ゴルフ百科事典

ゴルフ場の気候変動対策は、何を基準に決める?

気候変動・レジリエンス

あとで読む保存した記事へ →

まず答え

まず、そのコースで増える可能性が高いリスクを特定して決めます。水不足・高温・豪雨や浸水などの影響度を見たうえで、水源確保、散水効率、、排水、散水面積などを優先順位付けします。同じ対策を全コースへ一律に当てはめるものではありません。

詳しい解説

ゴルフ場の気候変動対策は、「環境に良さそうな設備を入れる」ことから始めるより、まずコースごとの弱点を特定する方が合理的です。R&AのGolf Course 2030は、気候変動、資源制約、規制変化がコース状態とプレー性へ与える影響に備えることを目的にしています。

最初に見るのは、水不足や干ばつ、高温、強い雨、排水・浸水など、その地域でプレー性や芝の維持を止めやすい要因です。R&Aの水管理資料でも、降水量や気温の変化、排水、灌水、水の監視や取水条件などを合わせて検討する考え方が示されています。

対策はリスクに対応させます。水不足が主なら、散水設備の保守、水分や気象データを使った場所別散水、乾燥に強い芝への変更、不要な散水面積の縮小、水源の多様化などが候補になります。豪雨や浸水が主なら、排水能力や水の逃げ場を優先して評価します。

同じ地域でも土壌、芝種、水源、排水、予算、求めるコース状態は違います。したがって「気候変動対策はこれ一つ」ではなく、将来リスク、発生頻度、被害の大きさ、費用、プレーへの影響を比較して優先順位を付け、実際のデータで見直していくのが基本です。