フェアウェイの 刈高や 刈込み頻度は、 何を 基準に 決める?
フェアウェイ管理
まず答え
芝種、季節の生育速度、狙うライ、天候、交通量、使える人員・機械を合わせて決めます。低く刈るほど良いわけではなく、短くするほど刈込み頻度と芝への負担が増えやすいため、その芝が健康に維持できる高さと頻度へ調整します。
詳しい解説
フェアウェイの刈込みは、「何ミリが正解」と全国一律で決めるものではありません。USGAは、フェアウェイの刈高は芝種と求める管理水準によって変わり、一般にグリーンより高く、ラフより低い範囲で管理されると説明しています。
まず基準になるのが芝種と生育速度です。同じ刈高でも、バミューダグラス、ベントグラス、ライグラスなどでは葉の太さや密度、適応できる刈高が違います。気温、日照、降雨、施肥で伸び方も変わるため、生育が速い時期は同じ刈高を保つために刈込み回数が増えます。USGAは、フェアウェイでは生育期に週3回以上の刈込みが必要になる場合があると説明しています。
刈高を低くすれば必ず良いライになるわけでもありません。低い刈高は球が芝の上に浮きやすく、密で締まったフェアウェイを作りやすい一方、芝へ与えるストレスが増え、伸びが速い時期は刈込み回数も増えます。反対に高くしすぎると球が葉の中へ沈みやすく、クラブとの接触条件が変わります。そのため季節や芝の健康状態に応じて刈高を少し上げ下げする運用があります。
刈る方向も固定しません。USGAは、同じ方向ばかりで刈ると芝目が強くなり、ボールの転がりやクラブの抜けへ影響するため、フェアウェイでは刈込み方向を変えることを勧めています。模様を作る場合でも、見た目だけでなく芝目と機械交通の偏りを避けることが重要です。
さらに、人員や機械、プレー開始時刻も頻度を左右します。フェアウェイは面積が大きく、1回の刈込みに数人で数時間かかるため、芝の伸びが同じでも毎日刈れるとは限りません。濡れた状態で無理に刈るとタイヤ跡や刈りかすの問題も出やすいため、天候によって時刻や日を変えることもあります。
つまりフェアウェイ刈込みは、低さや回数を最大化する作業ではなく、芝の健康を保ちながら狙ったライと均一性を作る調整です。芝種・生育速度・プレー性・天候・作業資源を見て、刈高、頻度、方向をセットで決めます。