GD

ゴルフ百科

弾道計測器

弾道計測器の「実測値」と「計算値」は何が違う?

実測値はセンサーが直接捉えた観測から求める値、計算値はその実測値をもとに数式・モデル・前提条件で算出する値です。どちらも有用ですが、計算値は元の測定誤差とモデルの仮定の影響を受けるため、表示された数字をすべて同じ確かさだと考えない方が安全です。

弾道計測器に並ぶ数字は、すべて同じ方法で得られているわけではありません。ここでいう「実測値」は、レーダーやカメラなどのセンサーが直接追跡した情報から一次的に求める値です。「計算値」は、その実測値を入力にして数式や弾道モデル、地面条件などの前提から算出する値です。

たとえばトラックマン(TrackMan)では、スマッシュファクターは「実測したボール初速 ÷ 実測したクラブ速度」と定義されています。一方、トータル距離は着地角度、着地時のボール速度、スピン量などから計算され、平らな地面と標準的な硬さを仮定した値です。つまり、トータル距離は比較には便利ですが、その日の実際のフェアウェイで何ヤード転がるかをそのまま保証する数字ではありません。

また、どの項目を実測し、どの項目を計算・推定するかは機種、計測方式、屋内・屋外などの条件で変わります。カメラ式とレーダー式でも取得方法が異なるため、「この項目は全機種で必ず実測」と固定して考えるのは危険です。

大事なのは「計算値だから信用できない」でも「実測値だから真値」でもありません。実測値にも測定誤差や機器差があり、研究でも項目によって再現性や機器間の一致度が異なります。練習やフィッティングで変化を見るなら、同じ機器・同じモード・できるだけ近い条件で比較し、その数字が実測なのか計算なのかを確認して使うと判断しやすくなります。

ゴルフ百科へ

最終更新