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ギア/シャフト 調査・執筆 公開

スピーダーNX全6色を比較

重量・硬さで変わる振り心地と球筋、BLUEからWHITEまで

同じNXでも、50Sから60Sへ替えると、ただ重くなるだけでは済まない。VIOLETの比較試打では、60Sのほうが切り返しで間を取りやすく、50Sほどの鋭い動きを感じなかった。WHITEには60Sで力んでしまい、50Sへ落として初めて球を上げやすくなった例もある。

BLUE、GREEN、BLACK、VIOLET、GOLD、WHITE。色を選んだら、次は40から70の重量帯と、R2からXまでの硬さを比べる。軽さを保って張りを増やすか、重さを足して切り返しの間を作るか。実際に打った人の感触と球筋をたどりながら、次の候補を探していこう。

国内向け市販ウッド用NXの6モデルを対象に、2026年10月30日に重量・硬さの比較を追記。公式仕様、メーカー公開試打、第三者の原試打を参照し、GOLF DNAが試打候補を提案する。引用した感触や球筋は各試打者のもので、GOLF DNAによる実測ではない。

NXは6色。BLUE系、GREEN系、先中の3組から選ぶ

BLUEの切り返しが好きならVIOLET、GREENの当たり際の支えは好きだが手元が硬いならGOLD。使っている色から比べる相手を決めると、6色を一度に打つより違いをつかみやすい。BLACKとWHITEは、球を上げる助けを求める人が比べたい先中調子の2本だ。

国内向け市販ウッド用NXの発売順と比較の入口
発売年モデルメーカー表記の調子最初に比べたい相手
2021SPEEDER NX/通称BLUE中VIOLET。初代の感触を残して何が変わったか
2022GREEN中GOLD。切り返しの硬さとしなりのつながり
2023BLACK先中WHITE。先側の動きと戻るタイミング
2024VIOLET中BLUE。ねじれの支えと重量差
2025GOLD中GREEN。手元のしなりやすさと走り方
2026WHITE先中BLACK。中間から先の戻りと球の上がり方

BLUE→VIOLET、GREEN→GOLDはメーカーが設計のつながりを説明している。初代BLUEの正式名称は「SPEEDER NX」。この記事では色を区別するためBLUEと呼ぶ。

切り返しの間と、当たり際の走りを比べる

トップから下ろし始めるときに重さを感じて待てるか。手を下ろしたあとでヘッドが追いつくか。この2か所に注目すると、「しっかりしているのに走る」という試打コメントも、自分の振り方と照らし合わせやすい。

メーカーの設計と公開試打から整理した、打ち比べるときの注目点
モデル振ったときに確かめたい感触球で確かめたいこと
BLUE中間から先が動くが、先だけが急に跳ねる感じになるかつかまりと高さを出しながら、戻るタイミングを合わせられるか
GREEN切り返しで一呼吸置けて、下ろしてから押せるか左に巻き込まず、狙った高さのまま前へ運べるか
BLACK先側の助けがありつつ、当たり際に頼りなくならないか右に残る球や低い打ち出しが改善するか
VIOLETBLUE系の動きに、当たり際の支えを感じるかつかまえて打った球の打点と左右幅が揃うか
GOLD手元からしなりがつながり、ヘッドを待ちやすいか前へ走る動きが飛距離になるか、左へのミスになるか
WHITE中間から先が素早く戻り、振り抜きに間に合うか高さが増してもスピンが増えすぎず、左右が収まるか

表は6本の性能順位ではなく、試打で見たい動きの一覧だ。次の各節では、確認できた重量・硬さまで絞って感触と球筋を紹介する。

BLUE|中間から先が動く。切り返しの間も残る

初代SPEEDER NXの青いロゴと黒いシャフト本体
初代SPEEDER NX(通称BLUE)。フジクラ公式の過去モデル掲載写真。重量・硬さの表示は写っていない。

初代BLUEは、中間から先の動きでヘッドを連れてくる感触が持ち味だ。メーカー公開の試打でマーク金井氏が挙げたのは、手元と中間のしっかり感、それに切り返しのしなり。先だけが急に跳ねるスピーダーを想像していた人には、この間の取り方が比較の入口になる。

GDOで50Sを打った筒康博氏は、走りと粘りの両方を感じている。使用したのはSIM2 MAXの10.5度、練習場ボール。自分でタメを強く作るより、戻るタイミングに合わせて振ったときの感触を確かめたい。

BLUEの40S・50S|軽くしても、しなりを感じやすいとは限らない

2022年3月のGDO試打で、西川みさと氏は40Sを「全体にしっかりしている」と評価した。SIM2 MAXの10.5度で、重量は50.0g。40という名前から、先が大きく動いて球を拾ってくれる感触を期待すると、思ったより張りを感じる場合がある。

BLUEの原試打と、次に比べるスペック
スペック確認された感触・球筋/比較の狙い
40S・50.0g西川氏は一部だけが動く感触を得にくく、しっかり感が強いと評価。硬さを落とす選択を提案している。
50S・54.5g筒氏は走りと粘りの両方を評価。40Sとは打ち手が違うため、重量差による変化と断定しない。
40SR・48.5g ↔ 50R・51.5g編集部の試打提案。40Sでしなりがわからない人が、軽さを保つか、重さを少し足すかを比べる。
50X・56.0g ↔ 60S・63.5g編集部の試打提案。50Sの重さは合うが戻りが大きく感じるなら50X、重さでテンポを作りたいなら60Sも試す。

40Sから50Rなら1.5g増える一方、40SRなら1.5g減る。どちらが振りやすいかで、その先の選び方も変わる。球をつかまえようと強く返さなくても右に残らなくなるか、左への大きなミスが増えないかを見たい。

GREEN|中間でためて、そこから押せるか

芝の上に置かれたSPEEDER NX GREENの製品写真
SPEEDER NX GREEN。フジクラ公式の製品写真。

GREENは手元と先端に支えを持たせ、中間のしなりを使う設計だ。GDOで50Sを打った筒氏は、しなりを保って下ろせて、インパクトで走らせやすいと評価。左へ巻き込む怖さが少なく、球はやや右側にまとまったという。

この試打はステルス2の10.5度、練習場ボールで行われた。BLUEの50S記事とはヘッドも試打場所も違うので、飛距離やスピンの数字は横並びにしない。GREENなら、下ろし始めを急がずに待って、当たり際に押せるかを比べる。

GREENの40S・50S・60S|軽快さと重さの安心感は別々に試す

GDO「三者三様」の原試打。重量違いを別の人が打っている
スペック/打ち手振り心地球筋・試打条件
40S・52.5g/西川みさと氏軽快には振れるが、しなりは控えめに感じた。40SRや50Rも候補とする本人の提案がある。ステルス2・10.5度、練習場ボール。40SRと50Rの試打結果は掲載されていない。
50S・57.5g/筒康博氏下ろしている間もしなりを保ち、インパクトで走らせやすい。同じくステルス2・10.5度。左へ巻き込む感じが少なく、やや右側にまとまった。
60S・66.5g/万振りマン氏持ったときから重さを感じ、切り返しの動きを繰り返しやすいと評価。ステルス2プラス・10.5度、46インチ。主に中弾道の強い球で、引っかけも1球あった。

60Sの試打クラブは46インチで、ヘッドも他の2人のステルス2とは異なる。万振りマン氏が重く感じた理由を、66.5gというシャフト重量だけに求めるのは無理がある。同氏はヘッド重量や長さの調整も提案していた。店では完成クラブの長さと総重量まで記録して比べたい。

GREENの40Sが硬くて右に残るなら、40SRの51.0gと50Rの54.5gが次の候補になる。重さを足して切り返しの間を作れるか、軽いままでしなりを増やすほうが合うか。これは西川氏の候補提案をもとにした試し方で、両方の球筋が比較計測されたわけではない。

BLACK|先側の動きで、つかまりと高さを助ける

SPEEDER NX BLACK 70-Sの公式製品画像
SPEEDER NX BLACK。公式掲載画像の表示スペックは70-S。

NX BLACKの公式表記は先中調子。先側の動きを使って球をつかまえ、打ち出しを助けるモデルだ。メーカー公開の石井良介氏の試打でも、先端側は動くが当たり際に不安が少なく、球を上げやすいという感触が語られている。

まさ氏の60S試打では、先だけが大きく走る感触は強くなく、素直に振るとドローが出る一方、フェードも打てたという。使用ヘッドはコブラAEROJET LS。「黒だから低く抑える」と考えるより、右に残る球や低い打ち出しを助けてほしいときに比べる1本だ。

BLACKの50・60・70|硬さを上げる前に、戻るタイミングを見る

BLACK 60Sは65.5g。50Sは56.5gなので、重量を1つ落とすと9g軽くなる。60Sで後半に振り遅れるなら50S、重さは合うが当たり際の動きが大きいなら60Xも試したい。ただし、Xにしても先中調子というモデルの狙いは残る。左を消すためだけに硬くすると、今度は右へ残る場合がある。

BLACKで重量と硬さを変える試打案。60S以外はここでの比較実測なし
比較する2本確かめる感触見たい球
50R・53.5g ↔ 50SR・55.0g軽さを保って、切り返しから先側の動きを感じ取れるか。手で返す動作を減らしても高さとつかまりが足りるか。
50S・56.5g ↔ 60SR・64.0g軽いSの張りと、重いSRのしなりを打ち分ける。打点が揃うか。重くして右へ残る球が増えないか。
60S・65.5g ↔ 60X・67.0g同じ重量帯で、当たり際の戻りが自分に合うか。左の端が狭くなるか。キャリーや高さを失いすぎないか。
70S・75.0g ↔ 70X・76.5g重さでテンポを作る人が、普段の力で最後まで振れるか。終盤に右ミスや打点のずれが増えないか。

40Rから70Xまで揃うが、今回採用した独立試打で球筋を確認できたのは60Sだ。ほかのスペックは上の順で比べる候補とし、未確認のものを「必ず高弾道」「左に行かない」と表には埋めていない。

VIOLET|BLUEの動きをベースに、張りと当たり際の支えを加える

SPEEDER NX VIOLET 60-Sの公式製品画像
SPEEDER NX VIOLET。公式掲載画像の表示スペックは60-S。

VIOLETは初代BLUEの曲げ剛性配分をベースにしている。DHXというバイアス層の構造を採用し、手元と先端のねじり剛性を初代より10%高めた、というのがメーカーの説明だ。10%はねじりに対する値で、全長の曲げ硬さを一律に10%上げた数字ではない。

重さも変わっている。60SはBLUEの63.5gに対しVIOLETは67.0g。同じヘッドに挿して張りや重厚さを感じても、その3.5gを含めて評価したい。ここからは吉田朋広氏が、テーラーメイドのステルス2、45.5インチに揃えて打った原試打を手がかりにする。

VIOLETの50R・SR・S・X|まず50SRを挟んでみる

吉田朋広氏は2024年12月17日公開の比較で、50SRが50g台の基準になりそうだと評価した。50Sは手元の張りが強く、中間から先が素早く動いてドローを打ちやすい。一方、50SRでは切り返しとヘッド位置を感じやすかったという。

吉田氏の同一ヘッド・45.5インチの比較。重量は公式のカット前値
50の硬さ重量振り心地と球筋の報告
R54.5g力を入れずに振り抜きやすく、つかまりと前へ運ぶ感触があった。
SR56.0g切り返しやヘッド位置を感じやすく、インパクトでヘッドが先に行きすぎないと評価。
S57.5g手元の張りと素早い戻りを感じ、前へ強く飛ぶドローを打ちやすかった。
X59.0g42〜43m/sの本人にも扱え、先側のつかまりを感じた。HSだけで除外しない比較例。

50Sが硬いと感じたら、50SRで切り返しの感触が変わるかを先に比べる。Xを打てたという吉田氏の結果も、「42m/sなら50X」という推奨表にはできない。普段の力で振ったときの打点と左右の端まで見て選ぶ。

VIOLETの40R2・R・SR・S|40Sは53g。軽量のイメージを変える

VIOLETの40Sは53.0gあり、初代BLUEの50SRと同じ公表重量だ。2024年12月24日の吉田氏の試打でも、40Sには軽量モデルらしい頼りなさより、張りと鋭い戻りを感じている。

VIOLET 40の原試打。吉田氏による前後編の続き
硬さ重量原試打での感触・球
R248.0g軽さと柔らかさに加え、鋭く戻る感触があり、打ち出しとつかまりも得られた。
R49.5g中間よりやや先の動きが感じられ、ヘッドが間に合った。スピンも少なめという評価。
SR51.0gSより中間のしなりが増え、戻りは速い。50SRとは5g差以上に振り心地が違ったという。
S53.0g強く切り返しても手元がもたつかず、速く振り抜けた。低スピン寄りの感触。

40Sから40SRなら2g軽く、同時にしなりの感触も変わる。40SRの重さが合う人が、さらに軽さを求めるなら40R、つかまりと高さも借りたいなら40R2まで試す余地がある。50SRから単純に5g引いたシャフトとして40SRを選ぶより、別の試打候補として持ち替えたい。

VIOLETの60SR・60S|重いほうで間が取れる例

同じ吉田氏の比較では、60Sは50Sより重いぶん動きが穏やかに感じられ、切り返しの間を取りやすかった。50g台の鋭いスピード感より、ヘッドを感じながら下ろしたい人が比べる理由になる。

同条件で打ったVIOLET 60SRと60S
スペック切り返しから戻りまで球筋の報告
60SR・65.5g60Sより中間から先の動きを感じた。60Sよりやや高く、つかまりすぎる感触は少ない。
60S・67.0g50Sより間を取りやすく、手元調子を使う人にも馴染みそうと評価。厚く当たり、吹け上がりを感じずに押せた。

60Xは68.5g、70Sは77.5g、70Xは79.0g。この3本の直接比較結果は今回の原試打にはない。60Sの重さが合う人が張りを増やすなら60X、重量でテンポを作りたい人が70を試す、という順番で考えたい。

GOLD|GREENより手元がしなりやすい。走りを待てるか

SPEEDER NX GOLD 50-Sの公式製品画像
SPEEDER NX GOLD。公式掲載画像の表示スペックは50-S。

GOLDはGREENをベースに手元の曲げ剛性を下げ、しなりをつなげた中調子だ。メーカー公開の試打で鶴原弘高氏は、GREENのような手元の張りを感じつつ、わずかなしなりがあって切り返しやすいと評価している。

GREENの60Sは66.5g、GOLDの60Sは62.0g。4.5g軽くなり、手元も動きやすくなる。GREENの重さでテンポが合っていた人は、持ち替えた瞬間の軽快さと、実際に当たるまでの間を別々に確かめたい。

まさ氏はGOLD 60SをミズノST-Z230の9.5度で試し、走る動きの強さと合わせにくさ、左へのミスを挙げた。メーカー公開試打の好評価と、この結果は両方残しておく。走りが飛距離になるか、強い返しと重なって左へ出るかは、打ち手によって変わる。

GOLDの50SR・50S・60X|同じ人でも、振る強さを変えている

みんなのゴルフダイジェストは2025年8月21日、松本一誠プロがGOLDの50SR・50S・60Xを打つ記事を公開した。Qi35 MAXの10.5度、Pro V1x、トラックマンを使い、各8球から上下の値を省いた6球平均を採用している。

松本氏の原試打。スペックごとに本人の力感が違う
スペック試し方報告された感触・球
50SR・52.0gGREEN 50SRと同じ力感で比較。クラブ全体でしなる一体感を評価し、本人が特に振りやすいとしたスペック。
50S・53.5gSR時より力を増し、HS45m/s前後で試打。SRより重厚に感じ、タイミングを取りやすいと評価した。
60X・63.5gさらに出力を上げて試打。手強さはあるが、全体で戻って球を押し、打ち出しも上がった。

この試打を「60Xは50SRより何ヤード飛ぶ」という選び方には使わない。50Sが硬く感じる人は50SR、普段SRなら50Rも試すという松本氏の提案のほうが、店で比べやすい。

GOLDの40R2と40Rはどちらも44.0g、50Rは50.5g。軽量側でも硬さを選べる。R2とRの重量が同じだからといって、同じしなり方や球筋になるとは考えず、いつもの力でヘッド位置を感じられるほうを残す。

WHITE|先中の走りで球を持ち上げる。硬さで印象が変わる

SPEEDER NX WHITE 50-Sの公式製品画像
SPEEDER NX WHITE。公式掲載画像の表示スペックは50-S。

2026年9月3日発売のWHITEは、中間から先の戻りで球を上げたい先中調子だ。メーカー公開の石井氏の試打では、手元の支えと先側の走りがありながら、硬い部分から動く部分へのつながりも滑らかという感触が語られた。

WHITEは先中調子に合わせてDHXの積層角度を見直している。メーカー動画のDHXなし特別仕様との対決は、市販BLACKとの比較ではない。BLACKとWHITEを比べるなら実際の市販品を用意したい。60Sの公表重量も65.5gと62.0gで3.5g違う。

WHITEの50S・50X・60・70|軽く硬いほう、柔らかいほうの両方に答えがある

2026年7月18日のALBA Netによる発表試打会レポートには、4人が重量・硬さを替えて打った感想がある。HS45〜47m/sの編集Sは60S・50S・60Xが合わず、50Xで強いフェードを打ちやすくなった。一方、HS46〜48m/sの別の記者は60Sや50Xで力み、50Sで間を取ると走りと高さを得たという。

ALBA Netの原試打。数値順位ではなく、合うスペックが分かれた例
打ち手と比較感触・球の変化
編集S/60S・50S・60X→50X手元のしっかり感が苦手だったが、50Xで強いフェードが出た。Qi4DからLSへも変更している。
営業K/50SR・60SRHS39〜41m/s。軽快に振れ、想像したドローよりフェードが出たという。
HS46〜48m/sの記者/60S・50X→50S硬さに反応して打ち急いでいたが、50Sをゆっくり振ると先が走って球を持ち上げた。
記者U/60X・70S・70XHS48〜50m/s。70Xでもスピンは多めで、高いフェードになった。

WHITEの50Xは56.0g、60Sは62.0g。6g軽いXが合う人も、54.5gの50Sで初めて力を抜ける人もいる。50Sで左右が散ったら、50Xと60SRの両方を試して、張りを足すほうが良いか、重さを足すほうが良いかを確かめたい。

発表試打会の感想であり、全スペックを同一条件で測った比較ではない。ヘッドの変更も含むので、50Xが60Sより低スピン、70Xなら低い球、といった法則にはしない。

色を替えるなら、この3組から打ち比べる

BLUEとVIOLET|同じ感触の延長で試したい組み合わせ
比較点BLUEVIOLET
設計のつながり比較の基準になる初代初代の曲げ剛性配分をベースにDHXを採用
60Sの公表重量63.5g67.0g
試す理由BLUEの走りと間が好き動きを残したまま当たり際の支えを比べたい
注意する違いいまの長さと重量感を記録する硬さだけでなく3.5gの重量増も含めて評価する
GREENとGOLD|手元のしなりと、切り返しの間
比較点GREENGOLD
設計のつながり手元と先端の支えを使うGREENをベースに手元の曲げ剛性を下げる
60Sの公表重量66.5g62.0g
試す理由切り返しで待ってから押したいGREENの手元が硬く、下ろしにくい
注意する違い重さでテンポを作れているか軽くなって急がないか、走りが左ミスにならないか
BLACKとWHITE|先中調子の中で、戻り方を選ぶ
比較点BLACKWHITE
共通する入口先側の動きでつかまりと高さを助ける先中調子で、中間から先の戻りを使う
構造VTCによるねじり剛性の配分VTCに加えて、積層角度を見直したDHX
60Sの公表重量65.5g62.0g
注意する違い現状の高さ、右残り、左ミスを記録高く打ち出せても左右幅が広がれば保留

BLUEの60SからVIOLETの60Sへ替えると3.5g増え、GREENからGOLDでは4.5g減る。最初は同じ重量帯・硬さで比べ、戻るタイミングに違いが出たら重量や硬さを1つずつ動かす。気に入っている旧モデルは、最後まで比較の基準として残したい。

6色の50S・60S|同じ表示でも5g違う

公式公表値|46インチ・カット前のシャフト単体
モデル50S重量50Sトルク60S重量60Sトルク
BLUE54.5g4.6°63.5g3.7°
GREEN57.5g4.9°66.5g3.8°
BLACK56.5g4.9°65.5g3.8°
VIOLET57.5g4.5°67.0g3.6°
GOLD53.5g4.6°62.0g3.5°
WHITE54.5g4.7°62.0g3.7°

60Sは62.0〜67.0g。40SではGOLDが47.0g、VIOLETが53.0gで6g離れる。持ち替えた途端に速く振れたり、重くて当てにいったりするなら、色の性格に加えて実重量も確かめる。

表はすべて46インチ、カット前のシャフト単体の公表重量。組み上がりの総重量やバランスは、長さ、スリーブ、グリップ、カット量によって変わる。トルクはねじれやすさの指標であり、数字が小さい順に低スピンや左ミスの少なさを並べる表にはできない。

40〜70、R2〜Xの全仕様|カット前重量をまとめて確認

40にはR2/R/SR/S、50にはR/SR/S/X、60にはSR/S/X、70にはS/Xがある。6色とも構成は同じでも、重量の振り分けは違う。試打クラブや中古品の候補を探すときに、表示だけで同じ重さだと思わないための一覧を載せる。

BLUE|公式の全フレックスとカット前重量
モデル重量帯硬さ別の重量
40R2 45.5g / R 47.0g / SR 48.5g / S 50.0g
50R 51.5g / SR 53.0g / S 54.5g / X 56.0g
60SR 62.0g / S 63.5g / X 65.0g
70S 73.0g / X 74.5g
GREEN|公式の全フレックスとカット前重量
モデル重量帯硬さ別の重量
40R2 48.0g / R 49.5g / SR 51.0g / S 52.5g
50R 54.5g / SR 56.0g / S 57.5g / X 59.0g
60SR 65.0g / S 66.5g / X 68.0g
70S 76.0g / X 77.5g
BLACK|公式の全フレックスとカット前重量
モデル重量帯硬さ別の重量
40R2 46.5g / R 48.0g / SR 49.5g / S 51.0g
50R 53.5g / SR 55.0g / S 56.5g / X 58.0g
60SR 64.0g / S 65.5g / X 67.0g
70S 75.0g / X 76.5g
VIOLET|公式の全フレックスとカット前重量
モデル重量帯硬さ別の重量
40R2 48.0g / R 49.5g / SR 51.0g / S 53.0g
50R 54.5g / SR 56.0g / S 57.5g / X 59.0g
60SR 65.5g / S 67.0g / X 68.5g
70S 77.5g / X 79.0g
GOLD|公式の全フレックスとカット前重量
モデル重量帯硬さ別の重量
40R2 44.0g / R 44.0g / SR 45.5g / S 47.0g
50R 50.5g / SR 52.0g / S 53.5g / X 55.0g
60SR 60.5g / S 62.0g / X 63.5g
70S 72.0g / X 73.5g
WHITE|公式の全フレックスとカット前重量
モデル重量帯硬さ別の重量
40R2 46.0g / R 46.0g / SR 47.5g / S 49.0g
50R 51.5g / SR 53.0g / S 54.5g / X 56.0g
60SR 60.5g / S 62.0g / X 63.5g
70S 72.5g / X 74.0g

たとえばVIOLET 40Sの53.0gとGOLD 50Sの53.5gは、重量帯の名前が違っても0.5g差。逆に同じVIOLETの50Sと60Sでは9.5g離れる。色・重量帯・硬さの3つを同時に変えず、重さが近い2本から比べると感触の違いを追いやすい。

50Xと60S、40Sと50R|どちらを試すか

硬さは合うのに重くて振り切れない。それなら重量帯を下げてXを試す余地がある。反対に、軽いSで打ち急ぐなら、1つ重いSRやSでヘッドを感じられるかを試す。VIOLETで50Sより60Sの切り返しが穏やかに感じられた例や、WHITEで50Xが合った例は、この両方向を試す理由になる。

編集部が提案する比較順。効果を保証する処方ではなく、同じヘッドでの確認用
いまの困り方次に比べる2本確かめたい変化
40Sでも硬く、球が右に残る同色の40SRと50R軽くしてしなりを感じるか、重さを少し足すほうが間を取りやすいか。
50Sの重さは好きだが、当たり際の動きが大きい同色の50Sと50X同じ重量帯で戻りが合うか。高さとキャリーを保てるか。
50Sだと急いでしまい、打点が散る同色の50Sと60SR重さを足して、手元だけ先に進む感触が減るか。
60Sを最後まで振り切れない同色の50Xと60SR軽さと張り、重さとしなりのどちらでまとまるか。
70Sで右へ残るのに、左が怖くてXも考えているまず同色の60Sと70S硬さを足す前に、重量を下げて打点と戻りが揃うか。

Xなら左へ行かない、Rならスライスが治る、という選び方では候補を取り違えやすい。力を増したときの1球より、普段の振り方で打点と出球が揃うかを見る。

WHITE 60Sの実測例|高く打ち出しても、左右幅は残る

まさ氏のWHITE 60S試打には、高さとスピン、曲がりと着弾位置を一緒に読める10球データがある。Ai SMOKEトリプルダイヤモンドの9度、Pro V1x RCT、トラックマン4という条件だ。

WHITE 60S・1人の10球試打。6モデルの比較データではない
項目報告された値読み方
平均ヘッドスピード45.7m/sこの人とクラブでの試打条件
平均打ち出し角16.3°高めに打ち出している
平均バックスピン2,243rpm高い打ち出しでもスピン過多とは限らない
平均の曲がり幅右0.2yd平均だけならほぼ真っすぐ
着弾の左右左17yd〜右21yd両端の幅は38yd。毎球が真っすぐではない

高い打ち出しと2,243rpmは、この人とクラブでは両立した。平均の曲がりは右0.2ydでも、着弾の両端は左17〜右21yd。平均が真っすぐに近いことと、毎球が狭い範囲へ落ちることは違う。候補を絞ったら、一番飛んだ球と同じくらい、コースで困る左右の端も残しておきたい。

いまのNXから、試打の2本を選ぶ

最初に打つ候補。診断や結果の保証ではなく、試打の順番
いまの感触・球最初に比べる候補当日に見るところ
BLUEは合うが、当たり際をもう少し揃えたいBLUEとVIOLET振り切れる重量か。芯を外した球まで左右幅を確認
GREENの手元が硬く、ヘッドが遅れるGREENとGOLD切り返しが楽になるか。左へ走りすぎないか
GREENで待てている。左が怖いまず現在のGREENを基準に残す最新色へ替える理由が本当にあるか
先端が動かず、球が低く右へ残るBLACKとWHITE打点を揃えて、高さとつかまりが増すか
WHITEやGOLDで左への大きな球が出るいまのモデルとGREEN戻りを待ちやすいか。右のミスとの入れ替えにならないか
NXを打ったことがなく、好みも不明手持ちの純正と、試打できるBLUE系またはGREEN同じヘッドで、純正より良くなる点があるか

色を変える前に、同じモデルで重さや硬さが合っていないだけかも確かめたい。GREEN 40Sの切り返しが硬いなら40SR・50R、VIOLET 50Sの張りが強いなら50SR、WHITE 60Sで力むなら50Sと50X、と候補を挟む。

右に曲がる球でも、フェースが開いているのか、ヒールに当たっているのかで見直す箇所は変わる。シャフト交換前の打点を撮っておくと、交換後に何が変わったかを追いやすい。

純正NX、FW・HB、ほかのスピーダーを探すとき

「SPEEDER NX for ○○」のようなクラブメーカー向け専用設計品や、PINGのNX GREYは、それぞれのクラブメーカーの仕様表で確認する。塗装が近いものでも、市販BLUEやBLACKと同じ重量・しなり方だと考えず、正式なモデル名から特定したい。

純正で打点も高さも揃うなら、それを基準に試す。今のクラブより高さが出る、後半も振り切れる、左の大きなミスが減るなど、替える理由が見つかったカスタムを残す。

現行の公式ラインアップにはSPEEDER NX FW/HBもある。この記事のウッド用6色と仕様は別に確認したい。EVOLUTION、AIR SPEEDER、SLK、BOOSTを探している人も、それぞれの製品名で仕様を調べる。

試打は交互に。悪い球まで残して選ぶ

手持ち1本と候補2本を用意し、ヘッド、ロフト設定、長さ、ボールをできるだけ揃える。数球ずつ交互に打つと、候補に慣れるために打ち方まで変えてしまう影響を減らしやすい。

  • 切り返したとき、重さを感じて下ろせるか。手元だけが先に進まないか。
  • インパクト直前、ヘッドが遅れるのか、自分より先に戻るのか。
  • 打点、打ち出し方向、最高到達点、スピン量を一緒に残す。
  • 一番飛んだ球だけでなく、左右の端と、コースで使えない球の数を残す。
  • 最後に普段の力で振る。強く振ったときだけ合うものを選ばない。

最後に元のシャフトへ戻す。NXを替えたあとで何が楽になったか、逆にどんなミスが増えたかがわかれば、その日の試打には収穫がある。気持ちよく振れた1球だけでなく、ラウンド後半まで同じ振り方を続けられそうな重さと硬さを選びたい。

よくある疑問

BLUEと初代SPEEDER NXは同じ?

BLUEは2021年発売の初代SPEEDER NXを指す通称。正式な製品名にはBLUEが付かない。

NX BLACKはベンタスBLACKのように低く抑えるシャフト?

NX BLACKの公式表記は先中調子。公開試打では先側の動きによるつかまりと打ち出しの助けが報告されている。

VIOLETはBLUEを硬くしただけ?

BLUEの曲げ剛性配分をベースにDHXを採用し、手元・先端のねじり剛性を変更したモデル。60SはBLUEより3.5g重い。

GOLDはGREENより軽い?

60SではGREENが66.5g、GOLDが62.0gで4.5g軽い。手元のしなり方も変わるので、軽さと戻るタイミングの両方を比べたい。

WHITEならドローになる?

メーカー公開試打にはハイドローの評価がある一方、ALBAの原試打ではフェードが合った人もいる。重量・硬さとヘッドの組み合わせで確かめたい。

同じ60Sなら重さは揃う?

公式のカット前重量はGOLDとWHITEが62.0g、VIOLETが67.0g。6色の60Sには最大5gの差がある。

トルクが小さいほど左へ行かない?

トルクの数値だけで左ミスの少なさは決められない。曲がる場所、戻るタイミング、本人のフェースの返し方も確認する。

50Sと60Sはヘッドスピードで決めればいい?

重さを感じて切り返せるか、最後まで振れるか、打点と左右が揃うかも見る。VIOLETの比較試打では50Sより60Sで間を取りやすかった例がある。

VIOLETの50Sが硬いなら、何を試す?

まず同じ50のSRが候補。吉田朋広氏の原試打では、50SRで切り返しやヘッド位置を感じやすかったと報告されている。

VIOLETの40Sは40g台?

カット前の公式重量は53.0g。40R2は48.0g、40Rは49.5g、40SRは51.0gで、40というモデル名と実重量は一致しない。

40Sが硬いのに50Rを試す意味は?

硬さを緩めながら重さを少し足して、切り返しの間を取りやすくなるかを比べるため。軽さを保ちたいなら40SRも一緒に試す。

50Xと60Sなら、どちらが難しい?

軽さと張りが合う人も、重さでテンポが整う人もいる。WHITEの50Xが合った原試打もあり、一律の難易度順には並べられない。

GOLDの40R2と40Rは同じ重さ?

公式値はどちらも44.0g。フレックスとButt径は異なる。同重量でも同じ感触・球筋とは決めずに比べる。

70Xならスピンを減らせる?

WHITEの公開試打には70Xでもスピンが多めの高いフェードになった例がある。重さやX表示だけで低スピンを保証できない。

メーカー純正のNXも、この6色と同じ?

for表記などの専用設計品はクラブメーカーの仕様表で確認する。市販カスタムと比べるときも、今の純正を基準に残す。

FW用・HB用にもこの比較は使える?

現行のSPEEDER NX FW/HBは別仕様。使用番手や長さも変わるので、ウッド用6色の試打結果をそのまま移さず確認する。

NXで一番飛ぶ色はどれ?

今回の資料では6色の飛距離順位は付けられない。同じヘッドで平均飛距離、打点、左右の端を比べて選びたい。

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