芝の 「サッチが たまる」とは、 どういう 状態?
サッチ・有機物
あとで読む保存した記事へ →
まず答え
芝の生きた茎や根と枯れた植物組織が、葉の層と土壌の間で分解されるより速く蓄積して厚い有機物層になる状態です。適量は表面の弾力に役立ちますが、過剰になると水を抱えやすく、軟らかさや浅根化、病害リスクにつながります。
詳しい解説
サッチは、芝の緑の葉と土壌の間にたまる、生きた茎や根と枯れた植物組織を含む有機物層です。芝は常に新しい葉・茎・根を作り、古い組織を落としています。その生成量が微生物による分解量を上回ると、サッチや表面有機物が厚くなっていきます。
サッチがゼロであることが理想ではありません。USGAは、適度な有機物は芝面の弾力や交通への耐性に役立つ一方、多すぎると問題になると説明しています。過剰な有機物はスポンジのように水を保持し、グリーン表面を湿って軟らかい状態にしやすくなります。
表面が長く湿ると、根域の空気が不足しやすく、根が浅くなることがあります。ボールマークや足跡も深くなりやすく、転がりの均一性が落ちる場合があります。病害や機械損傷への弱さが増すこともあります。
蓄積量は芝種、窒素施肥、生育速度、刈高、気温、微生物活動、目砂やエアレーションの量などで変わります。見た目だけでは判断しにくいため、土壌断面の観察や表面有機物の定量検査を組み合わせます。
管理では、砂の目砂で有機物を希釈し、コアリングなどで一部を物理的に除去します。重要なのは『サッチを全部なくす』ことではなく、芝の健康とプレー性を損なわない範囲に保つことです。