ゴルフ史

2022年

赤いフェースと、新しい主役たち。

ステルスのカーボンフェース、第150回全英、LIVゴルフの開幕。日本では新世代が国内メジャーを制し、海外でも勝利を重ねた。道具、選手、大会から2022年を振り返る。

この年を象徴するドライバー

2022年のステルスドライバー。赤いカーボンフェースと黒いヘッド。

60層のカーボンフェース。赤いフェースが目印の、ステルス。

赤いカーボン調の打球面と黒いドライバーヘッドを描いたイメージ画
2022 · 時代を映す一枚新しい素材が、顔になる。

ステルスが登場した年。赤い打球面と黒いヘッドで、カーボンフェースという時代の目印を描く。

AI生成イメージ画。実景・史料の正確な復元や、実在製品の写真ではありません。

この年、頂点に立った選手たち

SEASON LEADERS

世界の主要ツアーと日本の賞金ランキング。各ツアーのシーズン成績で振り返る。

  • 米男子 · PGA TOUR

    2021–22シーズン

    スコッティ・シェフラー

    $14,046,910

    公式賞金ランキング 1位

    マスターズを含むシーズン4勝。年間最優秀選手にも選ばれた。

  • 米女子 · LPGA

    2022シーズン

    リディア・コー

    $4,364,403

    賞金ランキング 1位

    シーズン3勝。最優秀選手賞と年間最少平均ストロークのベア・トロフィーも獲得。

  • 日本男子 · JGTO

    2022シーズン

    比嘉一貴

    ¥181,598,825

    賞金ランキング 1位

    年間4勝を挙げ、初の賞金王。日本ゴルフツアー選手権も制した。

  • 日本女子 · JLPGA

    2022シーズン

    山下美夢有

    ¥235,020,967

    賞金ランキング 1位

    年間5勝。メルセデス・ランキングでも首位に立ち、初の年間女王に。

米男子のFedExCup年間王者はロリー・マキロイ。公式賞金ランキングとは別のタイトルで、ボーナスも上の賞金額には含めない。日本女子の年間女王は、この年からメルセデス・ランキングで決まり、山下美夢有が3,441.28ポイントで首位となった。

メジャーの勝者を、一望する

MAJOR CHAMPIONS

2022年に起きたこと

WORLD & JAPAN

世界のゴルフ

新王者の登場と、新しいツアーの始まり。

  1. 4月

    シェフラー、初のグリーンジャケット

    スコッティ・シェフラーがマスターズでメジャー初優勝。世界ランキング1位となった勢いのまま、春の主役になった。

  2. 5–6月

    逆転の全米プロ、初戴冠の全米オープン

    ジャスティン・トーマスは最終日7打差を逆転して全米プロ2勝目。マシュー・フィッツパトリックは、全米アマを制したザ・カントリークラブで全米オープンも勝った。

  3. 6月

    LIVゴルフが開幕

    ロンドンで初戦が行われ、個人戦とチーム戦を組み合わせた新ツアーが始まる。既存ツアーに加え、選手が戦う舞台にも大きな変化が生まれた。

  4. 7月

    第150回全英はスミスの64打

    セントアンドリュースでキャメロン・スミスがメジャー初優勝。最終日の後半30打で、節目の大会を自分のものにした。

  5. 8月

    ミュアフィールドでブハイが初メジャー

    アシュリー・ブハイがAIG全英女子オープンを制す。チョン・インジとの4ホールのプレーオフを勝ち抜き、LPGA初優勝をメジャーで飾った。

  6. 8月

    マキロイ、3度目のFedExCup

    ロリー・マキロイがツアー選手権を制し、3度目の年間王者に。賞金ランキング首位のシェフラーとは別に、年間タイトルをつかんだ。

  7. 11月

    リディア・コーがシーズンを締める

    リディア・コーがCMEグループ・ツアー選手権で年間3勝目。賞金、最優秀選手、平均ストロークの各部門で頂点に立った。

日本のゴルフ

海外での勝利、新世代の躍進、久しぶりの復活。

  1. 1月

    松山英樹、ソニーオープンで米8勝目

    松山英樹が最終日63打で追いつき、プレーオフをイーグルで決着。前年のマスターズに続き、ハワイでも勝ち切った。

  2. 7月

    古江彩佳、62打で米ツアー初優勝

    古江彩佳がスコットランド女子オープン最終日に62打。通算21アンダーで3打差をつけ、米ツアー参戦初年度に初勝利を挙げた。

  3. 9月

    19歳の川﨑春花が国内メジャーを制す

    川﨑春花が日本女子プロゴルフ選手権でツアー初優勝。19歳133日で大会最年少優勝記録を更新し、10月には2勝目も挙げた。

  4. 9–10月

    蟬川泰果、アマチュアのまま2勝

    蟬川泰果がパナソニックオープンに続き、日本オープンも制覇。日本オープンのアマチュア優勝は、第1回大会以来95年ぶりだった。

  5. 10月

    金田久美子、11年ぶりの2勝目

    金田久美子が樋口久子 三菱電機レディスで優勝。初勝利から11年189日を経て、再びトロフィーを手にした。

  6. 11月

    山下美夢有、初の年間女王

    山下美夢有が伊藤園レディスで優勝して年間女王を確定。最終戦JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップでも勝ち、年間5勝とした。

  7. 年間

    日本男子は比嘉一貴の4勝

    比嘉一貴が日本ゴルフツアー選手権などで年間4勝。1億8千万円を超える賞金を獲得し、初の賞金王と最優秀選手賞を手にした。

この年を、もう少し深く

STORIES OF 2022

クラウンから、フェースにもカーボン。

テーラーメイドは2022年2月、60層カーボンフェースを搭載したステルスシリーズを発売した。同社の公式回顧は、軽いフェースとボディの組合せで効率よくエネルギーを伝える狙いと説明する。

第150回全英を決めた、日曜日の九ホール。

全英はセントアンドリュースで第150回を迎えた。キャメロン・スミスは最終日を4打差で出て64打。キャメロン・ヤングに1打、マキロイに2打差をつけて優勝した。

キャメロン・スミスは10番から五連続バーディー。難しい位置から17番のパーを守り、18番でもバーディーを奪って、後半を30打で終えた。記念の大会を決めたのは、日曜日のこの九ホールだった。

19歳と21歳。日本のメジャーに新しい名前。

9月、日本女子プロゴルフ選手権を制したのは、19歳のルーキー、川﨑春花だった。地元・京都で迎えた最終日、後半を30打で回って逆転し、初優勝を国内メジャーで飾る。その勝利は、大会最年少優勝記録も塗り替えた。

10月の日本オープンでは、21歳のアマチュア、蟬川泰果が優勝した。第1回大会以来、アマチュアの優勝は95年ぶり。9月のパナソニックオープンに続く2勝目を、プロになる前に挙げた。新しい名前が、歴史の長い大会に刻まれた秋だった。