クロカゲ歴代比較
XT・XM・XD、重量・硬さで変わる振り心地と球筋
XDの50Xでも、手元のしなりを感じて合わせやすい。ところが同じ試打で、強く振ると60Sでも先の走りが気になった人がいる。MEN’S EXの鶴原弘高氏と奥嶋誠昭プロの比較は、同じXDでも、振り方とスペックで感触が変わった例だ。
XT・XM・XDの違いに加え、軽いXと重いS、同じ60のSRとS、70・80g台まで掘り下げる。XMの50g台追加、2024年BEAMS GOLF版XT、海外Black・Silver・DC TiNiの識別も残した。
国内ドライバー用XT・XM・XDを中心に、メーカー発売資料39仕様と公式の実物写真4点を掲載。記名試打・メーカー企画・編集部の試打候補を区別しています。海外モデルは確認できた仕様の識別まで。球筋は各試打者の結果で、GOLF DNA自身の実打ではありません。
「クロカゲは硬い」で片づけると、XMを見落とす
60Sが振りにくかったから50Sへ軽くする。同じ60のままSRへ替える。この2つは、手に残る重さと切り返しのしなりを違う方向から探す方法だ。XDには50Rから80TXまであり、XT・XMにも複数の重量と硬さが用意されている。
先にXT・XM・XDの戻り方を比べ、そのあと重さと硬さを合わせたい。強く振らないとしならないのか、重さが負担で最後まで振れないのか。今のクラブで困る場面を決めると、次に試す一本を選びやすくなる。
国内の主役はXT・XM・XD。2024年にはXTが復刻した
| 登場時期 | モデル | 比べる理由 |
|---|---|---|
| 2015年春 | XT | 手元を少し使い、中間から先を強くする |
| 2015年秋 | XM | 全体のしなりと、高さ・つかまりを足す |
| 2018年3月 | XD | XTの流れで、先端のTiNiを2層にする |
| 2024年5月 | XT BEAMS GOLF | XTの復刻。50/60/70のS・X、3色のデザイン |
XTの国内発売資料は2015年3月、XMは同年の秋。2018年のXDはXT側の更新なので、XMの球の上がりやすさをそのまま引き継ぐモデルとして選ばない。
2024年の緑・白・黒のXTは、BEAMS GOLFがデザインした数量限定の復刻。発売年が新しいからXDより後の新設計、と考えると選び方がずれる。
振り心地と球筋を先に比べる
| モデル | 切り返しから当たり際 | 比べたい球筋 |
|---|---|---|
| XT | 手元の小さなしなりから、シャープに戻る | 低めに強く出るか。右に残りすぎないか |
| XM | 手元から中間をやや大きく、穏やかに使う | 高さとつかまりを足せるか。スピンが増えすぎないか |
| XD | 手元でしなりを感じ、中間は強く戻る | 先が暴れず低スピンを保てるか。キャリーを失わないか |
まず、今の球に高さとつかまりを足したいのか、当たり際の動きを減らしたいのかを決める。XMの戻りで楽に上がる人もいれば、XTやXDの小さな動きで打点を揃えやすくなる人もいる。以下では、使った重量と硬さが分かる試打を見ていく。
XT|しなりを大きく使わず、強く振り抜きたい

XTは小さなしなりから鋭く戻るタイプ。手元調子でも、トップで大きく曲がるのを待つより、切り返しの小さな手応えを使って振り抜く感触が評されている。
R15 460にXT60Sを45.5インチで組んだマーク金井氏は、手元のたわみが小さく、中間から先も大きく動かないと評価。低めの打ち出しと少ないスピンで、強く振っても上へふくらみにくい球だったという。
XT60のSR・S・X、70のS・X・TX|重さで間を作る選び方
2015年5月21日のGOLF報知で、鈴木憲夫記者はクロカゲ60Sから70Sへ替え、トップで間を取りやすく、手元側からヘッドが加速する感触を得たと述べている。70TXも試したが、記事にヘッドと完成長の記載はない。
| 重量帯 | 硬さ・未カット重量 | 確かめる感触と球 |
|---|---|---|
| XT60 | SR62.0/S63.0/X66.0g | 重さを大きく変えず、切り返しと戻りを合わせる |
| XT70 | S71.0/X73.0/TX74.0g | 重さで間が作れるか。強振でも高さと方向を保てるか |
| XT80 | S80.0/X83.0g | 最後まで振り切れるか。重さで低く右へ抜けないか |
メーカー企画の山口滿氏も、80g台を振れたうえで、18ホールの安定感なら70g台という感想を残した。TXは少しハードに感じたという。打てた一球と、ラウンドを通して振り切れる重さは分けて考えたい。
XM|切り返しでしなりを感じ、球をもう少し上げたい

XMは、XTより手元から中間のしなりを感じやすく、高さとつかまりを加えた系統。グローレF・45.5インチのXM60Sを打ったマーク金井氏は、穏やかなしなりと先の戻りを感じ、XTより打ち出しが高くなったと評している。
2015年の発売資料は60・70・80だったが、2016年2月にはXM50のSR・S・Xが追加された。60Sでしなる場所は合うものの重さが負担なら、50g台を比べる余地がある。
同じXMが「手元寄り」「先中」に感じられた理由
J815・9.5度にXM60Sを入れたGDOの試打では、ツルさんは先中調子のように感じ、球を上げてつかまえる助けを得た。普段スピンが少ない本人には、スピンが多く入った例でもある。ミーやんもXTより楽に振れると評価している。
公式の表記はMID。同じ60Sでも、打ち手とヘッドが変われば、どこを強く感じるかや高さは変わる。先の戻りを助けにできているか、左へ返しすぎたり上に吹けたりしていないかを球で確かめたい。
XM50・60のSR/S/X|しなる感触を残して軽くする
永井延宏プロのXM60S試打では、しなりながらも芯があり、タメから解放する動きを想像しやすいと評価された。重いシャフトでタイミングを感じる案も挙げているが、これはフィッティングの助言で、70・80の実打結果ではない。
| 重量帯 | 硬さ・未カット重量 | 比べたい点 |
|---|---|---|
| XM50 | SR53.0/S55.0/X58.0g | 60g台の重さが負担なら、軽く振っても高さと打点が揃うか |
| XM60 | SR62.0/S63.0/X66.0g | 重さは合うがしなりが足りないならSR。戻りが大きいならXも並べる |
| XM70 | S72.0/X75.0/TX76.0g | 重さで間を作れるか。切り返しから当たり際まで待ちすぎないか |
| XM80 | S81.0/X84.0g | 体の回転を止めず、高さとキャリーを残せるか |
XM50Xは58.0g、60SRは62.0gで4.0g差。軽いXを選ぶか、重さを残すSRを選ぶかを比べられる。XMの滑らかさが好きなら、重いから別モデルへ替える前に同じXMの中で探す方法がある。
XD|手元では間を取りたい。でも先は動きすぎてほしくない

XDは手元でしなりを感じながら、先端の動きを落ち着かせた系統。先端のTiNiを2層にした設計と、50g台から選べる幅が特徴になる。
M4表示9.5度・45.5インチのXD50Sを打ったマーク金井氏は、手元のしなりと中間の鋭い戻りを感じた。先の動きは控えめで、本人にはXTより右へのミスが出にくかったという。XT60Sを打った別の試打とは重量もヘッドも違う。
XD50Rと60S|全体のしなりと、小さなたわみの違い
GEWで永井延宏プロが打ったのはXD50Rと60S。50Rは中間だけが折れるような感触が少なく、全体がしなると評価した。60Sではたわみが小さくなっても、戻るタイミングは近く、動きは滑らかだったという。
| 仕様 | 未カット重量 | 感触・球筋の評価 |
|---|---|---|
| XD50R | 54.0g | 全体のしなりと軽快さ。軽量でも中間が頼りなく折れる感触は少ない |
| XD60S | 64.5g | たわみが小さく、戻りは滑らか。本人は低スピンの球を評価 |
重量差は未カットで10.5g。RとSも違うため、この試打から重さだけの効果を切り出さない。60g台を振り切れなくなったとき、50Rを含めて戻りのリズムを比べられる例として読む。
XD50Xと60S|軽いXでも手元は使える。強振すると先の動きが変わる
2018年4月16日のMEN’S EXは、M3に50Xと60Sを用意して、奥嶋誠昭プロと鶴原弘高氏が試打。鶴原氏は50Xでも手元のしなりを感じ、軽さを使って振り抜きやすかったと評した。
| 打ち手・仕様 | 未カット重量 | 感じた違い |
|---|---|---|
| 鶴原弘高・XD50X | 61.5g | 手元のしなりで合わせやすく、弾道が落ち着いた |
| 奥嶋誠昭・50X/60S | 61.5g/64.5g | 普通に振るとよいが、強振時は先の走りが出て安定しにくい |
| 奥嶋プロが挙げた60X/TX | 67.0g/68.0g | フレックスを上げる選択候補。掲載された試打結果とはしない |
50Xと60Sの重量差は3.0g。50Xが50g台とは限らず、実際には61.5gある。「軽硬なら50X」の言葉だけで買わず、今のクラブに近い重さかも確かめたい。
XTからXDへ。変えたいのは硬さか、当たり際の落ち着きか
| 今のXTの状態 | XDで見たいこと | 一緒に確認すること |
|---|---|---|
| 左を気にせず打てる | 同じ安心感のまま、芯に当てやすいか | 完成長・ヘッド重量・スリーブ位置 |
| 低く右へ抜ける | 手元のしなりをつかめるか | 同じ重量帯・硬さから試す |
| 高く吹ける球が出る | スピンだけでなく打点がそろうか | フェース上下の打点とロフト |
| 今の球も感触も良い | 替えることで本当に楽になるか | 発売年だけで買い替えない |
XT60Sが63.0g、XD60Sが64.5g。重量は近いが、手元で感じるしなりと当たり際の戻りは、現物で確かめたい。先端のTiNiが2層になった説明だけで、シャフト全体が一段硬くなったとは決めない。
XMからXDへ。低スピンにした代わりに失うものも見る
XMで高さは出るがスピンが多いなら、XDで球の上がり方を比べたい。XM60Sの63.0gに近づける候補は、XD60SRの63.0gと60Sの64.5g。ここは編集部の試打候補で、同条件の比較結果ではない。
打ち出しとスピンが減ったときは、キャリーまで残っているかを見る。低く右へ抜ける球が増えるなら、XMの先の戻りがつかまりを助けていた可能性がある。いつもの振り方で左右の幅まで揃うかを比べたい。
60 SならXTとXMは同じ63g。でも同じ感触ではない
| モデル | 代表フレックス | 重量 | トルク | 公式の調子 |
|---|---|---|---|---|
| XT60 | S | 63.0g | 4.0° | HIGH |
| XM60 | S | 63.0g | 3.7° | MID |
| XD50 | S | 58.0g | 5.5° | HIGH |
| XD60 | S | 64.5g | 3.5° | HIGH |
| XT BEAMS GOLF 50 | S | 53.0g | 4.8° | HIGH |
| XT BEAMS GOLF 60 | S | 63.0g | 4.0° | HIGH |
発売資料ではXT60SとXM60Sがともに63.0g。XD60Sは64.5g。重さが近くても、切り返しのしなりや先の戻りは違う。
50SでもXMは55.0g、XDは58.0g、復刻XTは53.0g。以下の数字はすべて1168mmの未カット値で、完成クラブの重さはヘッド、グリップ、長さでも変わる。
50g台のR・SR・S・X|XM・XD・復刻XTで重さが違う
| 仕様 | 重量 | 比べたい理由 |
|---|---|---|
| XM50SR/S/X | 53.0/55.0/58.0g | XMのしなり方を保ちながら、60g台より軽く振りたい |
| XD50R/SR/S/X | 54.0/56.0/58.0/61.5g | 先の支えを感じながら、手元のしなりと戻りを合わせたい |
| 復刻XT50S/X | 53.0/56.0g | XT系の動きを50g台で試したい |
XD50Sは58.0g、復刻XT50Sは53.0g。逆にXM50Xは58.0gでXD50Sと同じ重さになる。重さを揃えて動きを比べる候補だが、XとSを同じ硬さに換算する意味ではない。
XM50の表は2016年追加資料に載るSR・S・X。クラブメーカー用の別設定や、海外版を見つけた場合は、そのクラブ・年式の資料へ戻って照合する。
70・80g台とTX|低い球より、振り切って高さを出せるか
| モデル | 70S/X/TX | 80S/X/TX |
|---|---|---|
| XT | 71.0/73.0/74.0g | 80.0/83.0/—g |
| XM | 72.0/75.0/76.0g | 81.0/84.0/—g |
| XD | 71.5/74.0/75.0g | 81.5/84.0/85.0g |
TXはSより少しだけ重い場合もある。XT70Sの71.0gからTXは74.0gで3.0g差。重さだけを見れば近いが、切り返しの手応えまで同じにはならない。
メーカー企画で山口氏がTXをハードに感じた例や、XDで奥嶋プロが強振時に硬さを上げたいと述べた例は、本人の振り方に合わせた選択だ。80TXなら必ず低スピンで安定する、といった全員共通の結果には広げない。
国内発売資料の39仕様|XT・XM・XD・復刻XTの重量とトルク
メーカーの発売・追加・復刻資料で確認できた39仕様を掲載。各欄は重量g/トルク度、長さはいずれも1168mm。ダッシュはこの発売資料に記載がない組み合わせ。生産期間全体の全設定や海外仕様を網羅する表ではない。
| 重量帯 | R | SR | S | X | TX |
|---|---|---|---|---|---|
| 60 | — | 62.0g/4.0° | 63.0g/4.0° | 66.0g/3.9° | — |
| 70 | — | — | 71.0g/3.5° | 73.0g/3.4° | 74.0g/3.2° |
| 80 | — | — | 80.0g/3.1° | 83.0g/3.1° | — |
| 重量帯 | R | SR | S | X | TX |
|---|---|---|---|---|---|
| 50 | — | 53.0g/5.0° | 55.0g/4.9° | 58.0g/4.9° | — |
| 60 | — | 62.0g/3.7° | 63.0g/3.7° | 66.0g/3.6° | — |
| 70 | — | — | 72.0g/3.2° | 75.0g/3.1° | 76.0g/2.9° |
| 80 | — | — | 81.0g/2.9° | 84.0g/2.9° | — |
| 重量帯 | R | SR | S | X | TX |
|---|---|---|---|---|---|
| 50 | 54.0g/5.7° | 56.0g/5.6° | 58.0g/5.5° | 61.5g/5.5° | — |
| 60 | — | 63.0g/3.5° | 64.5g/3.5° | 67.0g/3.4° | 68.0g/3.4° |
| 70 | — | — | 71.5g/3.0° | 74.0g/2.9° | 75.0g/2.9° |
| 80 | — | — | 81.5g/3.0° | 84.0g/2.9° | 85.0g/2.9° |
| 重量帯 | R | SR | S | X | TX |
|---|---|---|---|---|---|
| 50 | — | — | 53.0g/4.8° | 56.0g/4.8° | — |
| 60 | — | — | 63.0g/4.0° | 66.0g/3.9° | — |
| 70 | — | — | 71.0g/3.5° | 73.0g/3.4° | — |
60Sから60SRか、50Xか。重さとしなりを別々に試す
重さは合っているのに切り返しでしなりを感じにくいなら、同じ重量帯のSRを並べる。重さが負担で振り切れないなら、50g台を並べる。軽くして硬くする50Xも、重さを残して軟らかくする60SRも、比較する理由がある。
| 今の一本・困り方 | 次に並べる仕様 | 見るところ |
|---|---|---|
| XT60Sは振れるが、切り返しで力む | XT60SR 62.0g | 重さを残して、戻りを待ちやすくなるか |
| XM60Sが重く、最後まで振れない | XM50S 55.0g/50X 58.0g | 軽くしても打点が揃い、高さが増えすぎないか |
| XD60Sが重いが、先の支えは欲しい | XD50X 61.5g | 手元のしなりと振り抜きが合うか |
| XD60Sの重量は合うが、戻りを待ちにくい | XD60SR 63.0g | 右へ残さず、いつもの力加減でつかまるか |
XD50Xの61.5gと60SRの63.0gはわずか1.5g差。近い重さで手元のしなりと先の戻りを比べる候補になる。ただし、XとSRの文字から硬さの順序をそのまま作らない。
2024年の緑・白・黒はXTの復刻。新しいXDではない

BEAMS GOLF版は、旧XTを探している人向けの復刻。アルペンは旧XTが2020年12月に販売終了し、2024年5月24日にオリジナルデザインで発売すると案内した。
50・60・70のS/Xを用意し、緑・白・黒の3デザイン。60Sの63.0g、70Sの71.0gなどは旧XTの発売資料と一致する。色で球筋を分けたシリーズではない。現在の在庫や試打可否は店舗ごとに確認したい。
Silver・Black・DC TiNiを、XT・XM・XDの別名にしない
| 資料・モデル | 当時の球筋分類 | 国内モデルとの区別 |
|---|---|---|
| 2016年 Black TiNi 50 S | High/Mid-High | XT50の別名ではない |
| 2016年 Black TiNi 60 S | High/Mid | 50 Sとは先端剛性の分類も違う |
| 2016年 Silver TiNi 60 S | Mid-High/Low-Mid | 銀色でも国内XT60 Sへ読み替えない |
| 2017年 DC TiNi 60 S | Mid/Mid | 2層の名前だけでXD60 Sにはしない |
表はTaylorMadeの当時のLaunch/Spin分類。Black TiNi 50Sの先端はSoft、60SはMidと記載されており、同じBlackでも重量帯で分類が違う。
海外品は末尾のTiNi/DC、重量、年式、ウッド・FW・UTの用途まで照合する。ここに載せた分類は、国内XT・XM・XDと同じヘッドで測った球筋の順位ではない。
クラブに最初から付いていたかより、正式な型番を見る
メーカーのカスタム注文で市販品を選んだものと、クラブ向け専用シャフトを区別する。中古の商品名が「クロカゲ60S」だけなら、XT・XM・XD・Silver・DCのどれかは確認できない。
モデル名・重量・フレックスの接写と、シャフト全体の写真を見たい。海外表には70FWや80HYもあり、銀と黒の配色やスリーブのメーカーだけでは用途も決まらない。
左に行きにくいシャフトでも、左には曲がる
XT60Sを打ったマーク金井氏は、過度にインサイドからあおると左へ引っかける点も挙げている。先がしっかりしたシャフトでも、フェースや軌道の影響は球に出る。
左のミスを減らすためにXTやXDを試すなら、右への抜けとキャリーも一緒に残す。左が出なくなっても、右に低い球ばかり残るなら、コースで使いやすくなったとは言いにくい。
最初は今の純正を基準に、足したいものを一つ決める
| 今の悩み | 候補 | 試打で残したい条件 |
|---|---|---|
| 切り返しでしなりが分からず急ぐ | XM | 力まず球をつかまえ、高さを出せるか |
| 先が動きすぎ、左を怖がる | XT/XD | 右への抜けとキャリーが悪化しないか |
| XTが好きだが当たりにくい | 同じ重量帯のXD | 手元の間と先の落ち着きが両立するか |
| 60g台を最後まで振れない | XD50や復刻XT50 | 軽くしても当たりと方向を保てるか |
| いまのXTで球がそろう | 今の一本を継続 | 買い替えで解決したい悩みがあるか |
まず今の純正や現用品を打ち、良い球と困る球を残す。候補を持ち替えたあとも普段の力加減で振り、しなりを出すために強く切り返したり、つかまえるために手を返し直したりしていないかを見る。
中古は型番の次に、長さと加工履歴を見る
同じXTに買い替えたのに重く感じるなら、完成長、グリップ重量、先端カット、スリーブ周りの加工を照合する。以前のヘッドとグリップも記録しておくと、組み方の違いを調べやすい。
50Sを探す場合もXM、XD、復刻XT、海外Black TiNiは別の候補。正式型番を確認したうえで、先端や接着部の傷・抜き差し跡を見る。
原試打は、どのヘッドで何を打ったかを残す
| 原資料 | 仕様・ヘッド | 比較の限界 |
|---|---|---|
| マーク金井・XT | XT60 S/R15 460/45.5インチ | XM・XDとはヘッドが異なる |
| マーク金井・XM | XM60 S/グローレF/45.5インチ | XTとの全条件一致試験ではない |
| GDO 2人・XM | XM60 S/J815 9.5度 | 別の打ち手の数値からHSの境界を作らない |
| マーク金井・XD | XD50 S/M4表示9.5度/45.5インチ | XT・XMの60 Sと重量が違う |
| GEW・永井延宏 | XD50 Rと60 S/ヘッド条件は掲載文で未確認 | 重量と硬さの効果を分離しない |
| Diamania・メーカー企画 | XT60 SR・60 S・70 Xなど、ヘッドも異なる | 広告企画。全員が同じ一本を打った比較ではない |
| MEN’S EX・奥嶋/鶴原 | XD50X・60S/M3/2018年4月16日 | 60X/TXは候補。ロフトと完成長は本文で未確認 |
| GOLF報知・鈴木憲夫 | 2015年5月21日、クロカゲ60S・70S・70TX | 国内XT発売期の記事。ヘッドと完成長は本文で未確認 |
| GEW・永井延宏 | XM60S/ヘッド条件は本文で未確認 | 重い仕様の提案を、実打結果に読み替えない |
感触と球筋は各試打者のもの。メーカー説明、メーカー企画、独立した記名試打、編集部の次の試打候補を明示した。異なるヘッドや長さの計測値から飛距離の増減は計算していない。
振り抜けた一球と、力んだ一球を比べる
同じヘッドと完成長で、現用品と候補を交互に打つ。軽く振った球と、しっかり振った球を残し、打点・打ち出す高さ・左右の曲がり幅を比べたい。
XT70Sで重さを感じたほうが間を作れるのか、XD50Xなら軽く振り切れるのか。前半のナイスショットに加えて、終盤も同じリズムで振れて球を揃えられるかを見る。
関連するシャフトを読む
三菱ケミカルのほかのシリーズ
ほかのメーカーも比べる
よくある疑問
XT・XM・XDは発売順に選べばいい?
XTとXMは2015年、XDは2018年。XMは高さとつかまりを加えた別方向で、XDはXT側の更新。新しさだけでは合うモデルは決まらない。
XTは元調子だから柔らかく粘る?
原試打のXT60 Sは手元のしなり幅が小さく、戻りが鋭いという評価。調子だけで、ゆっくり大きく粘る感触とは決められない。
XMは何が違う?
XTより大きく穏やかなしなりと、先の動きによる高さ・つかまりを感じた原試打がある。別の打ち手にはスピンが多く入った例もあり、全員に同じ球筋は保証できない。
XDはXTより柔らかい?
XD50 Sを打った原試打ではXTよりソフトな印象とされたが、XT60 Sと重量が異なる。同じ重量・硬さの現物を比べたい。
TiNiが2層なら全体も硬い?
先端に使う材料の構成と、手元で感じるしなりは同じ指標ではない。2層という説明だけで全体の硬さやタイミングを決めない。
低スピンなら誰でも飛ぶ?
高さとキャリーが足りているかも必要。低く右へ弱い球が続くなら、さらにスピンを減らす方向が合うとは限らない。
同じ60 Sなら同じ重さ?
発売資料ではXT60 SとXM60 Sは63g、XD60 Sは64.5g。いずれもカット前の公表値で、完成クラブの重量は組み方も関係する。
2024年のBEAMS GOLF版は新世代?
XTの復刻として発表された数量限定品。50/60/70のSとX、緑・白・黒の3デザインがあり、色ごとの別弾道シリーズではない。
Silver TiNiやDC TiNiは国内XTやXDと同じ?
同じ名称ではない。海外の当時の仕様表にも別々に掲載され、DC TiNi 60の先端剛性分類はMid。TiNiや2層の共通点だけで同一製品にはできない。
Blackならどの重量も同じ性格?
2016年海外公式表ではBlack TiNi 50 Sの先端はSoft、60 SはMid。色だけで重量帯や世代の違いを消さない。
純正に付いていたクロカゲは全部別物?
メーカーのカスタム選択で装着した市販品と、クラブ向け専用品を区別する。純正という言葉だけで判断せず、正式な型番・年式・仕様表を照合したい。
中古で最初に見るところは?
XT・XM・XD・Silverなどの正式型番と重量・フレックス。そのあと完成長、グリップ、先端加工、傷やスリーブ周りの状態を確認する。
XD50Xは何g?
発売資料では61.5g。XD60Sは64.5gなので差は3.0g。「50」という型番を、そのまま50gちょうどの意味で読まない。
XD50Xと60SRは重さが近い?
未カットで61.5gと63.0g、差は1.5g。近い重さでしなりや戻りを比べる候補になるが、XとSRを同じ硬さに換算はしない。
XD50Rと60Sの振り心地は?
永井プロは50Rで全体のしなり、60Sで小さなたわみと滑らかな戻りを評価。重さも硬さも違う試打で、重量単独の差とはしない。
XMにも50g台はある?
2016年2月13日発売予定の追加資料にXM50のSR53.0g・S55.0g・X58.0gが載る。2015年当初の60・70・80に加わった。
XT60SからSRへ替えるとどれくらい軽くなる?
発売資料はS63.0g、SR62.0gで1.0g差。重さを大きく変えず、しなりを比べる候補になる。
XD50Sと復刻XT50Sは同じ重さ?
XD50Sは58.0g、復刻XT50Sは53.0g。どちらも1168mmの未カット重量で5.0g差がある。
XM60Xは何g?
2015年のメーカー発売資料では66.0g・3.6度。この表では発売資料の値を採用し、違う販売店表の数値を混ぜていない。
XT80にTXはある?
今回確認した2015年国内発売資料のXT80はSとX。XT70にはTX、XD80にはTXが載る。地域や年式の違う仕様を追加する場合は、その公式資料へ戻って照合する。