ゴルフ史

1899年

先頭から勝ったバードン。歯科医のティー特許。

R.フォーガンのドライバーを道具のアイコンに、当時の選手権の勝者と、ゴルフが広がる歩みを振り返る。ハリー・バードンが全英3勝目。米国では、歯科医ジョージ・グラントが球を支えるティーの特許を取った。

この時代のドライバー

R.フォーガンのドライバー。1895年頃と記録されたR.フォーガンのドライバー。木製シャフト時代の実物を写真で振り返る。1890年の館蔵品とは別個体で、この年の新作とは限らない。

R.フォーガンのドライバー。1895年頃と記録されたR.フォーガンのドライバー。木製シャフト時代の実物を写真で振り返る。1890年の館蔵品とは別個体で、この年の新作とは限らない。

選手権を制した主役たち

SEASON LEADERS

確認できる主要選手権の優勝者を掲載。記録のない年間賞金順位や、創設前の大会の勝者は補わない。

  • 英国男子 · オープン選手権

    1899年

    ハリー・バードン

    全英オープン優勝

    この年の選手権優勝者。年間賞金王の記録ではない。

  • 米男子 · オープン選手権

    1899年

    ウィリー・スミス

    全米オープン優勝

    この年の選手権優勝者。年間賞金王の記録ではない。

  • 英国女子 · アマチュア選手権

    1899年

    M・ヘズレット

    全英女子アマチュア優勝

    この年の選手権優勝者。年間賞金王の記録ではない。

  • 米女子 · アマチュア選手権

    1899年

    ルース・アンダーヒル

    全米女子アマチュア優勝

    この年の選手権優勝者。年間賞金王の記録ではない。

この時代は年間賞金王の欄を無理に揃えず、主要選手権の勝者で振り返る。全英アマは1885年、全英女子アマは1893年、全米の3選手権は1895年から。オープンとアマチュア選手権を一つのプロメジャー数へ合算しない。全英は1892年、全米オープンは1898年に36ホールから72ホールへ変わる。

当時の主要選手権を見渡す

MAJOR CHAMPIONS

1899年に起きたこと

WORLD & JAPAN

世界のゴルフ

英国と米国の選手権、女性の競技、道具と大会の変化。

  1. 年間

    全英オープンはハリー・バードン

    ハリー・バードンが全英を制した。本戦72ホールの合計は310打。舞台はロイヤル・セントジョージズ。リンクスの風や地形を相手に、その年の王者が生まれた。

  2. 年間

    全英アマチュアはジョン・ボール

    ジョン・ボールがPrestwickで全英アマチュアを制した。37ホール目まで進んだ決勝。オープンの合計打数とは別に、アマチュアの王者をたどる。

  3. 年間

    全米オープンはウィリー・スミス

    ウィリー・スミスが本戦72ホールを315打で回り優勝。英国とは別に、米国のコースでもオープン選手権の歴史が積み重なっていく。

  4. 年間

    全米アマチュアの頂点はH・M・ハリマン

    H・M・ハリマンが全米アマチュアを制した。プロとアマが同じフィールドで戦う全米オープンとは別の選手権。アマチュアのタイトルも、この時代の主役を知る重要な記録だ。

  5. 年間

    全英女子アマチュアはM・ヘズレット

    M・ヘズレットがCounty Downで優勝。決勝結果は2&1。1893年に始まった女性たちの主要選手権で、後年の女子プロの賞金順位やメジャーとは分けて振り返る。

  6. 年間

    全米女子アマチュアはルース・アンダーヒル

    ルース・アンダーヒルが全米女子アマチュアを制した。1896年からの大会はマッチプレー。全米女子オープンが始まる1946年より前から、女性たちが競う全国選手権は続いていた。

  7. 年間

    ボールを載せるティーにも発明があった

    ジョージ・グラントが木製ティーの特許を得た。特許取得と一般のゴルファーへの普及は別の話。クラブヘッドだけでなく、最初の一打を支える小さな道具にも工夫が積み重なった。

  8. 道具

    道具のアイコンは、R.フォーガンのドライバー

    R.フォーガンのドライバー。1895年頃と記録されたR.フォーガンのドライバー。木製シャフト時代の実物を写真で振り返る。1890年の館蔵品とは別個体で、この年の新作とは限らない。この年の選手全員が同じモデルを使った、という意味ではない。

日本のゴルフ

この年の日本の全国選手権や賞金順位は掲載しない。六甲の最初の4ホールは1901年、神戸ゴルフ倶楽部の開場は1903年。日本の競技が育つ節目は、これから訪れる。

    この年を、もう少し深く

    STORIES OF 1899

    どのラウンドの後も、先頭にいた。

    ロイヤル・セントジョージズで、バードンは76・76・81・77の310打。全英が72ホールになってから初めて、すべてのラウンド終了時に単独首位か首位タイを保って勝った。2位ジャック・ホワイトには5打差だった。

    球を載せる小さな道具にも、発明があった。

    歯科医のジョージ・グラントは12月12日、米国でゴルフティーの特許を取得した。ティーは、最初のショットで球を地面より高く支える道具。彼は試作品を自分で使い、家族や友人にも配った。

    特許の年と、普及した時代は違う。

    グラントは発明を事業にはしなかった。USGAの解説は、木製ティーが一般的になるのは、別の歯科医ウィリアム・ローウェルのレディー・ティーが登場した1920年代初めとしている。