数日続けて 睡眠不足だったら、 一晩長く 寝れば 元に 戻る?
睡眠・回復
あとで読む保存した記事へ →
まず答え
一晩長く寝るだけで必ず完全に元へ戻るとは限りません。数日の睡眠不足後は、長めの回復睡眠で眠気や一部の認知機能は改善しますが、注意力などに残りが出る研究もあります。回復の速さは不足の程度と見る指標で変わります。
詳しい解説
数日続けて睡眠時間を削ると、眠気だけでなく持続的な注意力や反応速度などにも影響が蓄積します。そのため、次の一晩を長く寝れば、すべての機能が同時に基準へ戻るとは限りません。
健康な成人を5夜連続で4時間の睡眠機会に制限した研究では、その後の回復睡眠を長くするほど眠気や注意力は改善しました。ただし、最大10時間の就床機会を与えた一晩の回復後でも、精神運動覚醒課題の成績、眠気、疲労の一部は基準値まで完全には戻りませんでした。
別の研究では、5夜の睡眠制限後に4夜の長い回復睡眠を設けても、反応の遅れや注意の抜けといった一部の指標が完全には回復しない例が報告されています。一方、5夜の睡眠制限後に8時間の回復睡眠1夜で、日中の眠気や単純反応課題が基準へ戻った研究もあります。つまり「何日不足したら何時間寝れば完全回復」という一律の換算式はありません。
実践では、一晩長く寝て主観的にすっきりしたことだけで完全回復と判断しない方が安全です。数日不足が続いた後は、可能なら数夜にわたって普段必要な睡眠時間を確保し、日中の強い眠気、集中の抜け、反応の鈍さが残っていないかを見ます。
ゴルフでは判断、注意の持続、距離感など複数の要素を使うため、回復途上では「眠くないから通常どおり」とは限りません。ただし、ここで挙げた研究は主に一般的な認知課題を測ったもので、ラウンド成績が何夜で元に戻るかを直接示したものではありません。