ゴルフ百科事典

スマートウォッチは、左右どちらの手につけるかでスイング計測が変わる?

ウェアラブル・手首計測

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まず答え

変わる可能性があります。右打ちゴルファーではリード手とトレイル手の手首運動が同じではないため、同じセンサーでも得られる度・角速度の波形は変わります。機器が指定する装着手を入れ替えても同じ判定になるとは限りません。

詳しい解説

スマートウォッチの慣性センサーは、装着した手首そのものの加速度や角速度を記録します。ゴルフでは左右の手首が同じ動きをしているわけではないため、装着する手を替えれば入力信号も変わります。

2023年の研究では、右打ちの低ハンディキャップ男性15人がドライバー、7番アイアン、PWを各5球打ち、左右両側の手首・前腕に慣性センサーを装着しました。3方向の手首運動パターンは、、ダウンスイング、の全3局面でリード側とトレイル側に統計的な差がありました。つまり、左右どちらに着けても同じ波形が取れるという前提は成立しません。

また、2024年のゴルフ用単一IMU研究では、右打ち男性20人の左手首にセンサーを装着し、左手首の軌跡や速度を使ってスイング区間の識別と3次元軌跡推定を行いました。この研究の補正条件も左手首の運動特性を前提に設計されています。こうした例からも、アルゴリズムが特定の装着側を前提に学習・補正されている場合、反対側へ替えたデータをそのまま同じ意味で処理できるとは限りません。

ただし、今回確認できた一次研究には、同じ市販スマートウォッチを同一ゴルファーの左右へ付け替え、最終的なスイング判定の精度を直接比較した試験はありません。したがって、装着手を替えると必ず何%精度が落ちる、といった共通値は示せません。

実用上は、その機器が指定する左右設定・装着手を守り、記録を比較するときは同じ手で継続します。左右を切り替えた場合は、以前の数値と連続した同一条件のデータとして扱わない方が安全です。