ゴルフ百科事典

ドライバーヘッドのMOIが高いと、なぜミスヒットに強くなる?

ドライバーヘッド

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まず答え

MOIは、ヘッドの「ねじれにくさ」を表す指標です。トウやヒールで芯を外すとヘッドを回そうとする力が生じますが、MOIが高いほど同じ力でも回転しにくく、オフセンターヒット時のや飛距離の低下を抑えやすくなります。

詳しい解説

MOI(慣性モーメント)は、物体が回転しようとする変化にどれだけ抵抗するかを表す量です。ドライバーでトウ側やヒール側を打つと、インパクトの力が重心からずれるため、ヘッドを回転させる力が生じます。

MOIが高いヘッドは、この回転に対する抵抗が大きいため、芯を外した時でもヘッドの回転が小さくなりやすく、回転へ逃げるエネルギーも少なくなります。その結果、オフセンターヒットでのボール初速や飛距離の低下を抑えやすくなります。USGAとR&Aも、ドライバーヘッドのMOIを「ねじれへの抵抗」であり、寛容性を示す指標の一つと説明しています。

総質量と回転軸をそろえ、同じ重りを中心寄り/外周寄りに配した模式図。重りを回転軸から離すと、その軸まわりのMOIが大きくなります。同じ位置へ同じ力が加わる場合、回転速度の変化が小さくなる方向ですが、実際の弾道や寛容性はMOIだけでは決まりません。

現行の用具規則では、ウッド型ヘッドの重心を通る縦軸まわりのMOIに上限があり、5900 g・cm²に100 g・cm²の試験許容差が設定されています。R&Aのロボット試験でも、高MOIのヘッドはオフセンターヒットで回転を抑え、距離ロスを小さくする方向に働くことが確認されています。

ただし、高MOIならどんなミスも真っすぐ飛ぶわけではありません。インパクト時のフェース向きやクラブ軌道、による、ロフトやフェース構造などは別に効きます。高MOIは「芯を外した時の性能低下を小さくしやすい」特性であって、スイング由来の方向ミスまで消す機能ではありません。