スピーダー エボリューション歴代比較
初代からVIIまで、重量・硬さで変わる振り心地と球筋
エボVの569Sは振りやすいのに、球が高くなりすぎる。661Sに持ち替えると、振る動きが落ち着いて強い球になった。万振りマンの打ち比べに残る感想だ。同じエボVでも、重量を変えると弾きの使いやすさが変わる。
初代からVIIまで、世代の違いに加えて、474・569・661・757、VIとVIIの351も見ていく。SをSRに替えるか、569Xと661Sを比べるか。原試打で確認できる感触と球筋を、使ったスペックと一緒にまとめた。
対象はドライバーに使う国内市販ウッド用の初代〜VII。公式仕様95通りと実物写真7点を収録。記名の原試打、メーカー企画の感想、編集部の試打候補を明記し、試打されていない仕様の弾道は補っていません。純正専用品・専用FW・Motore・NXは対象外。
新しい番号ほど硬い、つかまる、というシリーズではない
世代を替える前に、今のエボの重さとフレックスを見直したい。Vの661Sが重いなら569Sへ軽くする方法があるし、IVの661Sがしなりにくいなら661SRを比べる方法がある。どちらも「楽に振りたい」から始まるが、手に残る重さと切り返しの感触は違う。
まずは今の一本で、振り切る前に重さが負担になるのか、振れるのにシャフトの戻りを待ちにくいのかを確かめる。世代ごとの特徴と、同じ世代の中で選べる重量・硬さを順に見ていこう。
2014年の青エボから、2020年のVIIまで
| 年 | モデル | 比較の入口 |
|---|---|---|
| 2014 | 初代・青エボ | 当たり際の鋭い弾きとつかまり |
| 2015 | II・エボ2 | 初代の走りに、先の落ち着きを加える |
| 2016 | III・エボ3 | 穏やかな動きから、力強く戻す |
| 2017 | IV・エボ4 | しなり量を抑え、自分のタイミングで当てる |
| 2018 | V・エボ5 | 初代を基に、しなり戻りを合わせやすくする |
| 2019 | VI・エボ6 | IVを基に、先を落ち着かせて当たり際に弾く |
| 2020 | VII・エボ7 | Vを基に、走りと押せる感触を組み合わせる |
その前年、2013年に出たMotore Speederは、ここでいう初代エボとは別モデル。「スピーダー661」とだけ書かれた中古品は、EVOLUTIONのロゴと世代の数字まで写真で確かめたい。2021年からのSPEEDER NXも、エボ8という名前の続編ではない。
7世代の振り心地と球筋を並べる
| モデル | 感じたい動き | 球筋で比べたいところ |
|---|---|---|
| 初代 | 当たり際に先が速く戻る感触 | 手で返しすぎず、つかまった球を打てるか |
| II | 初代より先の動きを抑えた加速 | 左のミスを減らしつつ、球が弱くならないか |
| III | 切り返しの穏やかさと、全体の戻り | 高い球を、打ち急がずに打てるか |
| IV | 小さくしなり、ヘッドがついてくる | 打ち出す方向と曲げ方を、自分で揃えられるか |
| V | 中間から先が、間を空けずに戻る | 高めにつかまるか。戻りと手の返しが重ならないか |
| VI | 手元で少し待ち、当たり際に弾く | 動きすぎずに振れ、打ち分けもできるか |
| VII | 早めにしなりを感じ、先を走らせる | 戻りを待てるか。合わせにいって右へ逃がさないか |
表の右側は試打で確かめたい球筋。先の戻りでフェースを合わせやすくなる人もいれば、その動きに手の返しが重なって左へ曲がる人もいる。重量や硬さを変えるときも、打ち出す方向と曲がり幅を一緒に残しておきたい。
奇数の弾き、偶数の落ち着き。重量と硬さも合わせて読む
初代・III・V・VIIは先中調子、II・IV・VIは中調子というのが国内公式の分類。Vは初代、VIはIVを基に開発されており、奇数と偶数には設計の流れがある。
ただ、IIの661Sを打ったマーク金井氏は全体のしっかり感を評価し、VIのメーカー試打で勝又優美プロは当たり際の弾きを評価した。番号だけでは手元の硬さや先の動きまでは揃わない。同じ世代でも、次に挙げる重量・フレックスで感触が変わっている。
初代|青エボの魅力は、当たり際の鋭い弾き

青エボの初代は、先が戻るときの鋭い弾きが特徴。中間のしっかり感を保ちながら、自分がしならせた分を当たり際の加速に使う感触が評されている。
マーク金井氏は初代グローレに661Sを46.5インチで組み、手元に小さなしなり、中間に支え、先端に速い戻りを感じた。球はつかまえやすく、強く振っても吹き上がりにくかったという。
初代の569SR・661S・757S|重くすると弾きはどう変わったか
2014年10月6日のGDO試打では、ミーやんが569SRでしなりを感じやすく、タイミングを取りやすいと評価。ツルさんは661Sの弾きを強く感じ、757Sでは動きが穏やかになったと述べている。
| 仕様 | 公表重量 | 原試打での感触 |
|---|---|---|
| 569SR | 57.5g | ミーやん:しなりを感じて合わせやすく、左へ行きにくかった |
| 661S | 66.0g | ツルさん:弾きが強く、コースでは動きが大きく感じられた |
| 757S | 77.5g | ツルさん:661Sより穏やかで安定感が出た |
| 661X | 67.5g | ツルさんが757Sとともに挙げた選択候補。仕様別の弾道結果は未掲載 |
661Sの弾きを残しつつ抑えたいなら、まず661Xを並べ、757Sの重さでも振り切れるかを比べる。こちらは編集部の試打候補。757Sは661Sより未カットで11.5g重いため、感触が穏やかでも体への負担まで小さくなるとは限らない。
II|初代の走りは好き。でも先の動きを少し落ち着かせたい

IIは初代より先端の動きを落ち着かせた中調子。オレンジの外観と、手元側に金属を組み込むMCTが目印になる。
グローレF表示10度、661S、45.5インチで打ったマーク金井氏は、先のしなりが小さく、打点を揃えやすいと評価。つかまりを感じながらも、左へのミスが出にくかったと述べている。
IIの661Sは69g。SRも軽量化の幅は小さい
IIの661Sは公表69.0g、661SRは67.5g、661Xは70.5g。後年のVI・VIIの661Sから持ち替えると、同じ661Sでも重量の差がある。重さが合っているならSR、重さが負担なら569という順で候補を並べたい。
2015年10月8日のGDO試打は、661SにModart MA01DS・10度を組み合わせた。ツルさんは初代より切り返しのしなりを感じやすいと評価し、ミーやんは思ったほどつかまらなかったと述べている。掲載の弾道には高さと多めのスピンもあり、IIの661Sを低い球専用とは扱えない。
- 661Sの重さを残してしなりを比べる:661SR(67.5g)。当たり際まで戻りを待てるかを見る。
- 軽く振り切る候補:569S(59.5g)や569SR(58.5g)。高さとつかまりまで失わずに打てるかを見る。
- 474を試す場合:Sは52.5g、RとR2はともに49.5g。同重量でもフレックスは別設定。上記の試打からR/R2の球筋は決めない。
III|速く弾くだけでなく、切り返しから気持ちよく振り抜けるか

IIIは切り返しでしなりを感じやすく、そこから中間〜先端が弾き戻るモデル。初代の鋭さを求めながら、トップで間も欲しいときに比べたい。
M2表示9.5度、569S、45.5インチで打ったマーク金井氏は、IIよりしなりを感じ、戻りは穏やかだったと述べている。ヘッドが上向きに動き、高い球を打ちやすかったという。
IIIの569Sと661S|軽さで弾きを使うか、動きを抑えるか
2016年9月26日のGDO試打は、グローレF2・9.5度で569Sと661Sを比較している。ツルさんは569の軽さを使って速く振れると評価。ミーやんはしなりとつかまりを感じた一方、自分の振り方で球がばらつくこともあった。
| 仕様 | 公表重量 | 比べたい点 |
|---|---|---|
| 569SR/S/X | 57.0/59.0/61.0g | 軽さを残し、しなりを感じる量と弾くタイミングを合わせる |
| 661SR/S/X | 65.0/66.5/68.0g | 重さを使って振る動きを落ち着かせられるか |
| 757S/X | 75.5/77.0g | 重さで振り遅れず、必要な高さを出せるか |
原試打のツルさんも、動きを抑えたいときは硬さか重量を上げる案を挙げている。569Sで高くつかまる球は打てるが左右が散るなら、569Xと661Sを比べると選ぶ理由がはっきりする。どちらが合うかは、同じヘッドで打点と曲がり幅を見て決めたい。
IV|先の走りを追いかけず、自分のタイミングで当てたい

IVは手元から先までしなり量を抑え、体の動きにヘッドをついてこさせやすいモデル。先の戻りを待つより、自分のタイミングで振りたい人が比べやすい。
M2表示9.5度、569Sを打ったマーク金井氏は、切り返しで中間が少し動き、その先は大きく遅れないと評価。ストレート・ドロー・フェードを打ち分けやすかったという。 極端にインサイドから入れると左へ出る点も、本人は挙げている。
IVの661S・569X・661SR|軽く硬くするだけでは揃わない
野村タケオ氏は2017年8月24日、IVの3仕様を打ち比べた。661Sでは中間のゆったりしたしなりと、中高弾道の軽いドロー。569Xでは張りを感じたが、軽さで手が浮いて軌道が安定しなかったという。
| 仕様 | 公表重量 | 本人が感じた違い |
|---|---|---|
| 661S | 67.5g | 中間のしなりで合わせやすく、当たり際に押せる感触 |
| 569X | 60.5g | 張りが強く、661Sほどゆったりしない。軽さで本人の軌道が乱れた |
| 661SR | 65.5g | Sより軟らかい。戻りを待つとつかまり、手が先行するとヘッドが遅れた |
661Sから661SRなら重量差は2.0g。569Xへは7.0g軽くなる。重さが合っている人まで一律に軽くするより、まず同じ661でしなりを試す方法がある。
V|青エボの弾きを、切り返しからつなげて使う

Vは初代を基にした弾きの系統。IVより中間から先の動きを使い、高さとつかまりを出す方向のモデルだ。
M3 460表示9.5度、569Sを打ったマーク金井氏は、初代より切り返し後の戻りをつかみやすいと評価。球は高めで、ストレートから軽いドローを打ちやすかったという。 力を入れて切り返すより、振り切ったほうが動きが揃ったとも述べている。
Vの569Sと661S|高く上がる弾きを、強い球へつなげられるか
2018年9月22日、万振りマンはM4・10.5度で569Sと661Sを比較。569Sは振りやすい一方、本人には余分な高さやスピンが出る感触があり、661Sでは振る動きが落ち着いて強い弾道になったと述べている。
| 仕様 | 公表重量 | 本人の感触と球筋 |
|---|---|---|
| 569S | 59.5g | 振りやすいが、振れてしまう分だけ高さ・スピンが多くなる感触 |
| 661S | 66.0g | スイングが落ち着き、強い球に変わったという評価 |
569Sと661Sの重量差は未カットで6.5g。569Sの重さが合っているなら569X(61.0g)、661Sの重さは合うがしなりを感じにくいなら661SR(64.0g)も比較候補になる。硬さを上げて高さを消すことだけを目標にせず、キャリーと打点を一緒に見たい。
VI|切り返しは小さく、当たり際には弾きもある

VIはIVを基にした中調子。Vの弾きを強めた続編として買うと、切り返しから当たり際までの感触が変わる。
M3 460表示9.5度、569Sを打ったマーク金井氏は、手元がわずかにしなり、中間は支えられ、先の動きは控えめと評価。本人はストレート、軽いフェード、ドローを打ち分けやすかったという。
メーカーの試打企画では、勝又優美プロがIVと比べ、ダウンスイング途中から当たり際に弾きを感じたと述べている。こちらはメーカー企画の感想で、掲載本文から本人の細かな重量・フレックスは確定できない。
VIの569R・569S・661S|Rでも硬く感じた人がいる
2019年11月9日のGDO試打はM6・9度、同じ施設の2ピースレンジ球を使用。ただし西川みさとプロは569R、筒康博氏は569S、万振りマンは661Sで、打ち手もスペックも違う。
| 打ち手・仕様 | 公表重量 | 感触・出た結果 |
|---|---|---|
| 西川みさと・569R | 53.0g | Rでも想像より硬く、先の走りが少ない。自分でつかまえる必要を感じた |
| 筒康博・569S | 56.0g | しなり・走り・粘りのバランスを評価。先端が当たり負けしにくい感触 |
| 万振りマン・661S | 65.5g | 返る位置を合わせきれず、球が散った |
569Rで先が戻ってこない感触があるなら、Rという文字だけを見てさらに軟らかい一本へ進むより、まず世代の動きが合うかを比べたい。VやVIIの戻りも候補になる。一方、VIの軽さを試したい人には、351・474という別の重量帯もある。
VII|走りを残して、当たり際を押せる感触へ

VIIはVを基に更新された2020年モデル。先の動きを使う流れを残しながら、大型ヘッドで当たり負けしにくい先端の支えも持たせている。
メーカー企画で試した野仲茂プロは、切り返しはIIIのように穏やかで、その後はVのように弾くと評価。GDOの筒康博氏も、先だけが急に戻るより、早い段階でしなりを感じて間を作りやすいと述べている。
VIIの474・569・661|569Xでも661SRより7.5g軽い
VIIの569Sは55.5g、661Sは66.0gで、未カットの差が10.5gある。初代〜Vの569Sと661Sの差より広い。VIIで重量帯を替えるときは、「50g台から60g台へ」の言葉だけで選ばず、完成クラブの重さも確かめたい。
| 重量帯 | 硬さと公表重量 | 感触と球筋で確かめる点 |
|---|---|---|
| 474 | R2 46.0/R 47.5/SR 49.0/S 50.5g | 先の戻りで合わせやすいか。軽さで手を急いで返さないか |
| 569 | R 52.5/SR 54.0/S 55.5/X 57.0g | 50g台の重さを保って、トップの間と戻りを合わせる |
| 661 | SR 64.5/S 66.0/X 67.5g | 振り切れる重さの中で、先の動きを使えるか |
| 757 | S 74.5/X 76.0g | 重さで軌道が揃うか。高さとキャリーを残せるか |
569Xは57.0g、661SRは64.5gで7.5g差。同じVIIでも、軽く硬くする候補と、重く軟らかくする候補になる。どちらがしなりを感じやすいかを、XとSRの序列だけでは決められない。次の原試打も、474Sを硬く感じた人と474SRで間を作れた人の違いを示している。
同じVIIを「よく走る」「走りは控えめ」と評した理由
| 打ち手・仕様 | 感じた動き | 本人に出た球・合い方 |
|---|---|---|
| 西川みさと・474 S | 手元が硬く、先の戻りを強く感じた | 合わせようとして力み、右へ逃がす球もあった |
| 筒康博・474 SR | 早めにしなりを感じ、間を作りやすい | 先の動きが暴れず、操作しやすいと評価 |
| 万振りマン・661 S | 普段のドラコン用より走り感は控えめ | つかまって左右は揃ったが、高さとスピンは多く感じた |
3人ともSIM MAXの10.5度だが、474S・474SR・661Sを別々の人が打っている。西川プロは木更津、筒氏と万振りマンは市川のレンジ球。SとSRの差だけで感想が変わった比較にはしない。
西川プロは当時、手元調子に慣れていたことも説明している。先が走るVIIで、戻りを嫌がって右へ逃がす球が出た例だ。つかまる設計でも、打ち手が合わせ直すと狙った球になるとは限らない。
VとVII、IVとVI。世代を替えるならこの差を見る
| 組み合わせ | 残したいもの | 変化を確かめるところ |
|---|---|---|
| 初代 → V | 当たり際の弾きとつかまり | 切り返しから戻りをつかみやすくなるか |
| III → V | 高い球と振り抜きやすさ | 穏やかなしなりより、弾く速さが欲しいか |
| III/V → VII | 先の戻りを使う打ち方 | 早めのしなりと、当たり際の支えが合うか |
| IV → VI | 小さな動きと操作性 | 手元のしなり、最後の弾きをどれくらい感じるか |
| V → VI | 同じSpeederの名前 | 系統が違うので、先の戻りを減らしても球をつかまえられるか |
| II → IV/VI | 先が動きすぎない安心感 | 重さと切り返しの間まで合うか |
世代を替える場合も、最初は今の重さと硬さに近い一本を比べたい。VとVIでは同じ569Sでもカット前の重量と製品長が違う。完成長、グリップ、スリーブまで揃えてから、切り返しと当たり際の違いを確かめる。
同じ569 S・661 Sでも、重さと製品長が違う
| 世代 | 製品長 | 569 S重量 | 569 Sトルク | 661 S重量 | 661 Sトルク | 公式の調子 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 初代 | 47.0in | 59.0g | 4.4° | 66.0g | 3.7° | 先中 |
| II | 47.0in | 59.5g | 4.2° | 69.0g | 3.8° | 中 |
| III | 47.0in | 59.0g | 4.5° | 66.5g | 3.8° | 先中 |
| IV | 47.0in | 59.0g | 4.6° | 67.5g | 3.7° | 中 |
| V | 47.0in | 59.5g | 4.5° | 66.0g | 3.7° | 先中 |
| VI | 46.0in | 56.0g | 4.9° | 65.5g | 3.9° | 中 |
| VII | 46.0in | 55.5g | 4.8° | 66.0g | 3.4° | 先中 |
569・661は重量帯の型番。IIの661Sは69.0g、IVは67.5g、VIは65.5gで、名前が同じでも重量は揃わない。
さらに初代〜Vの製品長は47インチ、VI・VIIは46インチ。上の値は未カット時の重量なので、同じ完成長で組んだクラブの重量差として引き算しない。スリーブ付き中古品はカット後の長さと重さも確かめたい。
351・474のR2/R/SR/S|軽さとしなりは一緒に決めない
351があるのはVI・VII。R2は38.0g、Rは39.5g、SRは41.0gで、SとXはない。474は初代だけR2・R・SRの3設定で、II〜VIIにはSもある。古いモデルを探すときは、用意されていた硬さから照合したい。
| 候補 | 未カット重量 | 確かめること |
|---|---|---|
| VI 351R/474R | 39.5g/47.0g | 軽く振り切れるかと、ヘッドの位置を感じられるか |
| VII 351SR/474SR | 41.0g/49.0g | 同じSRでも重さが8g違う。切り返しで打ち急がないか |
| VII 474S/569R | 50.5g/52.5g | 重量差を小さくして、しなりと戻りを比べる候補 |
| 初代474R2/R | 46.5g/46.5g | 公表重量・トルクは同じ。R2とRの球筋が同じとは決めない |
メーカーのVII企画では、普段50g台を使うもちけん氏が40g台を合わせやすいと評価している。フレックスは掲載本文から確認できないため、474Rや474Sの結果には置き換えない。一方、GDOの西川プロは474Sの先の戻りに合わせにくさを感じた。軽量帯でも、打つ人によって戻りの速さの受け止め方が違う。
757のS/X|70g台でも、世代で重量差は大きい
| 世代 | Sの重量 | Xの重量 | 公表トルク |
|---|---|---|---|
| 初代 | 77.5g | 79.5g | 3.3° |
| II | 77.0g | 78.5g | 3.2° |
| III | 75.5g | 77.0g | 3.0° |
| IV | 77.0g | 79.0g | 3.1° |
| V | 75.5g | 77.5g | 3.0° |
| VI | 73.0g | 74.5g | 3.4° |
| VII | 74.5g | 76.0g | 2.9° |
初代のツルさんのように、重くしたほうが強い弾きを穏やかに使える例はある。一方、VIの757Sは73.0gで、初代の77.5gとは製品長も違う。「757ならいつも通り」と思って持ち替えると、重さも戻りの感触も変わる。
757はSからXへ変えると1.5〜2.0g増える。重いシャフトでも振り切れるかを先に確認し、そのうえで硬さを比べたい。試打では終盤まで高さと打点を保てるかも見る。757Xなら自動的に低スピンになる、といった全世代共通の弾道は付けていない。
初代〜VIIの国内95仕様|重量とトルクの一覧
全95仕様を国内公式アーカイブから掲載。各欄は重量g/トルク度で、ダッシュは設定なし。製品長はシャフト単体の未カット長。完成クラブの長さや重量ではない。
| 型番 | R2 | R | SR | S | X |
|---|---|---|---|---|---|
| 474 | 46.5g/5.5° | 46.5g/5.5° | 47.5g/5.5° | — | — |
| 569 | — | 55.5g/4.4° | 57.5g/4.4° | 59.0g/4.4° | — |
| 661 | — | — | 64.0g/3.7° | 66.0g/3.7° | 67.5g/3.7° |
| 757 | — | — | — | 77.5g/3.3° | 79.5g/3.3° |
| 型番 | R2 | R | SR | S | X |
|---|---|---|---|---|---|
| 474 | 49.5g/5.1° | 49.5g/5.1° | 51.0g/5.1° | 52.5g/5.1° | — |
| 569 | — | 56.5g/4.2° | 58.5g/4.2° | 59.5g/4.2° | 61.0g/4.2° |
| 661 | — | — | 67.5g/3.8° | 69.0g/3.8° | 70.5g/3.8° |
| 757 | — | — | — | 77.0g/3.2° | 78.5g/3.2° |
| 型番 | R2 | R | SR | S | X |
|---|---|---|---|---|---|
| 474 | 46.5g/4.9° | 48.0g/4.9° | 49.5g/4.9° | 51.0g/4.9° | — |
| 569 | — | 56.0g/4.5° | 57.0g/4.5° | 59.0g/4.5° | 61.0g/4.5° |
| 661 | — | — | 65.0g/3.8° | 66.5g/3.8° | 68.0g/3.8° |
| 757 | — | — | — | 75.5g/3.0° | 77.0g/3.0° |
| 型番 | R2 | R | SR | S | X |
|---|---|---|---|---|---|
| 474 | 45.5g/5.3° | 47.0g/5.2° | 48.5g/5.2° | 50.0g/5.2° | — |
| 569 | — | 56.0g/4.6° | 57.5g/4.6° | 59.0g/4.6° | 60.5g/4.6° |
| 661 | — | — | 65.5g/3.7° | 67.5g/3.7° | 69.5g/3.7° |
| 757 | — | — | — | 77.0g/3.1° | 79.0g/3.1° |
| 型番 | R2 | R | SR | S | X |
|---|---|---|---|---|---|
| 474 | 48.5g/4.7° | 50.0g/4.7° | 51.5g/4.7° | 53.0g/4.7° | — |
| 569 | — | 56.5g/4.5° | 58.0g/4.5° | 59.5g/4.5° | 61.0g/4.5° |
| 661 | — | — | 64.0g/3.7° | 66.0g/3.7° | 68.0g/3.7° |
| 757 | — | — | — | 75.5g/3.0° | 77.5g/3.0° |
| 型番 | R2 | R | SR | S | X |
|---|---|---|---|---|---|
| 351 | 38.0g/7.9° | 39.5g/7.9° | 41.0g/7.9° | — | — |
| 474 | 45.5g/5.2° | 47.0g/5.2° | 48.5g/5.2° | 50.0g/5.2° | — |
| 569 | — | 53.0g/4.9° | 54.5g/4.9° | 56.0g/4.9° | 57.5g/4.9° |
| 661 | — | — | 64.0g/3.9° | 65.5g/3.9° | 67.0g/3.9° |
| 757 | — | — | — | 73.0g/3.4° | 74.5g/3.4° |
| 型番 | R2 | R | SR | S | X |
|---|---|---|---|---|---|
| 351 | 38.0g/6.6° | 39.5g/6.6° | 41.0g/6.6° | — | — |
| 474 | 46.0g/5.1° | 47.5g/5.1° | 49.0g/5.1° | 50.5g/5.1° | — |
| 569 | — | 52.5g/4.8° | 54.0g/4.8° | 55.5g/4.8° | 57.0g/4.8° |
| 661 | — | — | 64.5g/3.4° | 66.0g/3.4° | 67.5g/3.4° |
| 757 | — | — | — | 74.5g/2.9° | 76.0g/2.9° |
同じ重量帯で硬さを替えるか、軽くして硬くするか
IVの661Sからなら、661SRは重量を大きく変えずに、しなりを感じる候補になる。569Xは軽さと硬さを同時に変える候補だ。野村タケオ氏の試打でも、569Xは張りを感じた一方、軽さで手が浮いて安定しなかった。
| 今の困り方 | 次に並べる候補 | 確かめる球と感触 |
|---|---|---|
| IV 661Sを振れるが、しなりを感じにくい | IV 661SR(65.5g) | 戻りを待てるか。手だけ先に出して右へ残さないか |
| IV 661Sが重く、振り切れない | IV 569S(59.0g)/569X(60.5g) | 軽く振れるか。切り返しで手が浮かないか |
| V 569Sで球が上がりすぎる | V 661S(66.0g)/569X(61.0g) | 必要な高さとキャリーを残し、打点とスピンが揃うか |
| VII 569Sの重さは合うが、しなりが足りない | VII 569SR(54.0g) | ヘッドの重みと戻りを感じながら振り切れるか |
| VII 661Sが重い | VII 569S(55.5g)と現用品 | 軽さで打点が改善するか。飛びすぎる球や左のミスが増えないか |
569Xと661Sのどちらが硬く感じるかは、数字の並びでは決まらない。試す順番は、重さが負担なら重量帯、重さが合っているなら同じ帯のフレックスから。長さやヘッドまで一度に替えず、どこで力まず振れるようになったかを確かめる。
純正EVOLUTION、専用FW、Motoreは別に確認する
純正クラブにもSpeeder EVOLUTIONの名前を使うシャフトがある。EVOLUTION for ○○、TMなどのメーカー向け仕様は、今回の474・569・661・757とは型番を照合する。中古で「エボ5のS」とだけ書かれていたら、ロゴ全体と採用クラブの年式を確認したい。
専用FWの表示がある製品も、製品長や重量の異なる別モデル。ドライバー用の661とFW60を、同じ60g台として振り心地まで読み替えない。
NXへ替えるなら、「エボの次だから」で選ばない
NXへ進むなら、今のエボで好んでいる感触を残せるかを比べたい。Vの先が戻る速さと、IVの小さなしなりでは、次の一本に求めるものが変わる。
同じ青系の外観や60g台Sでも、切り返しの間は揃わない。まず今のエボと同じヘッドで打ち、戻りを待てるか、高さと左右の幅がどう変わるかを確かめる。
中古は世代・長さ・先端加工を確認する
公式ではVIを2022年12月末、VIIを2023年12月末で生産終了と案内している。当時の試打記事にある「最新」は発売時の表現。現在の在庫や中古の出品状況は、その都度確かめたい。
現物はスリーブ周りや先端の傷、抜き差しの跡、先端カットの有無を見る。先端を詰めて組まれた一本は、同じ世代・フレックスでも以前のクラブと感触が変わる。
買い直すときは以前の完成長、ヘッド、グリップをメモしておくと照合しやすい。同じ型番を買ったのに重く感じたときも、まず組み方の違いを調べられる。
最初は今の純正。それから、助けてほしい動きを決める
| 今の悩み | 比較したいモデル・方向 | 一緒に見ること |
|---|---|---|
| 右へ弱い球が残る | III・V・VIIのしなり戻り | 先を戻すために手まで急いでいないか |
| 先が動きすぎ、左が怖い | II・IV・VIの落ち着き | つかまりとキャリーまで失わないか |
| 切り返しで急いでしまう | III・VIIの間、またはVIの手元のしなり | 自分が待ちやすい場所はどこか |
| 青エボの弾きが好き | 初代とV | 戻りを感じ始める時刻が合うか |
| 球筋を自分で打ち分けたい | IV・VI | ドローだけでなく、狙った方向へ打ち出せるか |
試打では今の純正や現用品も打ち、普段のミスを一緒に残す。新しい候補で振り切りやすくなったか、打ち急いだ球でも高さと左右の幅が保てたかを比べたい。気持ちよく振れた一球と、続けて打ったときの揃い方の両方を見る。
原試打の条件。距離の数字で7本を順位付けしない
| モデル | 組み合わせ | 比較するときの注意 |
|---|---|---|
| 初代 | 661 S/初代グローレ、表示9.5度をリアル10.5度へ/46.5インチ | 後年の45インチ台と飛距離を直接比べない |
| II | 661 S/グローレF表示10度/45.5インチ | 初代とはヘッドも長さも違う |
| III | 569 S/M2表示9.5度/45.5インチ | 661の原試打として扱わない |
| IV | 569 S/M2表示9.5度 | IIIと別時期の原試打。全条件一致の比較ではない |
| V・VI | それぞれ569 S/M3 460表示9.5度 | 同じヘッド名でも別日の計測値から改善量は出さない |
| VII・西川プロ | 474 S/SIM MAX10.5度/木更津のレンジ球 | 筒氏・万振りマンと同じ仕様ではない |
| VII・筒氏/万振りマン | 474 SR/661 S/SIM MAX10.5度/市川のレンジ球 | 同じ人のフレックス比較や、重量だけの比較ではない |
| 初代・GDO2人試打 | 569SR・661S・757S/661Xは選択候補 | ヘッド・完成長が本文に未掲載。個別の感想として参照 |
| II・GDO2人試打 | 661S/Modart MA01DS・10度 | 同じ仕様でも打ち手でつかまりの評価が違う |
| III・GDO2人試打 | 569S・661S/グローレF2・9.5度 | 重量別の数値差を掲載画像から推定しない |
| IV・野村氏 | 661S・569X・661SR/2017年8月24日 | ヘッド・完成長が本文に未掲載。重さと硬さも同時に変わる |
| V・万振りマン | 569S・661S/M4・10.5度 | 本人の同Sの比較。全員に同じ低スピン量を当てはめない |
| VI・GDO3人試打 | 569R・569S・661S/M6・9度/葛西の2ピースレンジ球 | 打ち手の違いを、硬さや重量だけの効果としない |
感触は各試打者のもので、GOLF DNA自身が打った結果ではない。同じ人が重量・硬さを替えた比較と、違う人の感想を並べた箇所を区別した。細かな試打条件は出典へリンクし、記事中の未カット重量は国内公式表に揃えている。
ナイスショットより、打ち急いだ一球を比べたい
同じヘッド、同じ完成長、同じボールで、候補と現用品を交互に打つ。力を入れた球と少し抜いた球も残し、打点、打ち出す高さ、左右の曲がり幅を比べたい。
661SRで戻りを待つと揃うのか、569Xの軽さを使うほうが振り切れるのか。球を揃えようとして手を急いで返したり、体の回転を止めたりするなら、その動きも記録する。選びたいのは、普段の振り方で狙った球を続けられる一本だ。
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よくある疑問
奇数は走り、偶数は叩けるで合っている?
入口の分け方としては使える。ただしVIにも当たり際の弾きを感じた原試打があり、II・IV・VIの手元の感触も同じではない。
初代とVはどう違う?
Vは初代を基に更新。原試打では、切り返し直後に少し待ってから戻る初代に対し、Vは動き始めから戻りをつかみやすいと評価された。ヘッドや長さが違うので距離差は付けない。
IIIとVならどちらがつかまる?
IIIの穏やかなしなりと、Vの当たり際の弾きを比べたい。世代だけで全員のつかまりを順位付けできず、重量・フレックスと自分の戻すタイミングも関係する。
VとVIIはどちらが走る?
VIIはVを基に更新したが、戻りを感じるタイミングと先の支えも違う。VIIを強く走ると感じた人も、控えめと感じた人もいる。新しい番号ほど速く走るとは限らない。
IVとVIの違いは?
VIはIVを基にした系統。どちらも動きすぎない方向だが、VIで手元のしなりや当たり際の弾きを感じた原試打がある。現用品と同じヘッドで比べたい。
偶数は低いフェード専用?
違う。先の動きが落ち着いたモデルでも、打ち手によってドローや高い球は出る。VIの原試打でも球筋を打ち分けている。
661 Sなら全世代同じ重さ?
違う。公式のカット前公表値ではIIが69g、VIが65.5gなど差がある。製品長も47インチと46インチがあるため、完成時の重量差として読み替えない。
569は569gという意味?
重量帯を示す型番で、実際のグラム数ではない。同じ569 Sでも世代で重さや公表トルクが違う。
純正Speeder EVOLUTIONと同じ?
名前だけでは同じにできない。メーカー向けfor ○○やTM等と、市販の474・569・661等は型番と採用クラブ・年式を分けて確認する。
FWのエボをドライバー用と同じ表で見ていい?
専用FWは製品長や重さの違う別モデル。ウッド用の60g台と読み替えない。今回はドライバーに使う市販ウッド用を比較している。
NXはエボ8?
別のシリーズとして比較する。エボで好きだった切り返しや戻りを基準に、同じヘッドで何が変わるかを見る。
VIやVIIはまだ生産している?
公式はVIを2022年12月末、VIIを2023年12月末で生産終了と案内している。現在の店頭在庫や中古の有無とは別。
古いモデルは替えたほうがいい?
年式だけで替える必要はない。現物の状態や加工跡を確認し、今の球に不満があるかから考えたい。
最初にどれを試すといい?
今の純正や現用品を基準に、戻りで高さとつかまりを助けたいならIII・V・VII、先の動きを減らしたいならII・IV・VIが比較の入口。重さを大きく変えず試したい。
初代の474にSやXはある?
国内公式アーカイブの初代474はR2・R・SR。SはII以降にある。初代569にもXはなく、661と757にはXがある。
初代の661Sと757Sはどう違う?
GDOのツルさんは661Sで弾きを強く感じ、757Sでは動きが穏やかになったと評価。未カットでは66.0gと77.5g。重さでも振り切れるかを確かめたい。
IVの569Xと661Sならどちらが振りやすい?
野村氏の試打では569Xは張りを感じたが、軽さで本人の軌道が乱れた。重量は60.5gと67.5g。硬さと重さを同時に変える比較なので、振り切りと打点を見て選びたい。
Vの569Sと661Sで球筋は変わる?
万振りマンがM4・10.5度で打った例では、569Sは高さやスピンが多い感触、661Sは振る動きが落ち着き強い球という評価だった。本人の試打結果として参照する。
VIはRでも硬く感じる?
569Rを打った西川みさとプロは、想像より硬く、先があまり走らないと感じた。Rの表示だけで合うかを決めず、世代の動きも確かめたい。
VIIの569Xと661SRはどれくらい重さが違う?
未カットで569Xは57.0g、661SRは64.5g。7.5g差があり、軽く硬くする候補と、重さを残してしなりを試す候補になる。
351にSやXはある?
国内公式のVI・VIIの351はR2・R・SR。重量は順に38.0・39.5・41.0gで、SとXは設定されていない。
VIIの474Sと569Rは重さが近い?
未カットで474Sは50.5g、569Rは52.5g。重量差を小さくして動きを比べる候補になる。同じ硬さや同じ球筋を保証するものではない。
757Sならどの世代も同じ重さ?
初代77.5g、II77.0g、III75.5g、IV77.0g、V75.5g、VI73.0g、VII74.5g。初代〜Vは47インチ、VI・VIIは46インチの未カット値なので、完成時の差は現物で確かめる。