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ギア/シャフト 調査・執筆 公開

ダイヤモンドスピーダー比較

初代と2024年モデル、重量・硬さごとの振り心地と球筋

低トルクと聞くと、硬くて手ごわいシャフトを想像する。ところがダイヤモンドスピーダーには、ねじれにくいのに、切り返しではしなりを感じられるという試打評価がある。しなりをためて、当たり際に速く戻る。その感触が自分の振り方に合うかが気になる一本だ。

初代と2024年モデルは、同じ5Sなら公表重量58.5g。トルクは2.7から2.4へ小さくなったが、新しいほうを扱いやすいと感じた試打者もいる。数字だけでは見えない新旧の違いと、3・4・5、旧6の選び分けを見ていこう。

国内ドライバー用の2世代を比較。仕様はフジクラ公式、振り心地と球筋は掲載者本人の試打を参照しています。GOLF DNAによる実打ではなく、試す順番は編集上の提案です。

しなりを使いたい。でも、当たり際にねじれる感触は減らしたい

初代5Sを打ったマーク金井氏は、切り返しでしなりを感じつつ、狙った球筋への反応が鋭いと評価した。楽に振れば勝手に真っすぐ飛ぶ、という話ではない。自分でつかまえにいく動きも球へ出やすく、振り方が雑になると扱いづらさにつながるとも指摘している。

一方、2024年の5Sをコースで打ったT島氏は、低トルクから想像したシビアさより、タイミングの取りやすさを感じたという。ねじれの数字と、振ったときのしなりの感じ方は、分けて読んだほうがよさそうだ。

2017年の初代と、2024年に更新した2代目

国内ドライバー用の世代と展開。旧モデル表は発売時点の全品という意味ではない
世代・展開時期見分けたい点
初代DIAMOND Speeder2017年に登場公式の過去モデル表には3・4・5・6が掲載
2024年モデル2024年4月に更新まず4・5を展開。5XXを追加
2024年モデルの軽量帯2024年7月に3を追加3R2・3R・3SR。3Sや3Xは設定されていない

名前に新旧を表す数字が大きく入る製品ではない。中古で探すときは、販売年や重量・トルク表まで合わせて確かめたい。「ジュエルラインの3作目」という昔の記事の表現は、ダイヤモンドスピーダー自体の第3世代を意味していない。

新旧とも戻りは速い。違いは、しなりの感じ方まで見たい

公表仕様と、別々の原試打で語られた感触。同条件での世代比較ではない
比較項目初代2024年モデル
5Sのカット前重量/トルク58.5g/2.7度58.5g/2.4度
公表の調子中中
原試打の振り心地手元に少し間ができ、中間が小さくしなって速く戻る手元の支えを感じ、やや先寄りの動きと速い戻りを使う
原試打の球筋適度につかまる。あおればつかまりすぎる場合も5Sではつかまりを残し、吹け上がりを抑えた球が評価された
展開の違い旧6には65.5〜68.5gの仕様がある新5XXは62.5g。旧6の重量をそのまま引き継ぐ仕様ではない

初代の記述は金井氏、2024年モデルの記述は主に吉田朋広氏の原試打による。同じヘッド・同じ打ち手で一斉に計測した比較ではないため、ここから飛距離の勝ち負けは付けていない。

初代|切り返しでは間ができ、当たり際には鋭く反応する

初代DIAMOND Speederの製品写真
初代DIAMOND Speeder。フジクラ公式過去モデル掲載の製品写真。

金井氏のM2・5S試打では、手元がわずかにしなり、続いて中間が小さく曲がる感触が報告されている。大きくたわんだシャフトを長く待つというより、しなりを感じたあとに素早く戻ってくるタイプとして読める。

球筋は、真っすぐ打とうとすればストレートから軽いドロー。一方で、下からあおってつかまえにいくと左へ行きすぎる怖さもあったという。低トルクでも、つかまらないシャフトと決めつけないほうがいい。

自分の動きにすぐ反応する感触が好きなら気になる一本だろう。ただ、疲れたときや力んだときの手の返しまで球に出るなら、良い当たりの強さだけでは選びにくい。

2024年モデル|手元に支えを感じ、先寄りの動きで押していく

2024年DIAMOND SPEEDER WOOD 5Sの製品写真
2024年モデルのDIAMOND SPEEDER WOOD。写真の表示仕様は5S。画像:フジクラ公式。

吉田氏は2024年の5Sで、グリップの下の張りと、やや先寄りが動く感触を挙げた。同じ中調子表示でも、手元から全体が大きく曲がるシャフトを想像すると印象が違うだろう。

初代よりトルクを絞りながら、本人にはむしろ張りがきつすぎず扱いやすかったという。球はつかまりを保ち、スピンを抑えた前へ進む弾道と評価されている。これは本人の原試打での感触と結果で、初代から替える人全員の変化ではない。

PXG BLACK OPSに5Sを入れたT島氏も、コースで高さと振るタイミングの取りやすさを感じている。5Sを試すなら、しっかり感だけでなく、軽く振ったときにも戻る動きを使えるかを確かめたい。

トルク2.4のRとSでも、振り心地は同じにならない

2024年モデルの5は、R・SR・S・X・XXがすべてトルク2.4。だからといって、RまでSと同じ曲がり方をするわけではない。ねじれやすさを示すトルクと、手元・中間・先端の曲げやすさは別の話になる。

5Sが張って感じられるなら、同じトルクの5SRや5Rを試す意味がある。吉田氏も、軟らかい側では切り返しや先の動きを使いやすいと評価した。逆に、ねじれの少なさが気に入ったという理由だけで、曲げの硬さまで上げなくていい。

3番台|軽さを使いながら、先の動きで球をとらえたい

2024年の3R2と3Rは39.5g、3SRは40.5g。どれもトルク5.2で、R2とRは重さも同じだ。軽さを変えずに、切り返しでどれだけしなりがほしいかを比較しやすい。

吉田氏の原試打では、3SRはしなりと反応のバランス、3R・R2は先の動きを使ったつかまりが評価された。ただし、本人の想定より強く振るとスピンが増える傾向もあったという。軽くして上がりやすくなった球が、キャリーまで伸びているかは見ておきたい。

旧3も同じ39.5〜40.5gだが、トルクは5.3。数字の差だけでは、同じヘッドでの高さや左右の変化までは決まらない。旧3が今も振りやすいなら、それを比較の基準に残したい。

4番台|5Sが重い・張るなら、まず比べたい

2024年の4Sは50.0g。5Sの58.5gより8.5g軽く、吉田氏には5Sの反応を残しつつ、少し穏やかな振り心地に感じられたという。5Sを最後まで振り切れない人が、速い戻りを使い続けられるかを比べる入口になる。

4Sでも切り返しが窮屈なら、48.0gの4SRへ。原試打では張りが和らぎ、先の動きで球をとらえやすい側と評価された。4Rと4R2はともに47.0g・トルク3.5なので、重さより曲がり方の好みを見たい。

旧4Sは52.0g、新4Sは50.0g。ただし旧モデルは製品長47インチ、新モデルは46インチのカット前重量だ。この2g差を、そのまま完成クラブの軽量化として数えないようにしたい。

5番台|重さを残して、しなりの助けを調整する

2024年の5Rは56.5g、5SRは57.5g、5Sは58.5g。5Sの重さはちょうどよくても、切り返しでしなりが足りないなら、4へ軽くする前にR・SRを打ってみたい。

原試打では、5SRは5Sより先の動きを感じ、つかまりと高さを取りやすいと評価された。一方、Rまで落とせば誰でも良くなるわけではない。戻りを待ち切れず手で返したり、強く振った球で左への曲がりが増えたりしないかを比べたい。

5X・XX|張りを増やす前に、欲しい重さを確かめる

5Xは60.5g、5XXは62.5g。吉田氏の原試打では、Xは全体がしっかりしつつ速く戻る感触、XXはその反応に重厚な当たりの感触が加わったと評価されている。RからXXまで、同じ軽さのまま硬さだけを選ぶ展開ではない。

XXだからベンタスの何フレックス相当、という換算は避けたい。完成長やヘッドを揃えない振動数の近さだけでは、どこがしなり、どのタイミングで戻るかまでは一致しない。強く振れる人も、いつものテンポでヘッドを戻せるかを確かめたい。

旧6を使っているなら、新5XXを単純な後継にしない

公式の過去モデル表には、初代6SRが65.5g、6Sが67.0g、6Xが68.5gで載っている。対して2024年のドライバー用は3・4・5で、最も重い5XXでも62.5gになる。

旧6Sから新5XXでは、カット前の公表値で4.5gの差があり、製品長も違う。硬いほうを選んだから同じ重さの振り応えになる、とは限らない。今の重さがタイミングを作っているなら、完成重量をどう残すかまでフィッターと相談したい。

新旧26仕様の重量・トルクを並べる

国内公式のカット前仕様。初代14仕様と2024年モデル12仕様
重量番号/硬さ初代の重量2024年の重量初代のトルク2024年のトルク
3/R239.5g39.5g5.3度5.2度
3/R39.5g39.5g5.3度5.2度
3/SR40.5g40.5g5.3度5.2度
4/R249.0g47.0g3.8度3.5度
4/R49.5g47.0g3.8度3.5度
4/SR50.5g48.0g3.8度3.5度
4/S52.0g50.0g3.8度3.5度
5/R55.0g56.5g2.7度2.4度
5/SR57.0g57.5g2.7度2.4度
5/S58.5g58.5g2.7度2.4度
5/X59.5g60.5g2.7度2.4度
5/XX設定なし62.5g—2.4度
6/SR65.5g設定なし2.3度—
6/S67.0g設定なし2.3度—
6/X68.5g設定なし2.3度—

全品中調子、Tip径8.50mm。初代は製品長47インチ、2024年モデルは46インチ。旧モデルの表はメーカーが現在保存している過去モデル情報であり、2017年の発売日に全仕様が揃っていたという表ではない。

47インチから46インチへ。中古は残りの長さも見る

初代の製品長47インチは、完成ドライバーを47インチにするという指定ではない。ヘッドやスリーブに合わせて加工する前の長さだ。金井氏の初代5Sも、完成45.5インチで試打されている。

中古シャフトは切られた長さ、先端の加工、装着スリーブまで確認したい。同じ初代5Sを買ったつもりでも、完成長が変われば、重さの感じ方や振るタイミングまで変わりうる。型番だけで昔の一本を再現しようとしないほうがいい。

低スピンと高さは、両方残るかを見る

初代5Sの原試打は適度につかまり、2024年の5Sでもつかまりを残した球が評価されている。低トルクを、左へ行かない設計の言い換えにはしない。インパクト前に手で強く返す人は、その動きまで球に出ないかを見たい。

また、吉田氏の5S試打での低スピン寄りの評価と、T島氏のコースでの高さの評価は、同じ条件で測った数値ではない。弾道の低さやスピン量を新旧一列に順位付けする材料にはならない。

球が前へ出ても早く落ちるなら、ロフトや硬さ、打点も含めて比較したい。反対に高さが出ても吹けて止まるなら、良い当たりだけでなく、力を入れたときの球も残しておく。

プラチナ・デイトナとは、価格よりしなり方を比べる

JEWEL LINEで比較する入口。公式の調子・設計による整理で、同条件の試打順位ではない
モデル公式で確認する特徴比べたい場面
2024 DIAMOND SPEEDER中調子・5S58.5g/2.4度しなりを使いながら、ねじれの少ない反応が合うか
PLATINUM SPEEDER先調子・5S58.5g/3.3度同じ公表重量で、先が弾く感触を比べたい
DAYTONA SPEEDER/LS(過去モデル)先中調子。LSと通常品で重量展開が違う中古を含め、正式名と硬さを確かめて比較
DAYTONA SPEEDER X(過去モデル)中元調子・S60.5g/2.8度手元から滑らかにしなる側も試したい

プラチナは先調子の弾き、デイトナXは手元からの滑らかなしなりをメーカーが打ち出している。どれが上位かより、自分が切り返しで待てる動きか、当たり際の戻りを使えるかで比べたい。

2025年の原試打にある当時のラインナップと、現在の一覧も分けておく。確認時点でデイトナ系は公式の過去モデル欄にあり、現行JEWEL LINEにはJADE SPEEDERも載る。ただし確認したJADEはFW用なので、ドライバー用ダイヤモンドの直接の交換候補としては並べていない。

WOOD・FW・HB・IRONの取り違えを避ける

2024年モデルにはドライバー用WOOD、FW、HB、IRONがある。たとえばWOODの5Sは58.5g・トルク2.4だが、FWの5Sは61.0g・2.5。5Sの文字だけでは同じシャフトを指さない。

M46XとM40Xを重ねる説明も、メーカーはWOOD用、つまりドライバー・FWに限っている。HBやIRONまで同じ素材構成と読み替えないようにしたい。中古やスリーブ付き品は、用途と世代の両方を確かめておく。

今の一本から、残したい感触を選ぶ

現在の純正・カスタムを基準に、次に試すものを絞る
今の状態比べる候補球で確かめること
初代5Sが好きで、2024年モデルも気になる同じ5Sを同じヘッドで比較戻るタイミングと左右の変化。新旧の飛距離を先に決めない
5Sの重さは良いが、切り返しで張りすぎる2024年の5SR・5R軽く振っても高さとキャリーが出るか
5Sでは後半に振り切れない4Sと4SR重さを減らして打点・左右が散らばらないか
今の軽量シャフトでヘッドの動きが落ち着かない3R2・3R・3SRねじれの感触が合うか、強く振ってスピンが増えすぎないか
旧6の重さが気に入っている旧6と新5系の完成重量を確認軽くなることで振り急がないか。XXの文字だけで決めない

今の純正で高さも左右も揃うなら、それを手放す前に比較したい。高い素材や小さなトルク値は、今の一本より合うことの証明にはならない。

試打者・ヘッド・長さが違う結果は分けて読む

本文で使った原試打と、確認できた条件
原試打確認できた条件使った内容
金井氏の2017年ブログ初代5S/初代M2/45.5インチ。コースとスタジオで試打タイミングと球筋への反応。飛距離増を全員の効果にしない
金井氏の2017年GDO試打初代5S/M2・表示9.5度/45.5インチ小さなしなりと速い戻り、つかまり。同じ人の別掲載として扱う
吉田氏の2025年試打2024年モデルの3・4・5、複数フレックス。本文ではヘッド・完成長を確定できず重量・硬さごとの感触と球筋。振動数で他ブランドへ換算しない
T島氏の2024年コース試打2024年5S/PXG BLACK OPS/小淵沢CC扱いやすさと高さ。前半のB3MAX+VENTUS5Rとはヘッドも違う

新旧を同じヘッドで一斉に計測した記事ではない。本文の比較候補は、こうした設計と原試打を踏まえた提案になる。

しなり戻りが気持ちいい一球の、その次も見る

同じヘッド、ロフト設定、なるべく同じ完成長で、今の一本と候補を交互に打つ。切り返しで間ができるか、途中から手でヘッドを追い越させたくならないか。速い戻りに自分のテンポが乗る感触を確かめたい。

軽く振った球と、少し力んだ球を両方残す。最初の数球がよくても、疲れて返しが強くなったとたん左へ曲がるなら、その球も選ぶ材料だ。反対に、力を抜いてもキャリーと打点が揃うなら、その扱いやすさは大事にしたい。

よくある疑問

初代と2024年モデルの違いは?

5Sは公表重量58.5gのまま、トルクが2.7から2.4へ変わる。2024年は5XXを加え、ドライバー用の展開は3・4・5。原試打の感触と公式の新旧26仕様を本文で整理した。

低トルクだから硬くて難しい?

ねじれと曲げの硬さは別。2024年の5Rから5XXは同じトルク2.4でも、しなりの感触まで同じにはならない。

初代より2024年モデルが飛ぶ?

本稿は同一ヘッド・同一打ち手の新旧計測ではない。しなりや戻りが合うか、現在の一本と比べて判断したい。

2024年の3は全部30g台?

3R2と3Rは39.5g、3SRは40.5g。カット前の公表値なので、番号だけで実重量を決めない。

2024年モデルに3Sや4Xはある?

確認した国内現行表では3はR2・R・SR、4はR2・R・SR・S。XとXXは5に設定されている。

4Sと5Sは何グラム違う?

2024年は4S50.0g、5S58.5gで、カット前の差は8.5g。完成クラブの差は長さや組み方も含めて確認したい。

新5XXは旧6Sの代わりになる?

新5XXは62.5g、旧6Sは67.0gで、製品長も違う。硬さの表示だけで同じ重さ・振り心地と扱わない。

製品長47インチと46インチは完成長?

加工前の長さ。初代は47インチ、2024年モデルは46インチで、完成クラブの長さとは区別する。

左へのミスを消せる?

低トルクでもつかまる試打評価がある。手で強く返した球まで含めて、左への曲がりが減るかを確かめたい。

プラチナやデイトナより上位?

価格順で合う順番は決まらない。プラチナの先調子、デイトナXの中元調子など、しなり方の好みを比べたい。

ドライバーとFWの5Sは同じ?

別仕様。2024年のWOOD5Sは58.5g・2.4度、FW5Sは61.0g・2.5度。用途の表記まで確認する。

M46XはHBやアイアンにも入っている?

メーカーのM46X・M40Xの説明はWOOD用に限定されている。HB・IRONへ同じ説明を広げない。

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