | 200,000円 | 28.57円 |
| 9,000球 | 200,000円 | 22.22円 |
採算の試算②:商品化してから現金に戻るまで
商品化した8,000球を平均100円で販売すると仮定する。一定期間に半分だけ売れれば売上は40万円、75%なら60万円、全数なら80万円になる。半分しか売れない場合も、残った4,000球を自動的に廃棄損にする計算ではない。在庫として保管し、将来売れる可能性を残している。
売れ残りの銘柄や品質に偏りがあれば、価格を下げるか、混合セットへ組み直すか、練習用途へ回すかを考える。安く集めるだけでなく、低い価格帯にも出口を持つ卸売や、品ぞろえを広く見せられる通販が、在庫を動かす手段になる。
売上の試算で、返品、値引き、運賃、代金回収までの日数は入れていない。実際の回転率や滞留日数は、各社の開示がなかった。
8,000球を商品化しても、すぐ全部は売れない
| 期間内販売率 | 売れた球 | 残った球 | 売上 |
|---|---|---|---|
| 50% | 4,000 | 4,000 | 400,000円 |
| 75% | 6,000 | 2,000 | 600,000円 |
| 100% | 8,000 | 0 | 800,000円 |
米国の買収:2018年と2022年の取得対価
Acushnetの2019年10-Kは、2018年10月1日にPG Professional Golfの一定の資産・負債に関する80%持分を1,440万ドルで取得したと記載する。2024年の年次報告は、2022年4月1日にPG Golfの残る持分を500万ドルで取得したと示す。後者は現金360万ドルと条件付対価140万ドルからなる。
日銀の2026年10月29日17時のドル円157.82–83から中値157.825円を採り、1,440万ドルを約22.73億円、500万ドルを約7.89億円とした。いずれも現在の比較用換算で、買収当時の円支出ではない。
Acushnetは4年かけて持分を集約した。取得対象や条件も時点も異なる2件の金額なので、合計を現在のPG Golfの企業価値とはしない。
新品メーカーが中古球事業を買った金額
2018年10月・事業持分80%
1,440万米ドル約22.73億円
PG Professional Golfの一定の資産・負債に係る持分の取得対価。
2022年4月・残る持分
500万米ドル約7.89億円
内訳は現金360万ドルと条件付対価140万ドル。
米国の規模:2024・2025・2026年資料を照合
Acushnetの2024年・2025年Proxy Statementは、PG Golfが年間5,000万球超、約2,500 tonsの中古球を回収・処理・再販売し、43州のコースから集めると説明する。2026年資料では5,500万球超、約2,750 tons、42州へ表記が変わる。
球数の下限と概数の重量が増えた一方、州数は一つ少なくなっている。公表地域の数と取扱数量は同じ動きをするわけではない。また「超」という値では実数量の上限が分からず、2025年の実数が5,000万球ちょうどだったともいえない。そのため10%の販売成長といった確定値は置かない。
サステナビリティ活動の開示で、球数の対象会計年度は明示されていない。年ごとの厳密な販売実績として増減率を計算せず、資料公表年の表記を並べた。
PGの回収網と、小売・通販の販路
PG Golfは多数の潜水業者と関係を持ち、回収した球を処理し、卸と通販へ供給する。ゴルフ場にとっては定期的な回収と代金の受取、販売側にとっては一定量の仕入れを確保できることが取引の条件になる。
欧州のGCLSも、回収球の対価を現金かクレジットで還元し、池の作業、新しいレンジ球、販売用中古球などへ充てる方式を案内している。球代の支払いだけでなく、コースが次に必要とする作業・商品との組み合わせも営業の提案になる。
編集部は、回収した球をランク別に複数の販路へ流せる点に注目した。傷が多い球や低価格銘柄まで販売先があれば、選別後に残る在庫を減らせる。PGで実際に利益率が何%改善したかという開示はない。
親会社の開示で分かる売上の範囲
洗浄品・再塗装品・雑貨加工を別の商品として扱う
洗浄は付いた汚れを落とす工程で、元の球を状態別に選別して再使用する。一部の海外業者が扱う再塗装品は、仕上げを除去して塗装・印字などをやり直す。GolfBallNutの公開説明は後者の工程を明示している。見た目の白さだけでは、どの工程を経たかは判別しきれない。
再販できない球を鉢や小物へ加工するのは、ゴルフ球としての再生とは異なる出口である。素材を粉砕して別の製品原料にすることも、同じ球を再び打つこととは区別して数量を記録したい。記事では、こうした違いを消す「リサイクル率」の一つの数字を作らなかった。
販売説明では、加工方法、元の銘柄と世代、許容する傷を確かめる。見た目を整える加工と、打った際の性能検査はそれぞれ確認したい項目だ。
洗浄、再塗装、素材・雑貨への再利用
洗浄して再使用
中古球の販売表面の泥や汚れを落とし、状態で選別。元の銘柄・世代を確認する。
外装を加工
再塗装品古い仕上げを除去し、塗装・印字・クリア処理などを行う。洗浄品と工程が違う。
ゴルフ球以外へ
雑貨などに加工傷などで再販しにくい球を鉢や小物へ。ゴルフ球としての性能回復を意味しない。
販売先がない
保管または処分雑貨になる量と、不要球の発生量が釣り合うかは別途確認が要る。
池の試験:未使用の2016年Pro V1、最長12か月
Raffel・Longは2017年6月から、未使用の2016年Pro V1を米ミシガン州の3つの池に沈め、2023年に結果を公表した。水深60cm・100cmに置いたケージを池底まで沈め、球は自然の堆積物に接した。清潔な水槽だけの実験ではない。
1・3・5・12か月後の球を洗浄し、乾燥保管した対照球と比較。計143球をロボットで打ち、キャリーとランを足した総飛距離、キャリー着地点の左右のばらつきに統計的な有意差は認めなかった。試験回ごとの風や場所の違いには、乾燥保管球を使った補正などで対応した。
全ての球は、塗膜や印字を保つ最も軽い傷みの区分にとどまった。著者は使用済み球の傷やカバーの亀裂などを今後の課題とする。ウェッジのスピンやグリーンでの止まり方は調べておらず、「有意差なし」を全ての性能が同等という保証にはできない。
研究費の説明では、Golf Ball Divers LCAのAlex Resnikが夏季の人件費とGolf Labsの試験費を負担した。結果にかかわらず公表する合意も記されている。
資料 [20]
池の試験で調べたこと、残ったこと
| 項目 | 実験の条件と結果 |
|---|---|
| 球 | 新品・未使用の2016年Pro V1。計143球 |
| 環境 | 3つの池、1・3・5・12か月。池底の自然の泥にも接触 |
| 打球 | 洗浄後、ロボットのドライバーで比較。総飛距離(キャリー+ラン)と左右のばらつきに有意差なし |
| 残る疑問 | 使い込んだ球やカバーの傷、1年を超える期間、ウェッジのスピン・止まり方 |
国内の材料試験:26℃の水と60℃の高温高湿
明治大学の松尾卓摩・長谷山飛鳥は2015年、2種類の市販2ピース球を使い、26℃の水、60℃の高温、60℃・相対湿度60%で材料特性の変化を調べた。カバーはアイオノマーで、銘柄や配合の詳細は示していない。
1mから石板に落とした反発と、切断した球のコア・カバーの硬さ、圧縮時の変形を測った。測定前には室内に24時間置き、さらに24時間乾燥させている。水中条件での反発変化は小さく、高温高湿条件では約1,100時間で反発係数が約2%低下した。硬さはカバーが上がり、コアが下がった。
高温と湿度が材料を変える実測だが、反発係数2%低下を飛距離2%減へ換算することはできない。クラブで打った弾道試験は行っていない。60℃の環境を普通の池や土中に当てはめ、劣化日数を計算することもできない。
資料 [34]
水だけの条件と、高温高湿では結果が違った
| 2015年論文の環境 | 反発・材料に出た変化 |
|---|---|
| 26℃の水 | 反発係数の変化は小さい。カバー硬さの変化も小さかった |
| 60℃ | 約240時間で反発係数が約1%以上低下 |
| 60℃・相対湿度60% | 約1,100時間で反発係数が約2%低下。カバーは硬く、コアは軟らかくなった |
メーカーの特許に記された、水蒸気への対策
Acushnetの2004年の特許US6806347B2は、カバーとコアの間に、水蒸気を通しにくい薄い層を置く設計を扱う。背景説明には、コアのポリブタジエンが水分を取り込むと反発などが下がることを挙げている。
38℃・相対湿度90%で60日置いた一部の市販球について、初速が1.8〜4.0ft/s、またはそれ以上低下したとの記述もある。ただし、その箇所には球の銘柄、個数、詳細な測定方法が示されていない。現在販売される球の池浸漬試験として使える数値ではない。
水分を内部へ入りにくくする設計が研究されてきたことは確かだ。一方、回収した特定の球について、吸湿量や反発の低下を外観から判定できるという資料ではない。
資料 [35]
傷付き球の実打:初速とスピン量が近くても弾道が変わる
MyGolfSpyは、擦り傷を付けた球をヘッド速度100mph(約44.7m/s)のドライバーで打った。2023年掲載の記事で、測定時期は本文に明示していない。傷は原則として打点の右側に配置した。
軽い擦り傷の例は目標線から8ヤード超、中程度の例は45ヤード超外れた。中程度の球は初速、打ち出し角、スピン量が無傷の平均に近かった一方、最高到達点が約30ft低く、キャリー205ヤードは無傷の平均より40ヤード超短かった。
球数や信頼区間などは公開本文から追えず、程度の説明にも実験者の判断が入る。傷付き球一般の平均損失にはできないが、表面の傷が方向や高さまで変える実測例にはなる。泥を付けた8番アイアンの試験も同じ記事にあるが、長期埋没とは条件が異なるため、この図には混ぜなかった。
資料 [36]
傷付き球が、目標線から外れた距離
| 同じ100mphのドライバー試験 | 掲載された観測 |
|---|---|
| 軽い擦り傷 | 目標線から8yd超(約7.3m超)外れた |
| 中程度の擦り傷 | 目標線から45yd超(約41.1m超)外れた。キャリー205yd、無傷の平均より40yd超短い |
長く土に埋まった球:洗浄後の弾道試験が足りない
林やラフの土に長く埋まった球について、埋没期間と環境を記録し、掘り出して洗った後に同じ銘柄の新品と打ち比べた公開研究は、今回の日本語・英語の検索では見つからなかった。泥付きの球をそのまま打つ試験は、洗浄後も何が残るかという疑問には答えない。
実際の回収球の傷みについては、Weberらが2019年に海岸のゴルフ場周辺での回収を報告している。共著者Savocaの解説では、軽い傷みで再販できる球が多い一方、波で激しく摩耗・破損した球もあった。これは海辺の観察であり、林の土中で同じ傷みが進むことや、個々の球の埋没年数を示すデータではない。
今ある資料を合わせると、洗浄で取り去る泥、洗っても残る傷や摩耗、内部の材料変化が調べる対象になる。土にいた事実だけで原因を吸湿と決めることも、白くなった外観だけで性能が戻ったと判断することもできない。
確かめるなら、銘柄・世代と傷の程度をそろえ、洗浄後の球を新品と比較する。ドライバーのキャリーだけで終えず、左右の散らばり、高さ、アイアンやウェッジのスピンも測る。これは今後の検証案で、GDが実施済みの試験ではない。
「長く埋まった球」で、どこまで確かめられたか
| 問い | 今回得られた資料 |
|---|---|
| 洗っても残る傷や摩耗は弾道を変えるか | 人工的に擦り傷を付けた実打では、方向と高さが変化した |
| 内部への水分侵入は起こり得るか | 材料試験とメーカー特許に、水分や高温高湿への検討がある |
| 林やラフに長期埋没した球は洗浄後どれだけ変わるか | 埋没期間・銘柄・洗浄条件をそろえた公開実打データは見つからなかった |
| 海辺の回収球はどうだったか | 軽い傷みの球も、波で激しく摩耗・破損した球も観察された |
調査したのは、条件も測り方も異なる5つの資料
| 資料 | 測った・観察した対象 | 分かった範囲 |
|---|---|---|
| 2023年 未使用2016 Pro V1・池浸漬1〜12か月 | 洗浄後のドライバー総飛距離(キャリー+ラン)・キャリー着地点の左右のばらつき | 乾燥保管球との統計的な有意差なし |
| 2015年 2種類の市販2ピース球・26℃水/60℃/60℃湿度60% | 落下反発・硬さ・圧縮 | 水での反発変化は小さく、高温高湿では約1100時間で反発係数約2%低下 |
| 2004年 メーカーの水蒸気バリア層に関する特許 | 設計と背景説明 | 水分のコア侵入と性能変化への対策を記載 |
| 2023年 傷付き球・100mphドライバー | 実打の弾道 | 軽い擦り傷で目標線から8yd超、中程度で45yd超の逸脱例 |
| 2019年 海岸のゴルフ場周辺で回収 | 摩耗・破損の観察 | 軽い傷みの球と、波で激しく摩耗した球が混在 |
再塗装品:購入サンプルで6〜13ヤードの差
MyGolfSpyが2021年に購入して測ったReload再塗装品は、新品2021年Pro V1に対し、ドライバーの3速度で6〜13ヤード短かった。購入品には2015年・2017年Pro V1表示が混ざっていた。
元モデルの世代と加工の両方が違う比較なので、差のうち何ヤードが再塗装によるものかは取り出せない。洗浄だけの国内中古球に当てはめる数字にもならない。購入する商品の加工区分を確認するための、特定サンプルの実測例として載せた。
資料 [21]
再塗装品の購入サンプルでは、飛距離差も出た
| ドライバーのヘッド速度 | 新品に対する飛距離差 |
|---|---|
| 85mph(約38.0m/s) | −6yd(約−5.5m) |
| 100mph(約44.7m/s) | −7.5yd(約−6.9m) |
| 115mph(約51.4m/s) | −13yd(約−11.9m) |
ランクの表記と、販売後の不良対応
中古球は個体差を売る商品なので、ランクの写真と説明が取引条件になる。目立つ傷、ツヤ、変色、企業ロゴ、名前、マジックの印、銘柄・年式の混合をどこまで許すか。表記の単純さより、中身を購入前に把握できるかが問題になる。
球手箱のA・AB・B・C、I GOLFの星数や商品シリーズはそれぞれの定義である。ランク名を横断して優劣を付ける共通の校正表は確認できなかった。「Aだから他店Aと同等」という比較は行わない。
商品説明と違う割れや誤銘柄などがあった場合の、受付期限と交換・返金の条件も確認する。写真の要否、使用後の扱い、送料負担は店の規定による。
店が違えば、同じA表示でも中身はそろわない
| 確認する表示 | 買う側が確かめたいこと | 事業者側で起こる作業 |
|---|---|---|
| 銘柄と年式 | 同じPro V1でも何年モデルか、年式混合か | 印字・サイドスタンプの識別、在庫分割 |
| 傷・変色 | 許容する傷の写真や程度が示されているか | 傷、こすれ、ツヤ、変色を選別 |
| ロゴとマーク | 企業ロゴ、名前、マジック書きを含むか | 同じ球でも別ランク・別単価に分ける |
| 加工履歴 | 洗浄品か、再塗装・再印字品か | 仕入れと表示の管理 |
| 不良時の対応 | 誤銘柄・割れ・大きな傷をどう扱うか | 再検品、交換、返金、送料負担 |
回収作業の人件費と安全管理
仕入れの正当性と、古物を扱う窓口
静岡の回収箱:集まった数と売れた数が公表された
静岡県ゴルフ場協会の公式案内は、会員コースに使用済み球の回収箱を置き、販売収益を子ども食堂へ寄付する事業を説明する。2026年6月28日のみんなのゴルフダイジェストによる取材では、開始後1年間の回収18万8,671球、売却17万1,857球、寄付85万9,285円を報じた。
この3数値から売却割合91.09%、売却球1球あたり寄付5円、回収数と売却数の差1万6,814球を計算できる。差分の全てが廃棄されたという内訳は出ていないため、図の項目は「売却数との差」とした。
来場者が回収箱へ入れた球を集めた事業である。池から回収した球の販売可能率や、通常の買取単価を表すデータとしては使わない。
回収箱の18万8,671球が、85万9,285円の寄付へ
回収した球
188,671球来場者の不要球を集めた開始後1年間の報告。
売却した球
171,857球回収総数との差は16,814球。
寄付金
859,285円売却球1球あたりに直すと5円。
売却できた割合
91.09%この回収箱事業の集計。池から引き揚げた球の歩留まりではない。
再販しにくい球を、鉢や小物へ加工する
I GOLFのサイトは、年間約5万球の廃棄をゼロにするプロジェクトを掲げる。これは自社の説明する課題で、日本全体で廃棄される球数を示す統計ではない。ALBAが2025年に伝えた同社の年間再販約200万球とも対象時期・母数がそろわず、二つを割って廃棄率を作らなかった。
BAYFMの2024年11月の代表者取材では、6Gが再販しにくい球を鉢などに加工するNEP!! GOLFを紹介している。球の一部を加工してゴルフ用品以外の商品へ変える出口は確認できる。
雑貨への加工で何球を使い、何個売れたかは、さらに追いたい。端材や売れ残りまで含む処理量は公表資料からつかめなかった。
洗浄、再塗装、素材・雑貨への再利用
洗浄して再使用
中古球の販売表面の泥や汚れを落とし、状態で選別。元の銘柄・世代を確認する。
外装を加工
再塗装品古い仕上げを除去し、塗装・印字・クリア処理などを行う。洗浄品と工程が違う。
ゴルフ球以外へ
雑貨などに加工傷などで再販しにくい球を鉢や小物へ。ゴルフ球としての性能回復を意味しない。
販売先がない
保管または処分雑貨になる量と、不要球の発生量が釣り合うかは別途確認が要る。
環境面:PGの水再利用設備と、海辺の摩耗
回収された球がまた使われれば、放置される球が減る。だが、新品を何球買わずに済んだか、輸送や洗浄でどれだけエネルギーや水を使うか、再使用されずに残った球はどうなるかまでそろえなければ、CO2削減量の計算にはならない。
Acushnetの資料にはPGの水再利用設備に関する説明があり、2026年資料は1日最大5,000ガロンの水使用削減とする。これは同社の設備に関する公表値で、国内各社や全中古球の洗浄へ換算していない。水使用量の削減がそのままCO2量を意味するわけでもない。
海辺での摩耗や破損は研究で報告されているが、国内の池からの回収による環境改善量まで計算できる資料は得られなかった。回収球数とCO2削減量を換算する図は載せていない。
練習場の入替え、洗浄返却、シミュレーター向け
I GOLFには中古レンジ球の買取・卸の事業があり、ワイズグローには練習場球を回収して洗浄後に返すサービスがある。所有者から買って別の所有者へ売る取引と、所有者の球を手入れして返す受託では、売上の内容が異なる。
ゼビオの2025年11月発表は練習場用品のリユースに関するもの。年間100万球とマット4,000枚規模は想定であり、実際の回収・販売実績が公表された値ではない。発表の年を付けて、今後の実績開示を追う対象にした。
I GOLFは2024年6月にシミュレーション用のボール印刷機を導入した。施設向けには中古球の補充に加え、洗浄やマーキングの仕事もある。
練習場の球は、回収だけでなく洗浄返却も商売になる
入替え
中古レンジ球の売買練習場間の入替えで、まとまった数量が動く。
保守
使っている球を洗って返すワイズグローは回収・洗浄・返却を案内している。
別用途
シミュレーター用の印刷I GOLFは2024年にマーキングプリントを開始。
新規参入
大手小売もリユースへゼビオの2025年発表は練習場用品が対象。年間球数は想定規模。
買い手の費用:安い新品とも総額で比べる
高級な新品だけを基準にすると、中古球の節約額は大きく見える。購入者には、安い新品を買う、銘柄を混ぜた中古を買う、同じ銘柄・世代の中古をそろえるといった選択肢がある。予算だけでなく、球ごとの違いをどこまで許容するかで比較対象が変わる。
年間の補充数を置けば、自分の支出に直せる。たとえば年24回、毎回3球の補充なら72球。1球50円、150円、500円の仮定では年間3,600円、1万800円、3万6,000円になる。図は価格帯の試算であり、特定の新品・中古商品の推奨価格ではない。
送料がかかる場合は商品代と足し、入り数で割る。傷の程度と年式をそろえた商品同士で比べた上で、不良時の交換・返金条件を確認する。
球代は、1球の差より1年分で見ると分かりやすい
| 仮定する使い方 | 50円/球 | 150円/球 | 500円/球 |
|---|---|---|---|
| 年12回・毎回2球を補充 | 1,200円/年 | 3,600円/年 | 12,000円/年 |
| 年24回・毎回3球を補充 | 3,600円/年 | 10,800円/年 | 36,000円/年 |
| 年48回・毎回3球を補充 | 7,200円/年 | 21,600円/年 | 72,000円/年 |
次に追うのは、ランク別数量と品質の検査方法
元数値と調査方法
このページのデータと区分
グラフの公表値、編集部による割り算、説明用に置いた仮定を分けた。企業の年間規模、複数年の累計、資料公表年の比較、全国のプレー統計を同じ系列に混ぜていない。独自の回収・購入実験は実施していない。
ダウンロードは図表に採用した数値と条件を収めたJSON。ウェブ原本、取得記録、個別の照合メモは公開用ダウンロードに含めない。出典は各図の番号とページ末尾から確認できる。
- domestic-rounds-2015-2024.json をダウンロード
- pg-disclosure-2024-2026.json をダウンロード
- buyback-case-4578.json をダウンロード
- retail-price-vol8.json をダウンロード
- acquisitions-current-jpy.json をダウンロード
- yield-sensitivity-scenario.json をダウンロード
- stock-sales-scenario.json をダウンロード
- shizuoka-donation.json をダウンロード
- refinished-test-2021.json をダウンロード
- industry-timeline.json をダウンロード
- quality-evidence-20261030.json をダウンロード
- cover-damage-flight-observations.json をダウンロード
国内利用者数の集計期間
NGK資料2ページの総利用者数を2015〜2024年度について転記した。単位は万人。丸め値を使うため、差や比率にも丸め誤差を含む。2024年度は税納入時点の年度集計で、プレー実行月は2024年3月〜2025年2月である。
2022年度比は(8,750÷9,129−1)×100=約−4.15%。2019年度比は(8,750÷8,597−1)×100=約+1.78%。延べ利用者であり、ユニークな人数やロストボールの発生・回収・販売数ではない。
資料 [23]
国内のプレー需要は2022年度を境に減少
| 年度 | 延べ利用者数 |
|---|---|
| 2015 | 8,775万人 |
| 2016 | 8,578万人 |
| 2017 | 8,554万人 |
| 2018 | 8,488万人 |
| 2019 | 8,597万人 |
| 2020 | 8,135万人 |
| 2021 | 8,969万人 |
| 2022 | 9,129万人 |
| 2023 | 8,968万人 |
| 2024 | 8,750万人 |
PGの公表年比較と円換算
買取事例の検算と、採用しなかった例
REGOLFの4,578球の例は、各区分の球数合計と単価×球数の合計を再計算して一致した。10万1,250円÷4,578球=22.1166…円。120円の112球は2.4464…%、20円以下の3,559球は77.7413…%。
同ページの別例では1,108球の見出しに対し区分球数が1,115球となるため、平均単価比較から除いた。採用した一件にも対象日・全銘柄の明示はなく、全国相場の推計値にはしていない。
資料 [3]
最高120円でも、4,578球の平均は22.12円
| 査定単価 | 球数 | 査定金額 |
|---|---|---|
| 120円 | 112球 | 13,440円 |
| 50円 | 907球 | 45,350円 |
| 20円 | 1,096球 | 21,920円 |
| 10円 | 1,645球 | 16,450円 |
| 5円 | 818球 | 4,090円 |
| 計 | 4,578球 | 101,250円 |
商品価格の観測条件
調査日にI GOLF販売ページからリンクされていた2026年カタログVol.8を採用し、型番とPDFページをデータに保存。価格は税込参考売価で、卸価格、通販の実売、在庫の保証ではない。各パックの価格を入り数で割って1球換算した。商品間で状態・銘柄・包装が違う。
旧ファイル名の2026年PDFと価格差のある品目が見つかったが、改定日を確定できず、年度別の価格推移にはしなかった。商品名にある年式も商品の世代であり、価格を観測した年には置き換えない。
資料 [2]
仮定計算を実績に混ぜない
販売可能率の試算は回収1万球、費用20万円を固定し、売れる割合だけを50・70・90%に変えた。売上・在庫の試算は販売可能8,000球、平均100円を固定し、期間内販売率を50・75・100%に変えた。両図は説明上の別モデルで、足して利益計算を完成させるものではない。
読者の年間球代はプレー回数×補充球数×仮定単価。新品・中古の市場平均ではない。ゼビオの年間100万球は発表時の想定、REGOLFの100万球超は2022年9月〜2025年9月の累計買取として区別した。
売れる割合が下がると、1球あたりの原価が上がる
| 1万球から販売に回せる球 | 回収・処理費用を20万円と仮定 | 1球に配賦する費用 |
|---|---|---|
| 5,000球 | 200,000円 | 40.00円 |
| 7,000球 | 200,000円 | 28.57円 |
| 9,000球 | 200,000円 | 22.22円 |
8,000球を商品化しても、すぐ全部は売れない
| 期間内販売率 | 売れた球 | 残った球 | 売上 |
|---|---|---|---|
| 50% | 4,000 | 4,000 | 400,000円 |
| 75% | 6,000 | 2,000 | 600,000円 |
| 100% | 8,000 | 0 | 800,000円 |
品質資料:弾道、材料、外観の測定を区別する
池浸漬論文は未使用2016年Pro V1の比較、国内論文は2ピース球の反発・硬さ試験、メーカー特許は設計と背景説明、傷付き球テストは表面損傷後の実打、海辺の報告は回収球の摩耗観察である。対象と測定項目が異なるので、一つの劣化率にはまとめていない。
傷付き球の図は、MyGolfSpyの公開本文にある目標線からの逸脱「8yd超」「45yd超」の下限を棒で示した。正確な平均値や誤差範囲を表していない。再塗装品の図は、別記事の購入サンプルの飛距離差。1mph=0.44704m/s、1yd=0.9144m、1ft=0.3048mで換算した。
26℃の水と60℃・湿度60%の試験は、試験体を取り出して乾燥後に測定した材料試験。反発係数の低下率を打球の飛距離へ換算していない。長期の陸上土中埋没から回収し、洗浄した球の比較実打データは、今回の検索では見つからなかった。
出典の取得と照合
採用資料はURL、確認日、取得結果、原本ファイル、SHA-256を保存した。取得できなかったURLも記録し、取得失敗を確認済みの一次資料として扱わなかった。記事では、会社の自己申告、第三者の取材報道、編集部の計算を文中と図の注記で区別した。
出典・参考資料
- I GOLF 会社情報
[1] · 2026年10月30日確認
- I GOLF 2026カタログ vol8(現行リンク)
[2] · 2026年10月30日確認
- REGOLF 買取条件・実例
[3] · 2026年10月30日確認
- ECO Ball 回収・卸売
[4] · 2026年10月30日確認
- グリーンズ 公式
[5] · 2026年10月30日確認
- Yell 会社情報
[6] · 2026年10月30日確認
- ワイズグロー サービス
[7] · 2026年10月30日確認
- Golf Taylor 池回収
[8] · 2026年10月30日確認
- REGOLF 回収サービス
[9] · 2026年10月30日確認
- 球手箱 買取案内
[10] · 2026年10月30日確認
- 球手箱 独自ランク
[11] · 2026年10月30日確認
- I GOLF 買取王
[12] · 2026年10月30日確認
- Acushnet 2019 10-K(会社配信)
[13] · 2026年10月30日確認
- Acushnet 2024 Annual Report(現行CDN)
[14] · 2026年10月30日確認
- Acushnet 2024 Proxy
[15] · 2026年10月30日確認
- Acushnet 2025 Proxy(現行CDN)
[16] · 2026年10月30日確認
- Acushnet 2026 Proxy
[17] · 2026年10月30日確認
- PG Golf 回収サービス
[18] · 2026年10月30日確認
- GCLS コース契約と還元
[19] · 2026年10月30日確認
- Raffel・Long 2023年 池浸漬の実験論文
[20] · 2026年10月30日確認
- MyGolfSpy 2021 Reload再塗装球 実測テスト
[21] · 2026年10月30日確認
- GolfBallNut 再塗装品の説明
[22] · 2026年10月30日確認
- NGK 2024年度ゴルフ場利用者数
[23] · 2026年10月30日確認
- 矢野経済研究所 ゴルフ用品市場の定義
[24] · 2026年10月30日確認
- 静岡県ゴルフ場協会 SDGs
[25] · 2026年10月30日確認
- みんなのゴルフダイジェスト 回収事業取材
[26] · 2026年10月30日確認
- ゼビオ 練習場用品のリユース事業
[27] · 2026年10月30日確認
- I GOLF 公式
[28] · 2026年10月30日確認
- BAYFM 2024年11月10日 6G代表取材
[29] · 2026年10月30日確認
- 厚生労働省 高気圧作業安全衛生規則
[30] · 2026年10月30日確認
- 警視庁 古物営業の案内
[31] · 2026年10月30日確認
- ALBA 2025年9月30日 回収業者取材(配信版)
[32] · 2026年10月30日確認
- 日本銀行 2026年10月29日 外国為替市況
[33] · 2026年10月30日確認
- 松尾・長谷山 2015年 高温及び高湿環境下におけるゴルフボールの劣化メカニズムと評価手法の開発
[34] · 2026年10月30日確認
- Acushnet特許 US6806347 原公報PDF
[35] · 2026年10月30日確認
- MyGolfSpy 泥付着・表面傷のロボット実験
[36] · 2026年10月30日確認